さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

東京、日常取り戻しつつ 営業再開「わかやま紀州館」

2020-05-31 13:35:31 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、社会的距離(ソーシャルディスタンス)の確保に努める都内のタクシー会社の創意工夫を取り上げた。
全国を対象とした緊急事態宣言の解除からまもなく1週間。都内の様子を取材した。

千代田区有楽町にある和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」は、26日から物産コーナーの営業を再開した。営業時間は午前11時から午後6時までの時短営業で、来店者と従業員の安全確保のため、複数名での来店の回避(状況により入場制限)、他の来店者との距離を保つこと、マスクの着用や消毒液の利用の3点を呼びかけている。



【写真】営業を再開した「わかやま紀州館」

筆者が訪れたのは28日の開店直後。同館が入る東京交通会館を含め、緊急事態宣言前の賑わいからは遠いものの、数名の客が来店し店内で好みの商品を求める姿が見られ、徐々に元の日常を取り戻しつつあるが、併設する観光コーナーは休業が続く。

29日、県は6月以降の休業要請の全面解除を発表したが、政府の方針に従い、東京、神奈川、千葉、埼玉、北海道の5都道県からの観光客等の受け入れは6月18日まで控えるよう求め、県外からの受け入れ自粛はこの5都道県を除いた府県のみの緩和となった。
首都圏を中心とした観光客へのPRはもうしばらく自粛が続きそうだ。

現在、羽田空港と白浜空港を結ぶ航空路線は全て欠航となり、関西空港便も大幅な減便が続く。観光業の復興に向け政府は様々な対策を打ち出そうとしているが、1日も早いコロナウイルスの終息と、観光客誘客に向けた取り組み再開を願いたい。

(次田尚弘/東京千代田区)



私は9年前の2011年3月と10月に2度訪問しており、特に初めて訪問した3月4日は東日本大震災の1週間前でした。
そのころは名称が「わかやま紀州館」ではなく「わかやま喜集館」で訪問記をIKORAブログに投稿しています。
わかやま喜集館:東京出張
喜集館を訪問
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油断は禁物、コロナ対策 創意工夫で「社会的距離」十分に

2020-05-24 13:37:34 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、自動車検査登録事務所の設置地域によらない、独自の地域名のナンバーを交付する「ご当地ナンバー」が、17の地域で追加された話題を取り上げた。
地域の魅力発信に一役買おうとご当地ならではの図柄入りのプレートも交付されているが、新型コロナウイルスの影響で、全国各地で目にするまでに時間がかかりそうだ。

大阪や兵庫を含め緊急事態宣言が解除された関西だが、関東の1都3県と北海道では継続されたまま。
緊張が続く東京都は引き続き、ステイホームやソーシャルディスタンス(社会的距離)を呼びかけている。

GW明けから人の出が増え始めたように感じる都心だが、午前8時台の山手線も人はまばら。
都内で営業するタクシー運転士の男性は、運転席と後部座席の境目にお手製の透明ビニールシートを貼り、ソーシャルディスタンスに努めているという。


【写真】ソーシャルディスタンスに努める都内のタクシー

前後のドアの間にある左右のピラー(柱)部分にアルミ製の棒を挟み込み、ダブルクリップで固定したビニールシートを垂らす。
広告や決済表示を行うモニターと、支払いのために手が通る程度の空間以外の全てを覆う徹底ぶりで、窓も少し開け換気を十分に行っていた。

「安心して乗ってもらうための気遣い。コロナを正しく理解し対策することでこんな時でもお客様に選んでいただける工夫をしていきたい」と話す。

緊急事態宣言が解除された地域でも油断は禁物。これからは新型コロナウイルスとの上手な付き合い方が求められそうだ。

(次田尚弘/東京千代田区)
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「ご当地ナンバー」追加 地域の魅力発信、新たに17地域で

2020-05-17 13:41:23 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、やむを得ない理由で県外ナンバーの車両を県内で使用する方々へ、県民の不安軽減や、あおり運転などから自らを守るための「在住」ステッカーの簡単な作り方について取り上げた。
ステッカーをプレゼントした知人は早速取り付けて走行しているという。


【写真】「在住」ステッカー、早く外せる日を願いたい

新型コロナウイルスの影響で、ナンバープレートに記載の地域名による悲しい話題が多いが、全国では11日から新たに17の地域で、自動車検査登録事務所の設置地域によらない独自の地域名のナンバーを交付する「ご当地ナンバー」が追加された。

1000円以上の寄付をすれば、地域の歴史や風景、特産品などが描かれた図柄入りのプレートが交付される。
国土交通省は「つくて走って広げよう、地域の魅力!」と題したスローガンで普及拡大を進めている。

新たに追加された地域は、知床、苫小牧、弘前、白河、松戸、市川、船橋、市原、江東、葛飾、板橋、上越、伊勢志摩、四日市、飛鳥、出雲、高松。
例えば「飛鳥」ナンバーは奈良県橿原市、三宅町、田原本町、高取町、明日香村が対象地域。プレートには、南の守護神を示す「朱雀」が描かれ、羽ばたくさまは地域の更なる飛躍への思いが込められているという。

「伊勢志摩」ナンバーは伊勢神宮の鳥居と志摩半島、「四日市」は美しい工場夜景で知られるコンビナートが描かれ、いずれも地域の魅力を発信する広告塔としての役割が期待できそう。

ナンバープレートに記載の地域名が広告塔となり、全国各地でその魅力を気持ちよく発信できる日が早く来ることを願いたい。

(次田尚弘/和歌山市)
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県民の不安軽減に 簡単に作れる「在住」ステッカー

2020-05-10 13:33:25 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
31週に渡りお伝えしてきた「梅でつながる茨城探訪」に別れを告げ、今週は緊急事態宣言が続く新型コロナウイルスの話題を取り上げたい。

県外との往来自粛を呼びかける県が、県内在住で県外ナンバーの車両に乗る人を対象に交付する「県内在住確認書」は8日付けの本紙で紹介の通り。

やむを得ない理由で県外ナンバーの車両を県内で使用する筆者の知人も、居住エリアの振興局へ申請書を提出。確認書の交付を受けた。

県外ナンバーの車両を見た県民の不安を拭い、ドライバーにとっても悪戯やあおり運転の被害に遭わないよう、全国的に見ても早い段階からの取り組み。
しかし、確認書の掲出は車両のフロント部分。後方からのわかりづらさは否めない。

これらの取り組みの先例として串本町が配布した「わたしは串本町に住んでいます」のマグネットシートをアイデアに、ステッカーを自作し、不安を訴える知人にプレゼントした。
縦・横15cmの正方形型で中央に県の地図をかたどったマークを配置。「和歌山在住」の文字を入れた。


【写真】簡単に作れる「和歌山在住」ステッカー

作り方は簡単。プレゼンテーションソフトとして一般的なパワーポイントを使い、マークは無料で使用できるものを使った。
家庭用のプリンターで印刷して切り取り、風雨に耐えられるようラミネート。
さらに、裏面に後から剥がせるタイプの両面テープを貼り付けた簡単なもの。

車両のリアガラスやリアバンパー部分に貼りつけることで、自己申告であるが和歌山在住者であることを知らせることができる。

県民を不安にさせないために、県外ナンバーの車両を利用される方は参考にしてほしい。

(次田尚弘/和歌山市)
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消費量は共にトップクラス 「梅」への思い、茨城と和歌山

2020-05-03 19:19:41 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、全国の納豆消費量から比較した、水戸と和歌山の食文化の違いを取り上げた。
全ての都道府県庁所在地(市)と政令指定都市の全52箇所を対象とした家計調査(2017年~2019年の平均値)で最下位を記録している和歌山市の納豆消費金額。
では、和歌山市がトップである食品は何か調べてみた。

答えは「梅干し」。和歌山市の消費金額は2906円で第1位。第2位のさいたま市に600円以上の差をつけ、全国平均の1462円と比べると平均値の約2倍。
水戸市は第34位の1310円と意外な結果だった。

一方で消費量も、和歌山市が1183gで第1位。第2位が青森市(1064g)、第3位がさいたま市(1021g)、第4位が水戸市(906g)で、全国平均は730gという結果。
消費金額、消費量共に第1位となった和歌山市と比べ、水戸市をみると消費金額は平均値以下だが消費量はトップクラスというアンバランスな結果に至った。

ここに見える和歌山市と水戸市の違いは何か。それは、梅干し自体の単価にあると考えられる。
和歌山県内で流通する梅干しは南高梅が多く、果実が大きく種が小さい特徴から果肉が多く、味、見栄え共に優れ高値が付く。


【写真】果肉が多い「南高梅」

食する量に大差は無くとも1粒あたりの大きさと価格が、消費金額を押し上げており、これは和歌山県民の梅に対する価値の理解度の高さといえそうだ。

とはいえ、消費量では和歌山市同じくトップクラスの水戸市。梅干し好きは共通事項である。「梅」でつながる茨城探訪。そこには両県の梅に対する格別な思いが詰まっていた。

(次田尚弘/水戸市)
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