さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

秋冬に楽しめるカクテル 風味豊かな「ホットティー梅酒」

2019-08-25 14:57:07 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では健康志向の方におすすめの「梅酒ジンジャー」を取り上げた。
8月も終盤となり一時の猛暑から解放されつつあるが、秋の気配を感じられるのはもう少し先だろうか。

カクテルの基本であるグラスを氷で冷やすという概念を超え、これからの季節に楽しめる温かいカクテル(ホットカクテル)がある。
今週は季節を先取りして「ホットティー梅酒」を紹介したい。


【写真】ホットティー梅酒

ホットティー梅酒とは、その名のとおり、梅酒と温かい紅茶を混ぜ合わせたもの。
冷たいカクテルと異なり、耐熱のグラスを用意しあらかじめ熱湯を注ぐなどしてグラスを温めておく。
梅酒は電子レンジ対応のマグカップなどに入れ、少し電子レンジで温めておく。

先に温めておいたグラスの湯を捨て紅茶を注ぐ。紅茶はティーバッグなど手軽なものでも十分味わいが出る。紅茶の抽出が終われば梅酒を注ぎ、出来上がりというシンプルな作り方。

梅酒と紅茶の割合は2:3程度がおすすめ。梅酒の量が多いと紅茶ならではの風味が梅酒に負けてしまうので、はじめは、徐々に梅酒を継ぎ足しながら好みの割合を決めるとよい。

ホットティー梅酒には、体を温めるだけでなく、紅茶に含まれるポリフェノールの効果も期待できる。
例えば、血糖値の上昇を抑える効果。他には、肝臓内で脂質の代謝を促す酵素の働きを抑えることで脂肪の吸収を抑えることも。
また、肌の老化の原因のひとつとされる糖化を抑えたり、紫外線による肌の炎症を抑える効果があるという研究結果も。

カクテルの「冷やす」という基本から逸脱しながらも、異なる飲料が混ぜ合わさり、新しい価値を生み出す「ホットカクテル」。
秋の到来を感じるようになれば、一度お試しいただきたい。

(次田尚弘/和歌山市)
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冷え性の改善に期待 県産品がコラボ「梅酒ジンジャー」

2019-08-18 13:43:27 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
暦の上では立秋を迎えたが、連日の猛暑に大きな変化がない今日この頃。
前号では夏バテ解消に役立つ、健康的なカクテルである「ブラッディ梅酒」を取り上げた。
今週も健康思考の方におすすめの「梅酒ジンジャー」を紹介したい。


【写真】県産品を使った「梅酒ジンジャー」

梅酒ジンジャーは、その名のとおり、梅酒とジンジャーエールを混ぜ合わせたもの。
背の高いグラスに氷を入れ、梅酒1、ジンジャーエール2の割合で入れ、よく混ぜ合わせる。生姜の風味や苦味を味わいたい方は、すりおろした生姜を適量加えるのがおすすめ。

味のほどは、はじめは梅酒そのものの味と、炭酸系の喉ごしがあり、後から、ジンジャーエールらしい生姜の風味が広がる。
時間が経つにつれ体が温まり、心地よい酔いに包まれるというところ。

生姜の三大成分といわれる「シンゲロール」は、血管を拡張させ血の循環を良くすることから冷え性の改善や殺菌、免疫機能の向上や胃腸の働きを整え、「シンゲロン」には発汗作用、「ショウガオール」には痛みの原因となるプロスタグランジンの生成を抑える働きがあるなど、エアコンによる体の冷えの解消や、自律神経の乱れを整えることが期待できる。

和歌山市は生姜の名産地であることをご存知だろうか。
新生姜における市町村別の収穫量(2006年度)で、和歌山市は全国2位。
JAわかやま、和歌山市、和歌山商工会議所が協力し平成22年に発売された「生姜丸しぼり和歌山ジンジャーエール」を使ってみた。
炭酸や辛味、甘味は控えめながら、すっきりとした後味が特徴の飲料で、梅酒の風味を壊さず上手く調和するブレンド。

和歌山県産の梅酒と生姜が互いの味を引き立て合う、県産品のコラボレーションをぜひお試しあれ。

(次田尚弘/和歌山市)
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健康志向のカクテル 「ブラッディ梅酒」で夏バテ解消

2019-08-11 13:40:00 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
連日の猛暑に打ち勝とうと、県産の梅酒を使った爽やかなカクテルとその作り方を取り上げている。
これまで炭酸系の味わいやデザート感覚で楽しめる、お洒落志向のものを扱ってきたが、今週は趣向を変え、健康志向で楽しめるタイプの梅酒カクテルを紹介したい。

「ブラッディ梅酒」は写真のとおり、赤い色が特徴。


【写真】ブラッディ梅酒

ブラッディとは「血」を表し物騒な使われ方をすることも多い単語だが、カクテルなどの飲料の世界では一般的に「トマト」を中心に使用したものをさす。
すなわち、ブラッディ梅酒は、トマトと梅酒を混合した飲料となる。

農水省の基準では「野菜」に分類されるトマトであるが、梅酒との相性はどうなのか。
トマトを100%使用した市販のジュースを使って検証してみた。

作り方は簡単。グラスに氷を入れ、梅酒とトマトジュースを1対2の割合で入れよく混ぜる。マドラーで軽く混ぜるだけでは上手く混ざらないので、スプーンを使った方が、味に偏りが起きないだろう。

実際の味はというと、トマトジュースを単体で飲むのと比べ口当たりがよく、もはや野菜ジュースという感覚は無く、梅酒特有の甘さが後味を良くしてくれる。
お好みでレモンの果汁を絞ることで更にその風味が増し、甘さの中に酸味が隠し味となって後味がよくなる。
梅酒は芳醇なタイプ、トマトジュースは食塩や添加物不使用のものがおすすめ。

トマトジュースには血中の善玉コレステロールを増やすリコピンと、血圧を下げる機能をもつGABAが含まれる。
フルーツジュースのような感覚で飲めるブラッディ梅酒。暑さで食事に偏りが出やすいこの季節。夏バテしないよう健康志向のカクテルを試してみては。

(次田尚弘/和歌山)
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食後に楽しむカクテル「梅酒アイスティー・フロート」

2019-08-04 13:33:09 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
遅い梅雨明けを迎え夏本番の到来。一段と暑さを増す季節、炭酸飲料と組み合わせた梅酒の楽しみ方を取り上げてきた。
食前や食事中に格別なのどごしを楽しめるのが炭酸系の魅力だが、食後に楽しむタイプの梅酒カクテルもある。

今週は「梅酒アイスティー・フロート」を紹介したい。


【写真】「梅酒アイスティー・フロート」

フロートとは、飲料の水面にアイスクリームを浮かべたもの。
梅酒アイスティー・フロートは、その名のとおり、梅酒とアイスティー、アイスクリームを使った飲料。
作り方は、広い飲み口が特徴のタンブラーに氷をたっぷりに入れ、しばらく時間を置く。
ここでタンブラー自体の温度を下げておくことがポイント。表面に結露が起きじゅうぶん温度が下がったところで氷を数個まで減らす。

そこへ梅酒とアイスティーを入れる。梅酒は芳醇なタイプがお薦め。
アイスティーは市販のペットボトル飲料(無糖タイプ)でもよいが、できれば茶葉から取り出し冷やしたものの方が濃厚で味わいに差が出る。

フロート部分のアイスクリームについては、市販のカップアイスを大さじですくい取り水面に浮かべるのが手軽だろうか。
筆者はソフトクリームを模したアイスクリームの上部を包丁でカットし水面に浮かべた。

その味はというと、梅酒に紅茶の風味が混ざりあい、口当たりのよさが特徴。
それぞれの比率は梅酒2、アイスティー1程度が適当だろうか。アイスティーが多いと梅の味が薄れるうえ、フロートの甘味だけが際立ってしまう。また氷が多いとフロートと氷が混ざることで梅と紅茶の風味が薄れるので注意が必要。

前号で取り上げた梅酒モーニのような手軽さに欠けるが、食後のデザート代わりに楽しめるカクテル。一度、試してみては。

(次田尚弘/和歌山)
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