退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「アイドルと祈り」について

2014-06-10 01:24:24 | Weblog
晴れ。半袖で出かける。

中森明夫「午前32時の能年玲奈」を読む。

著者の見立てと観察はいつも正確で
「アイドル」という存在の描写がうまい。

いわゆる「アイドル」についてもそうだけれど
宮台真司や東浩紀に関する文章は実にドラマチックで泣かせる。

以前に読んだ文章もある中で印象に残ったのは
「石原慎太郎の墓碑銘」。

「東京都知事」があらためて「作家」であるという視点が面白く
作品そのものは未読だけれどなるほどと思わせる内容。

軽快な文体に惑わされて「文学的教養の豊かさ」を見失わないように。
「理屈」に流れず見事な「論」を書ける作者は今時そうはいない。

こういうのが「お洒落」だと知っていると
のちのち「ためになる」のだと言っておくことにする。

何より「好きなものは好き」という姿勢が好ましく
「悪口の芸」は別として「相手を貶めない」爽やかさがある。

知り合いの若い女子に久方ぶりに会う。

「ブサイクな彼氏」とは別れ「イケメン」をゲットしたとのこと。
見せられたケータイ写真は悪くはないが正直微妙。

もっとも「イケメン」の値打ちも大いに下がっている現在からすれば納得。
「性格がいい」と言うのでそれはいいことだと答える。

「昨日は4時間もコイバナをして眠い」という彼女に
「今のうちにあれこれ楽しんでおけ」と言う。

何しろ付き合ってまだ数日らしい。

「大人になってからのあれこれは重いしね」とのたまったので「まあね」。
今後もあれこれあるだろうが楽しく暮らせと祈るのみ。
コメント
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