さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

地域を結び交流を促進 総延長20.6km「第二阪和国道

2020-07-26 17:00:44 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号より、空から我が街を眺め探索する「空から紀州探訪」をお送りしている。関西空港を離陸した取材機は和泉山脈を捉えながら県境へ向かう。

阪南市上空から南東方向を望む。眼下には前号で紹介の和泉山脈が広がり、深い緑の木々からは山深さを感じさせる。
目に留まるのは山脈に沿って延々と続く第二阪和国道。泉州地域と和歌山市を結ぶ動脈として開通し、両地域のアクセスが格段に便利になったことは記憶に新しい。


【写真】和泉山脈に沿って延びる「第二阪和国道」(奥に和歌山平野を望む)

第二阪和国道は、大阪府南部と和歌山県北部の連携を図り、移動時間を大幅に短縮させると同時に、異常気象時の通行規制区間の解消や、関西空港へのアクセス向上を目的とした地域高規格道路で総延長は20.6kmに及ぶ。

歴史を辿ると事業化は昭和63年度。用地買収を始め、平成8年に工事着手。平成15年4月に阪南市自然田-箱作ランプ間が暫定開通し、同時に和歌山北バイパスも開通。
平成16年6月に箱作ランプ-箱ノ浦ランプ、平成23年3月に箱ノ浦ランプ-淡輪ランプ、平成27年9月に平井ランプ-大谷ランプ、平成29年4月に淡輪ランプ-平井ランプがそれぞれ開通した。

開通により大阪府内の旧国道26号深日中央交差点では渋滞が大幅に解消するなど効果は大きく、平成29年4月にオープンした道の駅「みさき」では、新鮮な野菜や魚を求め、和歌山ナンバーの車も多く見られるなど、両地域の交流が促進され、高規格の道路が繋がることによる大きな効果が見られている。

(次田尚弘/阪南市上空)
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空から眺める我が街 大阪との県境「和泉山脈」

2020-07-19 13:37:12 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
空から我が街を眺め、地上での日常生活ではわかり得ない地形的特徴や景観、街の魅力を知る。鳥の目で俯瞰して見ることで新しい発見があるのではないか。

和歌山市の上空約1500m。1枚の写真で約10kmを見渡せる位置から航空取材を敢行した。
当コーナー500号を前に「空から紀州探訪」と題した特別企画。今一度、原点に立ち返り、和歌山の魅力を新たな視点からお伝えしたい。

和歌山市から北へ約20km。取材の始まりは関西空港の離陸から。北からの向かい風を受け離陸。眼下に関西空港を眺めながら大きく旋回し和歌山市をめざす。


【写真】関西空港上空から和泉山脈、奥に和歌山県を望む

まもなくして、和泉山脈が見える。手前に大阪府泉南市や阪南市の街並みを眺め、山脈の奥には私たちが住まう和歌山県が見えてくる。
こうして見ると意外と大阪府との近さを感じると同時に和泉山脈の大きさがわかる。

和泉山脈は、南北約10km、東西約50km、標高400~900mの山々が連なる山脈で、大阪と和歌山を隔てる。最高峰は河内長野市と橋本市にまたがる標高922mの「南葛城山」。

この山脈の存在が、大阪と和歌山の文化や言葉(方言)の違いを生み出しているといえよう。文化や歴史をたどると、そこには大きな自然の力がうかがえる。

(次田尚弘/泉佐野市上空)
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夏のシーズン前に様々な施策 「Go To トラベルキャンペーン」

2020-07-12 16:33:28 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
10日、観光庁は国内旅行の需要を喚起する「Go To トラベルキャンペーン」を22日以降に出発する旅行から適用すると発表した。
県では、県民が県内宿泊施設等を利用する際に宿泊費等を割り引く電子チケット「わかやまリフレッシュプラン」の販売を開始。夏の観光シーズンを前に観光業の底上げを図る様々な施策がスタートする。

日本一の交通の要所、東京駅。東京アラート発動中の5月下旬。普段はビジネス客や旅行客でごった返す新幹線乗換口は閑散としていた。
あれから1ヶ月。徐々に人の往来は多くなってきたが、未だビジネス客がほとんど。旅行客の姿は数えるほどだ。


【写真】東京駅新幹線乗換口(閑散とする5月下旬㊤と現在㊦)

「Go To トラベルキャンペーン」は、旅行代金の半額(1人1泊あたり最大2万円、日帰り旅行は最大1万円)相当額の支援を受けられる制度。
支援額のうち7割は旅行代金の割引、3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与される。
22日以降の旅行を既に予約している人は旅行後に申請することで割引分を還付。27日以降は準備が整った旅行業者や予約サイト、宿の直販予約システム等で割引価格の旅行商品が販売される。

地域共通クーポンの本格実施は9月1日以降。旅行代金の15%を1枚1000円単位で発行される商品券で支払う。
旅行先と隣接する都道府県で旅行期間中に限り、土産物店や飲食店、観光施設に加え、交通機関でも使用できるといい、観光に関わる幅広い業種を救済する役割がある。

連日、新規感染者の著しい増加が報道され人の移動が促進されることに不安の声が出ることは確かだが、出来る限りの対策を施し経済の活性化を図ることもまた急務である。

(次田尚弘/東京千代田区)
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第二波防ぐ様々な対策 東京、新しい生活様式浸透も

2020-07-05 16:40:49 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、緊急事態宣言や東京アラートの解除を受け、徐々に元のにぎわいを取り戻している東京有楽町の「わかやま紀州館」を取り上げた。

明るい話題をお伝えしつつも、連日100人以上の新型コロナウイルス感染症の新たな患者を出す東京。社会活動が活発化するなかで、事業者も様々な対策を打っている。
今週は、和歌山でも活用できる、東京のオフィスで展開されている感染対策の数々を紹介したい。

1日の3分の1を過ごす企業のオフィス。安心・安全なワークプレイスを確保しようと様々な工夫がされている。

すぐにできる対策としては互いの距離を保つソーシャルディスタンス。座席を間引くなどして隣席に人がいない環境を作る、突き合わせていた机の向きを変え窓や壁を向く配置にする、出入口を一方通行にして人の交差を少なくするなど。

少々費用はかかるが飛沫の飛散を防ぐため、突き合せた机の境目にパネルを設置することも有効(什器メーカーによると、飛沫飛散防止のため高さ45cm以上が推奨という)。


【写真】机上に置ける簡易なパーティション

さらに、物と触れることを減らすため、出入口に顔認証付きの自動ドアへの取り換えや、印刷物を配布しないペーパレスの徹底。個別のロッカーを設け個人の物品に他人が触れる機会を減らすなど、対策を徹底する企業もある。

筆者のオフィスでも出社率を50%以下に抑え、在宅勤務を推奨。座席の間引きや、ついたての設置などを行っている。
感染防止を起因とする現実はあるが、通勤時間の削減やペーパレス化の推進など、ワークライフバランスや環境配慮の視点から新しい生活様式が定着しつつあるのも事実。

個人、企業のあらゆる工夫と心掛けで、第二派の防止につなげていきたい。

(次田尚弘/東京千代田区)
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