退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「残念な有給休暇」について

2017-02-25 02:33:14 | Weblog
晴れ。風が冷たい。

昼近くに起きた後家の掃除。

掃除機をかけ雑巾がけなどした後でシャワー。
ふと思い立って映画を観に行くことにする。

その前に「考える寄生体」読了。
あまり印象は変わらぬまま終わる。

「ラ・ラ・ランド」を観る。

何故この作品がそんなに受けたのか不明。
冒頭の高速道路のシークエンスはそこそこ楽しかったものの。

主役ふたりの歌も踊りも高いレベルではない(他の出演者の方がよかったような)。
カメラはやたらグルグル回るばかりで。

これを「ミュージカル」と言ったらハリウッドの「歴史」が霞む。
「蓄積」をきちんと理解していない人が作った作品としか思えず。

滝廉太郎の「荒城の月」が使われていたのはエンドロールで知った次第。
メインテーマがマイナーがちなのも気になったところ。

「ミュージカルの不自然さ=唐突に歌いだすこと」を観客に納得させるのは
たとえば幼い子どもが訳もなく走り出す「圧倒的な楽しさ」にあるはず。

「身体の動きが生み出す愉悦」がここには少なすぎる。
まあ昔から「アカデミー賞」はそんなものだったりするけれど。

それにしても。

ここでも「劣化」か。
「ふたりとも『成功』している」のだから「ショービズの厳しさ」とは程遠く。

やはり「古典」を知らない人々が多すぎるのだろう。
たとえばフレッド・アステア、ジーン・ケリーは「最低限」ではないのか。

前者は「優雅さ」で後者は「運動神経」。
少なくとも「ミュージカル映画」は「ダンスの魅力」あってこそ。

もちろん中にはキャサリン・グレイソンのような「歌だけの人」もいたりするとして。

いやはや。

本作でも一部分だけ「往年のミュージカル」を感じさせるシーンはあったのに。
そこが短すぎて残念至極。

少なくとも「身体で反応できない作品」であるのは確か。
もっともこれが「現在のリアル」なのだとすれば頭を垂れるのみ。
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