くもり。夜になって少し雨。
村松秀「論文捏造」を半分くらい読む。
NHKの番組を書籍化したもの。
今から12年前の世界的事件について。
アメリカの名門ベル研究所でノーベル賞候補と言われていたスター学者が
実はデータを捏造していたというのがその内容。
番組そのものは10年前で本書はおよそ8年前。
「小保方騒動」がこの事件の「ミニチュア版」のようなものだということがよくわかる。
ちなみに理研では05年にすでに論文の画像やデータの改竄があり
調査対象となった3名のうち2名が自主退職していることも覚えておこう。
なぜ同じような事件が繰り返されるのか。
科学者でなくともそこに「構造」を見るのが当然。
至極簡単に言ってしまえば「研究の対価」を要求するスピードが上がったこと。
かなりの予算をもらった上で常に「結果」を求められれば
誰もが「結果」を出さなければならない「強迫観念」にとらわれる。
もちろん「大発見」などそうそうあることではないのでついつい「捏造」してしまう。
そこにすでに実績のある学者の「思惑」が絡んだりするのも手伝って。
「ネイチャー」「サイエンス」といった「権威ある」論文誌も
結局「レフェリーの忠告」より「話題」を優先させるようで。
これではむしろ「捏造しない研究者」が「まともすぎる」ようにも思えるのだが如何。
科学的な「ブレーキ」があるとすれば「大原則」ではあるけれど「再現可能であること」。
その基本に忠実でさえあれば「事件」は少し抑えられるかもしれない。
ただし「あまりに早急な対価の要求」がある以上「構造」に変わりはなく。
この種の「経済」はすぐに「破綻すること」は知っておいた方がいいだろう。
「近視眼的」。
このひと言ですべてが言い表せる「単純さ」が世界のあちこちにありすぎる。
村松秀「論文捏造」を半分くらい読む。
NHKの番組を書籍化したもの。
今から12年前の世界的事件について。
アメリカの名門ベル研究所でノーベル賞候補と言われていたスター学者が
実はデータを捏造していたというのがその内容。
番組そのものは10年前で本書はおよそ8年前。
「小保方騒動」がこの事件の「ミニチュア版」のようなものだということがよくわかる。
ちなみに理研では05年にすでに論文の画像やデータの改竄があり
調査対象となった3名のうち2名が自主退職していることも覚えておこう。
なぜ同じような事件が繰り返されるのか。
科学者でなくともそこに「構造」を見るのが当然。
至極簡単に言ってしまえば「研究の対価」を要求するスピードが上がったこと。
かなりの予算をもらった上で常に「結果」を求められれば
誰もが「結果」を出さなければならない「強迫観念」にとらわれる。
もちろん「大発見」などそうそうあることではないのでついつい「捏造」してしまう。
そこにすでに実績のある学者の「思惑」が絡んだりするのも手伝って。
「ネイチャー」「サイエンス」といった「権威ある」論文誌も
結局「レフェリーの忠告」より「話題」を優先させるようで。
これではむしろ「捏造しない研究者」が「まともすぎる」ようにも思えるのだが如何。
科学的な「ブレーキ」があるとすれば「大原則」ではあるけれど「再現可能であること」。
その基本に忠実でさえあれば「事件」は少し抑えられるかもしれない。
ただし「あまりに早急な対価の要求」がある以上「構造」に変わりはなく。
この種の「経済」はすぐに「破綻すること」は知っておいた方がいいだろう。
「近視眼的」。
このひと言ですべてが言い表せる「単純さ」が世界のあちこちにありすぎる。