さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

クリスマスを街に告げる 広島電鉄「クリスマス電車」

2011-12-26 23:47:33 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

「ジングルベル鈴が鳴る」。仕事帰り、広島市中心部を歩いていると、リズミカルなクリスマスソングが近づいてきた。音のする方を見ると、電飾がピカピカと光る路面電車だ。

 

【写真】広島電鉄のクリスマス電車=十日市電停付近にて    

広島電鉄クリスマス電車。広島市の姉妹都市であるドイツのハノーバー市より寄贈された車両で、広島市が組み立て式の茶室をハノーバー市に贈呈した返礼として受け取ったという。通称「ハノーバー電車」。製造から80年が経つ。

眩いばかりの電飾が施され、車外へ向けクリスマスソングが流れる。運転手はトナカイの着ぐるみ、乗客はサンタクロースの衣装を纏うなど、クリスマスムードを醸しだし、街にクリスマスの到来を告げている。

街でクリスマスを感じるものとして、クリスマスツリーは定番だ。十数年前だろうか、和歌山市の堀止交差点の歩道に、大きなクリスマスツリーがあったことを記憶している。ツリーには電飾が施され「堀止」と書かれたプレートが目立っていたと記憶している。イズミヤ堀止店美松市場黒門市場など、堀止が暮らしの商圏として元気だった頃だ。自然とクリスマスの到来を感じさせられた。

先日、和歌山市に帰省したが、一目でクリスマスだと感じるインパクトのあるものは少ない。派手な演出がよいとは限らず、人口も異なるが、広島ではどこか、わくわくする街の雰囲気を感じ、購買意欲を焚きつけられる気がした。皆さんは、クリスマスの到来を何で感じただろうか。

(次田尚弘/広島)

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和歌山自慢のお酒、東京で大好評

2011-12-12 21:38:52 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

和歌山自慢のお酒を堪能できる。12月8日(木)「プレミア和歌山カフェ・利き酒ナイト!」が東京・飯田橋で開かれた。

 

 【写真】開催された、プレミア和歌山カフェ飯田橋店(8日午後9時30分)

会場となった「プレミア和歌山カフェ」(首都圏で期間限定で開店)には、イベントを聞きつけた幅広い年代の県内外出身者が来場。梅酒や果実のリキュール、珍しい梅酒の新酒や日本酒など、和歌山の素材を使ったこだわりのお酒が勢揃いした利き酒会とあって、参加者は思い思いに舌を鳴らしていた。

イベントでは、お楽しみ企画で終始盛り上がった。14種類のお酒を来場者全員で投票する企画や抽選大会などが用意されており、和歌山の魅力を伝えたいという主催者の思いが伝わってきた。
開催のねらいは「首都圏でなかなか触れる機会のない和歌山の食を、知って食べて飲んでもらいたい」(県企業振興課)というもの。このようなユニークなPRイベントが他県主催であまり見られない中で、今回参加者に好評だったことから、開催の意義が大いにあったと思う。筆者は、みかん産地のライバル、愛媛県の出身だが、和歌山県の積極的な広報姿勢を羨ましく感じた。

和歌山のおいしいお酒で身も心も元気になった。ぜひ、多くの方々に和歌山の食の魅力を賞味いただきたい。

(神野翔/神奈川)

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浅野家縁の屋形灯篭と礎石 (広島・萬象園跡)

2011-12-05 22:57:05 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

日常生活のふとした瞬間に、故郷とのつながりを感じることがある。

広島市中区にある職場の敷地内で、大切に保存されている灯篭と礎石を見つけた。

萬象園の屋形灯篭・礎石」。「萬象園」とは、1657年、紀伊国和歌山藩から安芸国広島藩へ転封した浅野家により作られた別邸だ。

別邸内にあったとされる庭園は、池泉回遊式を採用し、広島の観光地として知られる「縮景園」に次ぐ名園といわれた。1959年に日本電信電話公社が購入、2002年まで職員の福利厚生施設として宿泊所や結婚式場として使われた。現在、敷地は売却され、今はNTT基町ビルの一画に移設・保存された屋形灯篭と礎石を残すのみだ。

 

【写真】 萬象園の屋形灯篭・礎石=広島市中区基町(NTT基町ビル内)

 

礎石は「殿様の腰掛石」と呼ばれていたという。創設当時、広島藩を治めていた二代藩主・浅野光晟和歌山の出身。故郷・和歌山を離れ、広島の地に名園を設け、この礎石に腰を掛け藩政を思案していたのかと考えると、同じ和歌山の出身者として感慨深いものがある。庭園が現存していないことが残念だ。

和歌山にも同様の池泉回遊式の庭園として養翠園温山荘園があり、国の名勝に指定されている。庭園に限らず、私たち市民が、日常のありふれた景色に目を配りその魅力に気づくこと、そして、歴史、文化、自然を後世に伝えることが、魅力的な地域資源の再認識、活性化の起爆剤の創出につながるのではないだろうか。

(次田尚弘/広島)

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