さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

忠犬ハチ公が思い出される 貴志駅のスーパー駅長を訪ねて

2011-11-13 22:22:22 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
東京からお一人で和歌山にお越しの老紳士にマッサージさせていただきました。

奥様に先立たれてから全国47都道府県の県庁所在地を巡る旅を思い立たれ、もう成し遂げたかと確認してみると、和歌山市だけまだ訪問していなかったと気付かれたのだそうです。

わが故郷はそれほど影が薄いのかと少し残念な思いもありますが、都会の住人の目から見れば、それが実態なのかもしれません。

それでもちゃんと下調べをして来られたようで、「明日は和歌山城と紀三井寺を見て回り、和歌山電鐵のたま駅長にごあいさつしようと思っています」とおっしゃる。
そして興味深いお話を聞かせてくださいました。

「私の自慢は、忠犬ハチ公の背中をなでたことがあることなのです。
私が小学校に上がったばかりの昭和10年頃のことです。新聞に 『すでに亡くなった飼い主を、渋谷駅で待ち続ける忠義な秋田犬ハチ』と報道され、すっかり有名になっていました。私の自宅が渋谷なものですから」

渋谷駅の忠犬ハチ公をなでた手が、70余年の年月を経て、明日は貴志駅のスーパー駅長の頭をなでることになるかもしれないなと、楽しい想像を巡らせながら、60分のマッサージを終えました。

(宮本年起/和歌山)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 素敵な和歌山空間 プレミア和... | トップ | 日本との交流を発展させたい... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

WAKAYAMA NEWS HARBOR」カテゴリの最新記事