さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

きい探訪 No30 ~和歌山市~

2015-08-30 15:11:50 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、正式・特別競技の「水泳」が行われる、秋葉山公園県民水泳場とその周辺の見どころを紹介したい。


【写真】秋葉山公園県民水泳場

秋葉山公園県民水泳場は、和歌山県庁から南へ約3キロに位置する。
平成25年9月にリニューアルされ、屋根には紀州材と鉄で出来たハイブリッド材が用いられるなど、建物全体に紀州材をふんだんに使用された作りとなっている。

屋内の温水プールは年中通して利用ができ、50mプールは国際公認、25mプールは国内公認プールに認定。
国際基準の恵まれた施設となっている。トレーニングルームも併設され、それぞれ一時利用の料金を払えば誰でも利用ができる。
また、夏季に利用できる屋外プールもある。

同水泳場から南西へ約2キロにある雑賀崎・和歌浦エリアは景勝地として知られてきた。
とりわけ、「雑賀崎灯台」および「番所庭園」付近の散策をおすすめしたい。

雑賀崎灯台」は昭和35年3月、和歌山市観光用展望施設を整備し、施設の上部に灯台が備えられたもの。
展望台からは紀伊水道と和歌山市街が一望できる。

灯台から程近い「番所庭園」は、平坦で海に長く突き出た地形を活かし、紀州藩が海防のために遠見番所を設けた。
和歌山城に最も近い番所として重要視され、台場として、大砲なども配備されたといわれている。
特徴的な地形から「番所の鼻」としても親しまれる緑豊かな庭園。
群青の海とのコントラストが実に美しい。

(次田尚弘/和歌山市)
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きい探訪 No29 ~北山村~

2015-08-24 14:20:19 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、正式・特別競技の「カヌー(スラローム・ワイルド)」が行われる、北山村を紹介したい。

北山村は、周囲を奈良県三重県に囲まれた飛び地。
飛び地がひとつの単体で市町村を形成するのは日本唯一。
人口は約450人で、全国で2番目に人口が少ない村。

古くから林業で栄え、切り出した木材を北山川に流し、下流となる新宮へ運び、商人へ売っていた。
そのため、かつてから新宮との結びつきが強く、和歌山県に属するきっかけになったといわれている。

昭和40年代にダムが建設されるまでは、木材をにして流す「筏師」が活躍。
起伏の激しい難所を乗り越える勇壮な姿が特徴だった。
昭和54年、「北山川観光筏下り」として筏流しが復活。


【写真】観光筏下り(北山村)

現在も5月から9月にかけ1日2便運航され、多くの観光客が訪れる。
近年はラフティングも楽しめるようになり、涼を求める観光客に人気。

また、北山川上流にある渓谷「瀞峡(どろきょう)」は、古くから名勝として称えられ、岩が作り出す渓谷美をジェット船で巡り、楽しむことができる。

9月13日(日)には、和歌山県側からのアクセスに重要な、国道169号の一部区間が改良のうえ開通。
狭小区間が減り、アクセスが便利になる北山村へぜひ。

(次田尚弘/北山村)
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きい探訪 No28 ~橋本市~

2015-08-09 17:20:05 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、公開競技のサッカーバレーボールソフトボール、デモンストレーションスポーツの庭球野球TE-YAソフトバレーボールが行われる、橋本市を紹介したい。

橋本市は、2006年3月に旧高野口町と合併してできた人口約6万5千人の市。
真言宗の僧侶、木食応其(もくじきおうご、1536-1608)が紀の川に橋を架け、街を開いたことから「橋本」の名が付いたといわれ、古くから高野山宿場町として栄えてきた。

なかでも、ヘラブナ釣り専用の「へら竿」の製造は全国シェアの約9割を占め、県伝統工芸品の第1号に登録されている。
また、旧高野口町ではタオルや絨毯の生地として使用される「パイル織物」の生産が主な産業として発展してきた。
高野口駅近くには「パイル織物資料館」があり、製作過程がわかりやすく展示されている。

大阪南部や奈良からのアクセスがよく、高野山への玄関口としての役割をもち、林間田園都市などのニュータウン開発や企業誘致も盛んになっている。

国体・大会の会場となる「橋本市運動公園」は広大な敷地にテニスコート、観客席1650席を誇るグラウンド、今年度リニューアルされたプールなど、施設が今まで以上に充実。


【写真】橋本市運動公園

並んで位置する「県立橋本体育館」を含め、健康維持や体力開発を目的とした教室が多数開講されるなど、市民に愛される公園となっている。

古くからの伝統を受け継ぎ、住みよい街として発展し続ける橋本市へぜひ。

(次田尚弘/橋本市)
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きい探訪 No27 ~高野町~

2015-08-02 14:08:27 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、公開競技のゲートボール、デモンストレーションスポーツの3B体操が行われる、高野町を紹介したい。

高野町は人口約3千5百人の町。
町の約7割が標高600メートル以上の高地に位置し、傾斜度30度を超える急な斜面が多い。
高野山真言宗の総本山である金剛峰寺を中心に、町内には多数の寺院が存在する宗教都市だ。

2004年の世界遺産登録を契機に世界各国からの旅行者が増え、和歌山を代表する観光地として、その名が広く知られるようになった。
また、開創1200年を迎え、今年4月2日から50日に渡って執り行われた記念大法会でも大勢の観光客で賑わった。

おすすめしたいのは、宿坊への宿泊と修業体験だ。
町内に点在する寺を塔頭寺院といい、現在117の寺院が存在。
そのうち、52の寺院が宿坊を運営し、一般参拝者も宿泊ができる。
戦国武将ゆかりの寺や、美しい襖絵、手入れが行き届いた庭など、寺によって歴史や特徴は様々。
高野山内の散策、心づくしの精進料理、早朝から読経や礼拝のお勤めを行う朝勤行や、香油を塗った護摩木を焚いて祈願を行う護摩祈祷写経体験など、数々の修業体験もできる。


【写真】宿坊で味わう精進料理(高野町)

非日常的な環境で心が洗われ、心身ともにリフレッシュできる高野山を実感して欲しい。

(次田尚弘/高野町)
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