さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

愁を誘う地域の行事 観光資源として活用を

2012-02-20 00:05:00 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

わが国には季節ごとに郷愁を誘う年中行事があります。節分の行事もその一つです。

 

今年、筆者は満60歳の年男、そこで紀州の名刹・紀三井寺からお招き頂き、2月3日の午後4時から、都合9名の福男とともに、人間の欲望を象徴する赤鬼、頑迷さのシンボルである青鬼に豆をぶつけて退散させた後、福を求めて参集した善男善女に、福豆をはじめ、お菓子・かまぼこ・マフラーなど、協賛企業から寄付して頂いた様々なプレゼントをまいて今年一年の福を授けました。

 

 

【写真】紀三井寺本堂で、赤鬼・青鬼と写る宮本さん

 

めったに経験できないつとめを果たして帰ろうとしたとき、二十歳くらいの愛らしいお嬢さんが、ややたどたどしい日本語で話しかけてくれました。聞くと、和歌山市にホームステイしている台湾の大学生であるとのこと。異国の珍しい行事がよほど印象的であったらしく、「楽しかった!」を連発します。

 

そこで私はひらめきました。こうした行事を、観光資源としてもっと活用してはどうか、と。「紀州で福を授かるツアー」など、企画する価値はあるのではないでしょうか?

 

(宮本年起 / 和歌山)

 

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現存する鉄道連絡船は2航路 JR宮島航路と南海フェリー

2012-02-06 01:00:00 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

大河ドラマ 「平清盛」 の舞台として注目されている厳島神社がある宮島 (厳島)。 ドラマの放送開始に伴い、 広島県廿日市市の宮島口駅と宮島を結ぶフェリーには、 普段に増して、 大勢の観光客が乗船している。

  

片道約10分。 JR西日本宮島フェリー宮島松大汽船がそれぞれ運航している。 JR西日本宮島フェリーは宮島航路という鉄道連絡船だ。 日中は厳島神社の大鳥居に接近し、 海から参拝できる 「大鳥居便」 を運航するなど、 観光に重きを置いている。 年間の運送人員は約177万人だ。

鉄道連絡船という言葉を懐かしく感じられるかもしれない。 日本で現存する鉄道連絡船は、 この宮島航路(宮島口―宮島)と、 南海フェリー(和歌山港―徳島港)の2航路だ。

宮島航路南海フェリーの共通点は鉄道連絡船という運航形態だけではない。 以前、 本紙でも紹介したが、 宮島には弘法大師(空海)が修行、 開基した大聖院があり、 広島からお遍路参りへ出発する人々が訪れる。 お遍路参りの最後に、 結願のお礼と報告のため高野山へ向かう人々は、 四国から南海フェリーを利用する。

鉄道連絡船お遍路参りという全く異なる切り口から、 意外な接点を見つけた。 離れた地域の共通点に気づきを持ち交流を深めることが、 地域の魅力発信の機会になることがある。 何かの縁でつながった機会を大切にしたい。

(次田尚弘/広島)

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