藍こみっ

楽しみな未来へ向けて、昨日と違う明日への一歩

真夜中のチップスター

2016年10月14日 04時18分48秒 | TST(たまにはサイエンスちっくで)
数時間ぐっすり寝たら、なぜか目が覚めてしまって、子供のうなされた声も気になって、起きてみたり。

まずは子供におしゃぶりを咥えさせ、寝かしつけてからコーヒーを入れて、少し何か食べようかと、非常食のチップスターを食べながらブレイク。

暖房器具をまだ出していない自分の部屋は足元が寒く、コーヒーが染み渡ります。。。

さて今年のノーベル賞も出揃った感じですが、今年は日本人としては医学・生理学賞に東工大の大隅良典先生が選出されました。

単独での受賞で、生物のメカニズムを紐解く功績が認められてのことで、喜ばしい限りです。

さて最近の受賞者は、研究資金の拡充や、若手に腰を据えて研究に関われる環境をと発信するのが常になっています。

一般に若手研究者は3~5年程度の任期で、その期間に成果が出ないと次のポジションや現状の雇用が確保できないのが実情です。

それが続けば若手が短期的に結果を出せる(出しやすい)テーマにのみ集中してしまい、基礎研究が疎かになってしまうと、危惧しているようです。

まあ国の予算で運営している以上、成果が出ない(評価できない)ものにお金を使い難いでしょうし、すべての任期付き研究者が基礎研究をすれば良いわけでもないので、バランスが大切でしょうか。

さて先日のノーベル化学賞は「分子マシン」という、化学者からすると聞き慣れない分野が受賞しました(笑)。

「超分子化学」って言ってもらえると、非常に馴染みのある言葉なのですが、なんでこんな表現になったのか・・・。

※超分子では過去に受賞者がいて、同じテーマでは受賞ができないからでしょうけど。

さてこの分子マシンって何?って感じる人が大半だと思いますが、要は分子に「仕組み(動き)」を持たせたものになります。

実験でなにか薬みたいな成分を作ろうと思うと、それは〇-×-▽-◇みたいに、くっつき方やその順番を意識して作ります。

それはくっつき方や順番が違うと、作りたかったものとは別のものになってしまい、期待する薬としての効果が得られないからです。

要は〇-×-▽-◇といった「形」が大事なわけですが、分子マシンはこの形に「動く仕組み」を取り入れたものになります。

例えば、この〇-×-▽-◇の両端をつないで1つの輪っかを作り、その輪っかにもう1つの輪っかをくぐらせると、2つの輪っかが離れない「形」になります。

この2つの輪っかはそれぞれ自由に動きますが、輪っかが閉じているため一定以上は離れられなくなります。

薬も遺伝子も単独のものではなく、何かと何かがそばにいたり、集合している状態を指したり、そこで機能するものですが、今回のノーベル化学賞(分子マシン)は、それを化学の分野で近づけた人、と言えるかもしれません。

※輪っかのイメージは、下記ブログを参照ください。

http://www.org-chem.org/yuuki/catenane/catenane2.html

http://www.org-chem.org/yuuki/rotaxane/rotaxane.html

さて・・・ぼちぼち少し寝るとしますかね(笑)。
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蜃気楼みたいな水素水

2016年07月15日 22時20分50秒 | TST(たまにはサイエンスちっくで)
「水素水」

この言葉を聞いて、眉毛がぴくっとしたり、嫌悪感を抱く人はどれほどいるのだろう。

コンビニに水素水が並んでいて、しかもそれが伊○園から出ていることに「世も末だ」と感じている藍色です(笑)。

まず皆さんは、国民生活センターが水素水や水素水生成装置について取り上げたことをご存じだろうか。

http://www.sankei.com/life/news/160310/lif1603100049-n1.html

水素とはそもそも最も軽い部類の「分子」で、それはもうガンガン飛んでいきます☆

なので、それが詰まっている水ってのが、まず想像し難い(笑)。

しかも水素は、そもそも水に対する溶解度(溶ける割合)が低い。

水に対する水素の溶解度は、室温で二酸化炭素の約1/10ほど。

普段飲んでいるビールや炭酸飲料から気泡が抜けている様を見ていれば、その1/10しか溶けない水素の量が少しはイメージできるでしょうか。

しかし水素に凄い効能があれば、そのくらいの濃度でも良いのかもしれません☆

確かに、工業用には水素水が使われることもあるようですが、それは洗剤のように洗浄残りが無いことと、環境負荷が少ないからみたい。

一方で、伊○園のHPには、水素が開封後に数時間で半減することが書いてあります。

数時間で抜けてしまうものが、人体に良い影響なんてあるのか。。。

ラジカルが活性酵素を除去~みたいな文言を添えているところもあるようですが、ラジカルなんてすぐに消滅する活性種だし、それなら同じ効果を持つビタミンCで良いと思う。

※ビタミンCは、お茶などいろんな清涼飲料水に入っています。

あえてそれよりも高いお金を出し、開封後すぐに抜けてしまい、かつ効果も良くわからない水素水になんてプラスアルファーでお金を出すメリットを何処にも感じないのですが。。。

個人的にはそういった「眉唾」な商品に、大手の伊○園が手を染めていることが、本当に嘆かわしい気がします。

開発した人よりも、その製品化にGoサインを出した上層部が信じられない(爆)。

水素水が本当に効果を示すなら、少なくともトクホになっているでしょう。

薬でも、トクホでもないものに期待して、その分のお金を払う意味は、基本ないかと思います。

それを投資や道楽として捉えているなら止めませんが(笑)、効果を期待しているならもう少し各自で調べても良いかも。
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活性

2016年01月31日 21時56分37秒 | TST(たまにはサイエンスちっくで)
NHKスペシャル、ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫るニッポンの子育て~ を見た藍色です。

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160131

いや、なかなか泣ける話でした(笑)。

自分にとってタイムリーだったので見た訳ですが、母親が感じる不安や、夜泣きのメカニズムなどが分かって、とても良かった。

例えば、赤ちゃんは夜泣きするわけで、身近でお世話をする母親にとっては、「なんで寝てくれないんだろう?」とか「何かが足りないのかな?」とか不安にも思うし、イライラすることもあるでしょう。

そんな赤ちゃんの夜泣きが何故生じるかと言うと、母体にいる時の「睡眠サイクル」がまだ残っているからみたい。

赤ちゃんは母体にいても睡眠と起床を繰り返していますが、起きている頻度は夜の方が多くて、それが生まれてから「夜泣き」として名残が出るみたい。

では、なぜ赤ちゃんが母体にいる時に夜起きるかと言うと、起きている間は酸素消費量が多いから、母体に負荷を掛けないために、お母さんが眠っている夜に起きるリズムが浸透しているとのこと。

産まれる前から、赤ちゃんはお母さんと共に支えって生きていて、それが夜泣きとして少し産まれてからもあるんだな~と思うと、本当に納得が出来ました。

出産時に出るホルモンが、子供への母性へとつながる一方で、少しの不安なども増幅させることがあるようで、産後のお母さんが精神的に変化するのも、分かる話でした。

子供も、3歳くらいから「嫌がる」時期が始まるようですが、こちらも脳が徐々に成長していく過程だからとのこと。

では何故人間の子供が、脳が大人の1/3程度の未熟な状態で産まれるかと言うと、二足歩行を始めたことで産道自体が狭くなり、それをくぐり抜けてる必要があるために、まだまだ未熟な状態で産まれるみたい。

そういった子供を、産まれてからみんなで支えることが社会なり家族で担ってきたのですが、現在は核家族化や共働きが進み、そういった要素を母親が一身で受けることが多く、それがストレスの引き金になっている。

小さな子供をあやす経験をすると、子供に対する脳の感度も変わってくるみたいで、赤ちゃんの泣き声で自分の子供か分かったり、「何かしてあげよう」って気持ちが産まれるけど、現代だとそういった経験自体を自分が親になるまでにできなくて、結果何もかもが「初めて」のまま育児に携わるのも、母親が受けるストレスを増長させているみたい。

まずは奥さんを支えながら、親戚に赤ちゃんを抱っこしてもらい、良い循環を生みたいと思います☆
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磁気

2015年07月26日 21時25分31秒 | TST(たまにはサイエンスちっくで)
電池が切れた時計の電池交換をしてもらったのですが、受け取る時に店員さんから「だいぶ磁気を持っていましたが、携帯などの側に置いていたりしてますか?」と聞かれた藍色です。

「携帯の側には置いてませんね~」と答えて、店員さんは「何ででしょうね~」みたいな雰囲気でしたが、ふと思い当ることが・・・。

「携帯の側には置きませけど、時折NMRの側には行きますが?」

NMRって言っても通じないだろうし、そもそも超電導磁石って言ったらなんだか凄いイメージが浮かびそうだ(笑)。

まあ、何はともあれ時計は再起動し、これで約2年半は持つよ~って言われたので、そんだけ使えれば十分かな。

さてそんな中、ふとテーブルクロスを見ると、なんだかシミがある。

何でだろう?と思っていたら、どうやらリモコンが濡れている。

おかしいな?と思って裏返すと、リモコンがべっとりと・・・。

そこでカバーを外してみると、内部のアルカリ電池から液漏れが(爆)。

2本の内の1本が明らかにダメになっていて、それはまあいいとして理由はリモコンか、それとも電池か。

ネットで調べてみると、リモコンで使う場合はアルカリではなくマンガン電池の方が良いみたいな話もあるけど、そんな説明ってそもそも受けるっけ?と思い、説明書を見ると「アルカリ電池を使ってね」との記載が(笑)。

さて、これで私が電池を不適切に使っていたという線はなくなった。

まずはTVメーカーに問い合わせてみて、様子を見るか。

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色彩

2015年03月10日 22時18分58秒 | TST(たまにはサイエンスちっくで)
本当に珍しく、平日に続けて日記を書いてみます(笑)。

たまたま今日のクローズアップ現代で論文不正がフォーカスされていました。

今や多くの人が忘れて・・・というか無関心になっているであろう、STAP問題もその1つですが、同じ日に東大でも不正の報告があったとのこと。

STAPといい、生物系は科学の中でも悪い言い方をすれば「いい加減」なのに、命や病気、再生医療などすそ野が広いだけあり、注目度も高く、公的資金も投入し易いところでしょうか。

先日、理化学研究所の野依理事が、任期中での辞任を示唆しているとの報道がありました。

化学を突き詰め、ノーベル賞を「もぎ取り」、研究者の枠を超えて組織でもかじ取りをしていたわけですが・・・。

部下の不祥事にけじめをつけるのが、やはりトップの役割なんでしょうね。

野依先生は今年で77歳ですし、大学を退官後も10年以上働けたことを考えれば、十分な時間だったかもしれませんけど・・・。

最後の最後がもし「理研の尻拭い」なら、居た堪れないものがありますね。

さて一方で不祥事は絶えないというか、不正がし易い環境(PCなど)が揃っている中、短期で成果を上げることが求められているために不正が生まれる、といった声もありますけど果たしてそうかなと。

私個人は、やはり研究者のモラルが下がっているだけだと、そう感じています。

特に生物系が「酷く欠如」しているんだと思いますけど、論文に出すような「データ」に真偽がかかること自体、化学系では想像がつきません。

実験の腕や条件、環境に寄って「差異」があったとしても、それが「できた」という現実は揺るがない自信があるからこそ世に発表するべく論文にするわけで、それが自分の保身や、ましてや嘘で固められたデータであって良いはずがないかと。

率先して道を外した当事者もですけど、指導者もきちんと得られた実験結果に基づいて「指導」できなければ、そんなポスト(例えば、教授とか)にいていいはずがないと思う。

さて、ここからは「責任」のお話です。

例えば、公的な資金(税金など)によって、その研究資金や給与が支払われていたとして、その研究が不正だったら、どうでしょうか?

その研究が華々しいものだったら尚更、自分はその間の研究資金や給与を返還するだけでは済まないと感じています。

例えば、1億円の税金が使われた研究で、華々しく注目を集めた挙げ句、それが不正だとしたら?

その時の国民の喪失感は大きく、「税金が無駄使いされた!」と感じるのは普通の感覚でしょう。

そうしたら国は、研究費に避ける税金を搾らざるおえず、結果研究者に届く財源が減る訳です。

財源が減ったことで、それによって研究資金を得られなかった若手はポストをそもそも得ることができず、研究する場が失われます。

そこまで個人に追求するのは難しいとは思いますけど、自分が得た資金を返済すればいいって話じゃないことだけは、明記しておきたいところです。

企業では、東芝の情報を韓国企業に譲渡した個人が訴えられています。

既に企業間では、東芝が韓国企業から330億円の和解金を得ることで決着したようです。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ19I08_Z11C14A2MM8000/

一方で個人には、東京地裁で懲役5年、罰金300万円が言い渡されたそうです。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG09H4U_Z00C15A3CR8000/

個人が負える責任がどこまでかといった議論もありますけど、大学の研究者も、企業の研究者も、それぞれのモラルが問われていると思います。
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