さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

住民に向けたアンテナショップ 「ひろしま夢ぷらざ」の試み

2011-11-28 20:52:24 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

広島市の中心部にある商店街「本通」の中程に、地域の情報を観光客と住民の両方に発信する施設がある。
名前は「市町村情報センター、ひろしま夢ぷらざ」。広島県市町村振興協会が設置し、広島県商工会連合会が運営管理している。

施設は特産品の販売や、各市町村の観光パンフレットの配布、案内コーナーが設置されるなど、一般的なアンテナショップと変わりはない。しかし、県外ではなく県内アンテナショップを設けることで、観光案内所や土産店としての役割にとどまらず、住民に対しても地域の情報や魅力が効果的に発信されている。

例えば、住民約2千人の声を集めて作られたという折りたたみ式の地図「地元自慢ぐるぐるNavi Map」を配布し、地図で紹介されている観光スポットやレジャー施設の詳細を、常設のパンフレットや案内スタッフから、すぐさま入手できる仕組みは、地域の理解や活性化に有効だと思う。また、日替わりで、各市町村の特産品の直売やイベントが開催されるなど、日々変化する催しを楽しみに訪れるリピーターも多いという。

私たちは、和歌山県内の各市町村をどれだけ知っているだろうか。まもなく冬の到来。
よそ者の視点観光案内所を訪れてみると、「冬の和歌山」の魅力に気づくことができるかもしれない。

(次田尚弘/広島)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本との交流を発展させたい 竹中平蔵氏「ブラジル訪問記」

2011-11-21 22:46:49 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

日本から見て地球の反対側にある国は・・・そうブラジルだ。最大の都市サンパウロまで、東京から約2万キロの距離がある。

10月21日から約1週間、サンパウロで開かれた「ブラジル日本研究者協会」の年次総会に出席した。私は基調講演を行ったが、同じく和歌山出身の筝曲家西陽子さんがソロ・コンサートを行った。地元の方々が絶賛するような楽しいコンサートで、素晴らしい文化交流となった。

私にとって5度目のブラジル訪問になる。ブラジルの専門家以外で、5度も訪問している人は正直少ないのではないか。しかし私はいま、ブラジル日本の交流をどうしても深めたい、という強い想いを持っている。
初めての訪問は、私が総務大臣として地上デジタルテレビの日本技術をブラジルが取り入れるよう交渉した時だった。ブラジルが日本方式を採用したおかげで、いまや南米はほとんど日本式になった。

そのときお目にかかったルーラ大統領が「日系人は素晴らしい」と絶賛してくれたことが、移民として渡った先人達のご苦労を色々と知るきっかけになった。日系人は150万人、和歌山からも多くの方がブラジルに渡った。日系人は全人口の0.8%だが、最高学府サンパウロ大学の日系人比率は15%だという。高い志で彼らが築いてくれた日本人への信頼感・・・これが地デジの日本方式を同国が採用する基礎になっているのだ。

ヨーロッパからの移民は、まず教会を建てた。しかし日本人は、まず子供たちのための小学校を造ったという。そうした日系人の方々に心から敬意を払い、これからもブラジル日本の交流を発展させたい。

(竹中平蔵/東京)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忠犬ハチ公が思い出される 貴志駅のスーパー駅長を訪ねて

2011-11-13 22:22:22 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
東京からお一人で和歌山にお越しの老紳士にマッサージさせていただきました。

奥様に先立たれてから全国47都道府県の県庁所在地を巡る旅を思い立たれ、もう成し遂げたかと確認してみると、和歌山市だけまだ訪問していなかったと気付かれたのだそうです。

わが故郷はそれほど影が薄いのかと少し残念な思いもありますが、都会の住人の目から見れば、それが実態なのかもしれません。

それでもちゃんと下調べをして来られたようで、「明日は和歌山城と紀三井寺を見て回り、和歌山電鐵のたま駅長にごあいさつしようと思っています」とおっしゃる。
そして興味深いお話を聞かせてくださいました。

「私の自慢は、忠犬ハチ公の背中をなでたことがあることなのです。
私が小学校に上がったばかりの昭和10年頃のことです。新聞に 『すでに亡くなった飼い主を、渋谷駅で待ち続ける忠義な秋田犬ハチ』と報道され、すっかり有名になっていました。私の自宅が渋谷なものですから」

渋谷駅の忠犬ハチ公をなでた手が、70余年の年月を経て、明日は貴志駅のスーパー駅長の頭をなでることになるかもしれないなと、楽しい想像を巡らせながら、60分のマッサージを終えました。

(宮本年起/和歌山)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素敵な和歌山空間 プレミア和歌山カフェ

2011-11-07 21:08:14 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

人通りの多い東京・青山で、和歌山を堪能できるお店「プレミア和歌山カフェ」が期間限定でオープンしていると聞いて、立ち寄ってみた。

  

 【写真】青山のプレミア和歌山カフェ=東京都港区南青山2
         

プレミア和歌山と都内カフェのコラボ企画で実現。

 プレミア和歌山とは

    ①県内で生産・製造

    ②安心・安全を重視

    ③和歌山らしさ・和歌山ならでは

これらの観点から選定された県産品。カフェではこのプレミア和歌山の食材たっぷりの料理を味わうことができる。

今回戴いたメニューは、人気ナンバーワンの「うめどり梅カレー」。紀州うめどりの旨味を味わえた。

さらに、紀州南高梅付で2つの組み合わせは絶妙だった。他にも、丸高中華そばや勝浦漁港水揚げのメカジキを使ったサラダピザなど、和歌山から届いた自然の恵みを吸収できる元気メニューが用意されている。

料理だけではない。落ち着いた雰囲気の店内には、和歌山をついつい知りたくなる工夫がある。たま電車をモチーフにしたブースでは、県産品の販売を行なっている。また、テーブル周りには和歌山に関する本が展示されており、誰でも気軽に和歌山情報を目にすることができる。和歌山の魅力発信の空間になっているというわけだ。

営業は青山、飯田橋、川崎の順で2月下旬まで営業。是非、首都圏にお住まいの方に紹介して欲しい。

(神野翔/神奈川)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする