さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

きい探訪 No13 ~美浜町~

2015-04-26 13:43:03 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、デモンストレーションスポーツのビーチボールバレーが行われる美浜町を紹介したい。

美浜町は日高郡の西端に位置し、町の南側は紀伊水道に面している。
太地町に次いで、県内で2番目に面積が狭い町。

全長約6キロの松林が広がる「煙樹海岸県立自然公園」は、美浜町を代表する観光地。
松林は紀州徳川家初代藩主徳川頼宣が防潮のために植林させたものといわれている。
競技会場となる美浜町体育センターは、同公園に隣接。
雄大な太平洋を望む「煙樹ヶ浜」にも程近い。


松林広がる「煙樹海岸県立自然公園」

町西部の日ノ御埼の突端に立つ「紀伊日ノ御埼灯台」は、太平洋と瀬戸内海の境目にあたる場所。
同灯台と徳島県の「蒲生田岬」を直線で結んだラインが境目であると定義されている。

灯台周辺は「日の岬パーク」として整備。
高台に位置し、巨大な風車と灯台を望む風光明媚なところで、和歌山県朝日夕陽百選に選ばれたスポットもある。
現在、災害による影響で灯台までの道路を通行することができないが、ここから灯台を眺めることができる。

同パークには「カナダ資料館」が併設されている。
付近の三尾地区(旧・三尾村)は、明治20年代からカナダ・ブリティッシュコロンビア州への移民を多く輩出した歴史がある。
カナダから帰国した人々が現地の生活様式を取り入れて暮らしていたことから「アメリカ村」と呼ばれ、現在もバス停の名称として残る。
資料館は休館中。

美浜町はその名の通り、美しい海・浜を身近に感じられる町。
ぜひ、訪れてみてほしい。

(次田尚弘/美浜町)
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きい探訪 No12 ~御坊市~

2015-04-19 14:16:06 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、正式競技・特別競技のバレーボール(少年女子)と軟式野球(成年男子)が行われる御坊市を紹介したい。

御坊市は太平洋に面した温暖な土地を活かし、野菜花卉の生産が盛ん。
スイートピーカスミソウスターチスは国内で有数の生産地だ。

軟式野球の競技会場となる御坊総合運動公園は日高湾が一望できる高台に位置し、和歌山県の朝日夕陽百選に選ばれた観光スポットでもある。
雄大な太平洋と、花卉を育てる無数のビニールハウスが眼下に広がり、太平洋が育む豊かな街並みを一望できる。

御坊の市街地を走る紀州鉄道を使った街歩きもおすすめ。
西御坊駅から東へ徒歩5分程のところにある「西本願寺日高別院」は、かつてから御坊さんと呼ばれ、市の名前の由来になったとされる。
境内にある樹齢400年あまりの大銀杏は県の天然記念物に指定されている。

紀州鉄道御坊駅西御坊駅を結ぶ路線距離2.7kmで駅数は5駅。
日本一短いローカル線としてファンも多い。
市街地の軒下を縫うように走る1両編成のディーゼルカーは市民の生活に密着し親しまれる存在だ。


【写真・AR動画】紀州鉄道(西御坊駅)

ユニークなグッズ販売も行われており、なかでも横35㎝、縦15㎝の大きな硬券切符は、通常の切符の約37倍のサイズ。
御坊-西御坊間の往復乗車券で実際に使用できる。
広報担当の大串さんは、「いつから販売されているかわからないが、日本一短いローカル線日本一大きな切符を掛け合わせたのでしょう」と話していた。

紀州鉄道は1日22往復の運行。
平均時速30kmで走る、ゆるりとした旅をぜひ。

(次田尚弘/御坊市)
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きい探訪 No11 ~印南町~

2015-04-12 15:03:17 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、正式競技・特別競技のゴルフ(成年男子・女子)と自転車(ロード)が行われる印南町を紹介したい。

印南町は山と海に囲まれた温暖な土地。
かつお節発祥の地としても知られる。
農業が盛んで、エンドウトマトなどの野菜に加え、スイカブドウメロンイチゴなどの果物、千両などの花卉が主な産品。
観光農園など、その場で収穫し味わえる体験型の施設もある。

自転車(ロード)が行われる「印南町黒潮フルーツライン特設ロードコース」は、沿道に畑やビニールハウスが広がるエリア。
選手のみなさんは印南町の自然を全身で感じながら快走できることだろう。

印南町のシンボルとして親しまれているのが「かえる橋」だ。


【写真・AR動画】「かえる橋」(印南町)

印南駅の北側に位置し、蛙をモチーフにしたユニークな橋で、きのくに線の車窓からも眺められる。
町が町の発展への願いを込め、「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかえる」「栄える」という5つの"かえる"にかけて、平成7年に整備したという。

また、平安時代中期の書家「小野道風(おののとうふう)」の、雨に濡れた柳の木へ飛び移ろうとする蛙が、何度も失敗するが、諦めず挑戦するうちに上手く飛び移れるようになったさまを詠んだという「柳に飛びつく蛙」にちなみ、「努力」「忍耐」「挑戦」への思いも込められているという。

日々努力を積み重ねてきた選手の方々を応援する「かえる橋」が、印南町で待っている。

(次田尚弘/印南町)
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きい探訪 No10 ~みなべ町~

2015-04-05 14:10:51 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、正式競技・特別競技の軟式野球山岳(リード・ボルタリング)が行われるみなべ町を紹介したい。

みなべ町は平成16年に旧南部町旧南部川村が合併してできた町。
紀州南高梅やその加工品、紀州備長炭などが主な特産品だ。

みなべICから国道424号を東へ車で約5分のところに「みなべ町うめ振興館」がある。


【写真・AR動画】「みなべ町うめ振興館」

道の駅を兼ね、施設1階の歴史ゾーンでは梅と旧南部川村の歴史を紹介。
2階の梅資料ゾーンでは南部梅林の大型模型を中心にの文化や効果について紹介。
3階の「道の駅みなべ川」では特産品の販売コーナーもある。

2008年に内閣府の認定を受け、地元の梅農家がリキュールの梅酒を製造・販売する「紀州みなべ梅酒特区」制度で出来た梅酒の販売も行われ、の産地ならではのお土産に最適だ。

軟式野球が行われる「みなべ町千里ヶ丘球場」は、みなべICから西へ車で約15分、海に程近い高台にある。
球場近くの「千里浜」は県の史跡に指定され、本州有数のアカウミガメの産地としても有名。
太平洋に面した約2キロの砂浜は熊野古道の一部であり、古くから景勝地として親しまれてきた。
きのくに線の特急に乗車すれば、車窓から眺めることができる。
車で訪れる際は紀州南部ロイヤルホテルを起点に、西へ約5分。

山と海の魅力を存分に味わえるみなべ町に、ぜひ立ち寄ってほしい。

(次田尚弘/みなべ町)
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