さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

世界に一番近い城下町 岸和田城でスポーツツーリズム

2019-02-24 13:33:10 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
17日(日)泉州地域で「第26回KIX泉州国際マラソン」が開催され、多くのランナーが汗を流した。

同マラソンは堺市西区の浜寺公園をスタートし、フルマラソン(5千人)はりんくう公園、ハーフマラソン(千人)は岸和田城がゴールとなる。

今年からハーフマラソンが新設され、スポーツツーリズムの一環として岸和田城をゴール地点に設定。
歓声に沸く岸和田城のハーフフィニッシュ会場を取材した。

スタート時刻からまもなく、岸和田城周辺には市民らが沿道へ続々と集まり、「世界に一番近い城下町」と書かれたスティックバルーンを両手に声援。
伝統文化である「だんじり」の和太鼓の音が響くなど、御当地ならではのもてなしでランナーが続々とゴール。
城内には地元の店舗が軒を連ね、訪れた観客や走り終えたランナーらで賑わった。


【写真】ハーフフィニッシュ会場となった岸和田城


トップの選手は1時間10分を切るタイムでゴール。城内に設けられた特設ステージでは表彰式が行われ、閉会の挨拶をした永野岸和田市長は「平成最後のKIX泉州国際マラソンで岸和田城をゴールとしたハーフマラソンが誕生。
平成という時代が終わると共に、新たな時代の幕開けになったと思う。
歴史と伝統のある岸和田城をゴールに選んでもらったことに感謝している。
地元の団体や市民が協力し世界の方々を迎えようと一丸となった取り組みになった。
これからも、ハーフマラソンを皆さんの愛で育て、更に素晴らしく感動ある大会に育てたい」と話した。

スタートとゴールの地点が異なる大会では、ランナーの着替えの輸送や受け渡しなど、ボランティアスタッフによる運営支援が不可欠。
ランナーを迎え地域の魅力を伝えたいという地域の思いを感じる大会だった。

(次田尚弘/岸和田市)
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KIX泉州国際マラソン スポーツツーリズムで地域振興

2019-02-17 13:34:16 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
2月も中旬となり県南部では梅林が見頃を迎えるなど、少しずつ春の訪れを感じる季節。
全国各地で大規模なマラソンの大会が行われ、ランナーが日頃のトレーニングの成果を発揮すると同時に、それぞれの地域性を活かしたコースや催しに触れる機会を設け、スポーツツーリズム(観光)としての要素も兼ねる試みは、地域の魅力発信にも一役買う存在。

今日(17日)泉州地域で「第26回KIX泉州国際マラソン」が開催される。
和歌山県からは最も身近な場所で行われるフルマラソン(公認)の大会。参加される読者の方もいらっしゃるのでは。

KIX泉州国際マラソンは1994年に第1回大会が開催。関空開港を控え、関空連絡橋の渡り初めを兼ねて行われた。
阪神大震災による開催中止や東日本大震災の復興支援としてチャリティーマラソンを行うなど、様々な苦難を乗り越え今年で26回目を迎える。

今年から10kmの部を廃止しハーフマラソンの部(非公認)を新設。コースも新たにより地域振興の色が強い大会へと変貌を遂げている。

主催は泉州地域の9市4町で構成する「KIX泉州ツーリズムビューロー」。スポーツツーリズムを通じた交流人口の増加と関空の利用促進が狙い。
スタート地点は堺市西区の浜寺公園。ランナーは北上し堺区の大浜中町で折り返し南下。フルマラソンはイオンモールりんくう泉南を超え樽井浜口で折り返し、りんくう公園でフィニッシュ。新設したハーフマラソンは岸和田城がフィニッシュ地点で、観光資源のPRを兼ねた新たな取り組みとなる。


【写真】マラソンによる交通規制の呼びかけ(堺市西区)

フルマラソンは5千人、ハーフマラソンは千人が参加。沿道では地域の踊りや和太鼓の演奏、フィニッシュ地点では物産展を開催。今日、泉州地域が熱くなる。

(次田尚弘/泉佐野市)
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白浜町内で着実に浸透 利用者増える、QRコード決済

2019-02-10 23:59:42 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
8日(金)・9日(土)の2日間、白浜町堅田の「とれとれ市場南紀白浜」で、キャッシュレスサービスの利用促進と導入拡大に向けた催しが行われた。
昨年11月からNTT西日本和歌山支店、白浜町、一般社団法人南紀白浜観光局が連携しする実証実験の一環。

店内ではQRコード決済による支払で買い物をした来場者を対象としたスタンプラリーや、お寿司サンプル作りなどを実施。
春節で日本を旅行する中国人観光客で賑わい、決済が盛んに行われるなど来場者の反応も上々。

店舗経営者や事業者を対象とした中小企業診断士による説明会や、キャッシュレスサービス事業者による個別相談会も同時開催。
飲食や土産品を扱う店舗の経営者や、宿泊施設、観光施設の担当者が集まり、説明に聞き入っていた。

イベントを企画したNTT西日本和歌山支店の宮森祐司さんは、「日を増すごとに決済件数が増え手応えを感じている。
対応する決済サービスも増え、外国人旅行者に限らず日本の観光客にも喜ばれている。
白浜をスタートに、県内へ普及させていきたい」と話していた。


【写真】白浜町内で行われたキャッシュレスイベント(NTT西日本提供)


実証実験は今月末まで実施され、経済効果や決済の利便性、安全性を検証し、県内への本格導入を検討するという。
QRコード決済は大手コンビニエンスストアでも取り扱いが始まり、私たちの暮らしの中でも目にする機会が多くなってきた。
複数のキャッシュレスサービスに対応でき、利用者、店舗にとってスムーズな決済が行われること。
そして、決済に限らない、観光や近隣の店舗・施設紹介など滞留時間を延ばし購買機会を増やすような付加価値を提供できれば、地域経済の活性化にもつながるはず。
サービスの高度化と県内全域への面的な拡がりを期待したい。

(次田尚弘/白浜町) 
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QRコード決済を体験 8日・9日、白浜町でイベント開催

2019-02-03 22:46:32 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、2020年に訪日外国人旅行者数4千万人をめざす、国の政策について取り上げた。
昨今、私たちの生活にも普及してきたキャッシュレス決済。クレジットカードや交通系ICカードもそのひとつであるが、とくに外国人旅行者のニーズが高いのが、QRコードを用いたもの。

QRコード決済のシェアが高い「アリペイ」は、中国の小さな店舗や路上販売にまで広がる決済事業者。日本で提供されているタイプは3通り。

端末型は店舗に専用端末を設置し客がスマートフォンに表示させたQRコードを読み取る。
ここまでは従来のクレジットカード決済と変わらないが、導入の障壁を下げるのが次の2つ。

タブレット型は店舗が持つタブレット端末に専用アプリをダウンロードするだけ。
ステッカー型はあらかじめ店舗が印刷し掲示したQRコードを客に読み取らせ、決済金額を客に入力させる。決済が完了すれば双方に通知があり支払いが完了。
いずれのタイプでも、所定の手数料を差し引いた額が店舗側へ振り込まれると仕組み。
中国ではステッカー型が最も普及しているという。

昨年11月から白浜町と南紀白浜観光局、NTT西日本和歌山支店が連携し、白浜町内で実証実験を展開している。
アリペイを含む4種類のQRコード決済を、観光名所を中心に町内の5箇所へ試験導入している。


【写真】QRコードによる決済(NTT西日本提供)

8日(金)、9日(土)の2日間、とれとれ市場南紀白浜(白浜町堅田2521)で、一般客向けの利用促進イベントと、店舗・事業者向けの説明会と相談会を開催。

詳しくは、NTT西日本和歌山支店ビジネス営業部(073・488・1798)。
外国人旅行者による購買のチャンスを逃さず、おもてなしの拡充につながる取り組み。
現地で体験してみては。

(次田尚弘/白浜町)
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