藍こみっ

楽しみな未来へ向けて、昨日と違う明日への一歩

ABC

2008年03月08日 01時47分42秒 | 研究室
先日、隣の研究室で小火が生じた。

有機系の研究室では、簡単に言えば「お酒(アルコール)」に近いものを多く扱っているので、研究室内で火が出てしまうと、火元からそれらに燃え広がって、二次災害が生まれる可能性があり、非常に危険だ。

その日(夜)、当研究室には私を含め3名程いたが、隣の研究室では院生が食事に出てしまったため、研究室にはM0の女学生が一人で居た。

不意に、その女学生が助けを求め、叫びながら当研究室に駆け込んで来た。

あまりに唐突だったので、冗談の類かとも思ったのだが、緊迫した表情が解れないので、無言のまま隣の研究室に駆け込むと、旧・ク●ラの実験台が燃えていた。

オイルバスのオイルから、ガラス器具を包むように火が上がっており、そのため、実験台横にある棚に掛けられた紙(NMRなどのスケジュール表みたいなもの)にも火が移り、二箇所から火が上がっていた。

各研究室にはもちろん消火器が幾つか備え付けられているのだが、通常の消火器(赤い奴)は消化液や粉末などが飛散してしまう。

それに対し、二酸化炭素の消火器(緑)は、消化液や粉末が飛散しないため、消火後の処理が容易である。

そこでまずは二酸化炭素の消火器にて消火をしたのだが、オイルバスの火が消えず、最終的に赤い消火器の粉末を、飛散させた。

研究室が、ピンクになった(めっちゃ煙い。髪はごわごわ。ジーンズと靴もピンクに。)。

鎮火し終えたかを凝視していたら、非常ベルがけたたましく鳴り響いていることに気付いた。

そこで守衛さんに内線を掛け、火が上がったが既に消火したことを述べ、非常ベルを止めて欲しいと伝えてから研究室に戻ると、非常ベルを聞きつけて、同じ棟にいる先生方が集まっていた。

中には、同じ階の端っこの研究室から、消火器を抱えたまま、一部屋一部屋確認しつつ駆けつけてくれた教授もいて、有難いものだなと感じた。

消火し終えてからがいろいろと大変だったわけだが、一つだけ詳細を付け加えると、火が上がったのはその場に居合わせなかった人の実験であり、その場に居合わせた女学生は、実験装置から煙が出ていたため不審に思い、オイルバスを動かしてみようとしたところ、急に火が上がったそうだ。

兎に角、火が早々に消火出来たこと。そしてなにより怪我が誰にも無かったことが不幸中の幸いだった。

続きは、年会で!

今日の一言

フィクション、という可能性を否定していない。

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