さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

和歌山の復興に「協働の輪」を 広島県交通系ICカードの事例から

2011-10-31 21:02:54 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

銀行ATMで交通系ICカードへチャージができる。そんな便利なサービスが広島にある。カードの名前は「広島県交通系ICカードPASPY(パスピー) 」。2008年に導入。広島県内の多くの公共交通機関で利用でき、発行枚数は約30万枚。

 

【写真】交通系ICカードにチャージできるATM=広島市中区

ICOCAは券売機でのチャージ、PiTaPaはポストペイ(後払い)の方式をとっているが、PASPYは券売機でのチャージに加え、広島銀行や県内の信用金庫のATMから、キャッシュカードか現金でチャージできる。これは国内初の試みだという。

広島銀行主導の試みは、カードの利便性向上にとどまらず、さらに中国新聞が読者向けに展開する会員制度(会員数40万人)と提携し、会員証の機能を搭載したカードを発行。約4000店舗の加盟店で割引を受けられる。また、電子マネーとしての機能もある。公共交通、銀行、新聞社が一体となり、地域経済の活性化に貢献しようという取り組みは、広島県民に受け入れられ、同時に新たなライフスタイルを生み出している。
単体では解決できない課題であっても、「協働の輪」を拡げ、多様な主体のツールやノウハウを結集することで、大きな成果やイノベーションを興すことができると思う。

先の台風被害において、和歌山県内では多くの企業や団体、ボランティアの方々が復興に尽力されている。復興という共通認識の中で「協働の輪」が拡がり、いち早い復興と、新たな和歌山県の魅力の創出が起きることを祈りたい。

(次田尚弘/広島)

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有田みかんが空を飛ぶ トルコ航空、全日空で提供

2011-10-23 21:01:30 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
関空―インスタンブールを運行するトルコ航空の機内サービスで、和歌山県産のみかんジュースの提供が始まった。
提供されるのは、早和果樹園(有田市宮原町)の「味まろしぼり」だ。 有田みかんを100%使い、 味の濃厚さが魅力。

トルコと和歌山の関係は、1890年のエルトゥールル号遭難事件に始まる。
遭難したトルコ人を救出した和歌山の人への恩が語り継がれ、イラン・イラク戦争の際、トルコ航空は日本人の救出に携わった。

トルコ航空は、質の高い機内食が評判で、ビジネスクラスには「フライング・シェフ」が搭乗し、機内食に腕をふるう。
海外の航空会社が、国産のみかんジュースの提供をするのは今回が初めてであるという。
世界三大料理の一つに数えられるトルコ料理と共に提供される「味まろしぼり」は、どのような味を醸し出してくれるのだろうか。

11月からは、同じく早和果樹園が販売する「味一しぼり」が、全日空の国内線の機内サービスで提供される(有料)。期間は1カ月間。
「味一しぼり」 は県優良県産品(プレミア和歌山)に推奨されている。

「和歌山らしさ」「和歌山ならでは」の視点で生産・製造された自慢の味が、世界中の空を飛び交うことで、和歌山県の認知度やブランド力の向上につながってほしい。

(岸村敏充/大阪)
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和歌山県から12銘柄が参加 東広島市「酒まつり」

2011-10-17 21:44:47 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

和歌山のお酒を広島で飲める。

10月8日(土)・9日(日)、東広島市JR西条駅前で「酒まつり」が開催された。東広島市は人口約19万人。広島県のほぼ中央に位置し、酒どころとして有名。

酒まつり」は東広島市観光協会が主催する日本酒の試飲会で、全国から900を超える銘柄が揃う。

自由に試飲ができる「酒ひろば」の入場料は1800円(当日券)。入口で、各県の銘柄と番号が書かれた冊子、御猪口が手渡され、来場者は我先にとお気に入りの酒があるブースへ向かう。2日間で25万人が来場したという。

 

【写真】12銘柄を試飲できる和歌山県のブース=東広島市西条中央公園内 

和歌山県のブースには、「黒牛」「吉宗」「紀伊国屋文左衛門」「紀ノ川」「熊野三山」「雑賀の郷」「不老鶴」「高野山般若湯」「車坂」「紀土」「いち辛」「おめでとう」の計12銘柄が参加。試飲した来場者から「和歌山の酒は辛口が多いな」などという声が聞かれた。安価で様々な味にチャレンジでき、こだわりの地域性を知る機会を与えるのが「酒まつり」の魅力だと思う。

15日(土)に和歌山市内で開催された「わかやま城下町バル」は、和歌山の自慢の味を食べ歩きで舌つづみ出来るイベントで「酒まつり」の魅力と近いものがある。
地域の人も、県外の人も楽しめ、創意工夫されたこだわりの味に気づくことができる試みは、地域を元気にするはずだ。

(次田尚弘/広島)

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国体に向けて盛り上がる 県内のスポーツ大会

2011-10-09 17:57:29 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山では近年、スポーツの催しが目白押しです。
この夏、全中すなわち全国中学校体育大会の軟式野球と卓球、さらに柔道の大会が開催され、私が宿泊マッサージを担当する「お城の見えるホテル」は、選手やその応援に来られた家族、大会役員の方、引率の先生方でにぎわいました。

千葉県成田市で飲食店を営むご夫妻が、選手として柔道に出場する息子さんの応援のために、お店を臨時休業して家族総出で和歌山にお越しになっていました。
ご子息は引率の先生と一緒に、会場近くの旅館に泊まっているとのことでした。

全中が一段落しますと、引き続き紀三井寺陸上競技場を舞台に中高年のスポーツ大会、マスターズ陸上競技大会第32回全国大会がスタート。
マスターズの全国大会が和歌山で開催されるのはこれで3回目だそうです。

「和歌山は日本マスターズ発祥の地なのですよ」 と、大分県から参加した37歳の男性が教えてくれました。
「ベテランの参加者は、まるで同窓会のように仲間たちとの再会を楽しみにしておられる様子です」 とも。
男子35歳、女性30歳から参加できることも初めて知りました。
それより5歳早く「セミマスター」 として参加することも可能とか。

スポーツの舞台として、和歌山が全国からお越しくださるさまざまな世代の人々の、「忘れがたい想い出の地」となることはうれしいことです。
スポーツ大会を重ねる中で、2015年に開催される紀の国わかやま国体に向けての雰囲気の盛り上がりを強く感じます。

(宮本年起/和歌山)
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公共交通優先の共通認識 広島市のバス専用レーン

2011-10-03 22:09:01 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

広島の朝はスムーズだ。和歌山市の大橋建一市長がLRT次世代路面電車システム)や、BRTバス・ラピッド・トランジット)の導入に前向きな答弁をしたという話題から、バス通勤で気づいたことを紹介したい。

自宅がある安佐南区から中区の職場までバスで約15分。走行する国道183号線の左車線(片側2車線)には、午前7時から9時まで、バス専用レーン(通行帯)が設けられている。指定の時間帯はバスやタクシーなどの公共交通や二輪車のみの通行に限られる。路上駐車は皆無に等しい。左折時などを除き、一般車は車線を譲り、バスは渋滞なくスムーズに走行できるのだ。

【写真】広島の朝の光景=広島市安佐南区西原4

広島市の人口は約117万人。市内中心部にオフィスが多く、駐車場が少ないという街の構造から、公共交通の輸送力が求められている。路面電車の存続も理由のひとつで、市民の共通認識として、公共交通の存在が重要視されている。

和歌山市でも国道42号線などで、バス優先レーンが設けられている。本来、路上駐車は愚か、バスが近づけば車線を譲らねばならないのだが、それを励行するドライバーは多くない。市民のモラル向上や、公共交通の再認識など、交通政策への共通認識の芽生えから、LRTBRTの導入を市民から求められるようになれば、街の活性化に大きな効果が期待できると思う。

(次田尚弘/広島)

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