「第57回角川短歌賞」に応募した50首です。
タイトルそのままの内容で、僕としては珍しく(比較的)空想妄想に走っていない作りになっています。
(特に終わりの方の「馬が来た」の歌。本当にアスファルトの細道を馬がギャロップで駆け抜けていったんです。あれは驚いた。ちなみに、道交法違反にはならないそうです。)
スタイルが自由律・新短歌・大破調・短詩……風なのは、ちょうどこの頃、そういった作品を続けて読んでいた影響です。我ながら、興味を引かれたスタイルを見るとすぐに真似したくなるヤツです。
でも、こういった歌は多分、今後歌いません。少なくとも、しばらくは歌いません。
このスタイルは徹底的に自由に見えて、やはり構成などに関しての明文化されていない「決まり」があるように思うのです。その「決まり」を知っていればこそ、それに従うことも出来るし破ることも出来る(短歌も同じですよね)。
それを感得しないうちに似たようなモノを作るのは、このスタイル専門にやられている方々に、やはり失礼なんじゃないかな、と思いました。
まあ、作った後で言う台詞ではないんですが。
でも、非常に楽しかったし、勉強にもなりました。