トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

カタハリウズグモ

2017-07-16 | 虫類


都市の公園から山地まで広く見られるクモ
林内の下草の間に多く見られる

巣は水平円網(梳糸円網)でこの仲間(ウズグモ科)は 網の横糸は2本の糸の間に梳糸と呼ばれる細い糸が絡まった特殊な構造をしている
コガネグモ類など多くのクモは粘球糸で横糸を張っている

中心近くに直線状又は渦巻き状の隠れ帯を付ける
エサが十分に取れている時は直線状の 飢えると渦巻き状の隠れ帯を付ける
渦巻き状の隠れ帯は引っ張りが強くなり小さな虫が掛かっても クモに振動が伝わり捕食することが出来る

成体は5~8月頃に見られ 大きさはメス6mm オス4mm
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コチドリ幼鳥

2017-07-15 | 野鳥


夏鳥として全国にやって来るコチドリ
干潟に幼鳥(左)と成鳥がいた
幼鳥はまだ嘴の基部が黄色くて色も淡くいかにも幼い

干潟 河原 砂浜などに居る
ユスリカ類などの小型昆虫類をよく食べ 浅い水辺で水生昆虫の幼虫なども食べる
雌雄ほぼ同色 黄色のアイリングが特徴的 嘴は黒く短い
9月頃には南へ渡るが 西日本以南の暖地では少数が越冬する
大きさ16㎝ 日本で見られるチドリ類では最も小さい
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ツバメ

2017-07-14 | 野鳥


近所の家の玄関先でツバメが子育てした

夏鳥
市街地や集落の特に人通りの多い人家やガレージなどに営巣する
ツバメが巣を作った家は繁栄するなどと言われる俗信もあり大事に保護されて来たので 人を信頼しているのだろう
他の小鳥では見られない子育てだ

一回の子育ては多くて5羽ほどでシーズン中に2~3回子育てをする
DNEを調べると何羽か父親の違う子がいる メスは「若い燕」をやっているらしい
繁殖が終わった個体や幼鳥はアシ原などに集まりねぐらとし 夏の終わりと共に南へ渡って行く
囀りは長く複雑で「虫食って土食ってしぶーい」などと聞きなしされる

雌雄同色 大きさ17㎝
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クマツヅラの花

2017-07-13 | 樹木 草花


山野や道端に生えるクマツヅラ科の多年草
高さ30~80㎝にもなり 茎は四角形で直立する
枝先に30cmにもなる細長い花序を出し 4mm程の小さい花を付ける

花は花序の下の方から6~9月に咲き淡紅紫色
花冠は5裂して平開し雄蕊が花筒の中に見える

9~10月頃の開花期に 全草を取って乾燥させ煎じて飲むと 通経や生理痛に効き 
又 腫れ物には煎汁で洗うと効果がある
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サルオガセモドキ

2017-07-12 | 樹木 草花


木にぶら下がっている変わった植物サルオガセモドキ
地衣類のサルオガセ(猿尾枷)に似ているのでこの名になった

パイナップル科の北米南部から南米に多く見られるエアープランツの一種
根は無くただ木や岩にぶら下がって生活する着生植物
根が無いので土も必要ない
株全体が銀白色のウロコ(鱗片)に覆われていて このウロコで雨や空気中の水分養分を吸収する

もちろん葉もあり 花も小さく6月頃咲く
室内で育てられ時々霧吹きで湿らしてやればよい
5m以上に育つ
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ヒラフスベ

2017-07-11 | キノコ


傘も柄も無く ただの丸い塊のキノコ
触るとフワフワしている

夏~秋にかけてスダジイやシラカシなどの広葉樹に出てくる
幼時球形又は塊形から 瘤型や厚みのある半円形となる
色は黄白色から鮮黄色 最後は暗赤褐色となる
肉は白く弾力があるが 後に黒褐色の粉状になる

内部の菌糸から厚壁胞子を作り繁殖する
厚壁胞子・・菌糸が分裂して無性的に作られる細胞壁の厚い胞子
フワフワして柔らかく美味しそうだが食べられない
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ヤナギマツタケ

2017-07-10 | キノコ


毎日カンカン照りの都心で大きなキノコが出ている

春から秋にかけて街路樹や公園の ヤナギ類 カエデ類 ニレ類 ポプラ類などの腐朽部分に発生する
大きさは中型から大型のキノコ
傘は幼時丸山型から開いて平になる
色は黄褐色から灰褐色で周辺は淡色
ヤナギマツタケの和名は奈良の方言だった

食べられる 幼菌はかすかにマツタケの香りがして コリコリと歯ごたえがあり美味しい
炊き込みご飯 ソテー 煮込みなどがピッタリ
胞子が成熟しないものが栽培されて出回っている
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ザクロとヤエザクロの花

2017-07-09 | 樹木 草花


ザクロ(左)とヤエザクロ(右)の花

ザクロはザクロ科の落葉小高木 高さ5mほどになる
ザクロ科は一属(ザクロ属)2種の小さな科

西南アジア原産で日本には古く平安時代に入って来たと言われている
6月頃枝先に5cmもある朱赤色の花を付ける
花弁は薄くて皺がある
果実は5cm位の大きさで 熟すと不規則に割れ中から多数の種子が出てくる
種子は淡紅色の甘酸っぱい外皮に包まれ美味しい
子供の頃によく食べた懐かしい思い出がある

ヤエザクロは花が重弁の園芸品種
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アジサイの花色々

2017-07-08 | 樹木 草花
      



  

   

梅雨の季節はアジサイが綺麗だ 種類も色々で面白い

1段目6種(自生種)左から・・ガクアジサイ(アジサイの基本型 中の正常花+回りの装飾花 海岸系) ヤマアジサイ(山系) エゾアジサイ(北海道 裏日本系) コアジサイ(装飾化が無い 日本固有種) タマアジサイ(開花前は総苞に包まれ丸い 日本固有種) ツルアジサイ(幹や枝から気根を出して他物を這いあがる)

2段目(外国産種)・・アナベル(北米系)

3段目園芸種・・ベニガク(西洋アジサイの赤色のものの母種) ベニヤマアジサイ クレナイヤマアジサイ

4段目園芸種・・ウズアジサイ フイリアジサイ 墨田の花火(八重) 八重ローズ型 
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ギンヨウアカシアの実

2017-07-07 | 樹木 草花


今日は24節気の小暑 暑中に入りこれから夏本番

ギンヨウアカシアの実が赤く熟してぶら下がり 裂開して中に黒い種が見えた

ギンヨウアカシアはオーストラリア原産のマメ科の落葉小高木 10m位にはなる
葉はらせん状に蜜に互生し 2回偶数羽状複葉で羽片が何対か付く
羽片には線形の小葉が8~25対もつき 緑白色で銀色に見える
花は春先に俗にミモザと呼ばれる黄色い花を付ける
果実は豆果で10㎝近くあった
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クロオオアリ

2017-07-06 | 虫類


ヒアリと言う毒性の強いアリがあちこちの港のコンテナで見つかっていてちょっと不気味だ

こちらはクロオオアリ 日本に居るアリでは最も大型で1cm程もある 女王アリは1.7cm
どこにでもいるアリでごく普通に見られる

成虫で越冬し5月になると結婚飛行をする
これは翅の付いたオスとメスが空中で交尾するため飛び回る
結婚飛行のあとメスは地面に降りて翅を落とし 穴を掘って10個ほどの卵を産む
この卵の世話を一人でやり10匹の一人前の働きアリに育て あとは女王アリとしてもっぱら産卵にいそしむ
家族は増えて1000匹にもなると言う

食べ物は昆虫の死骸もあるが クロシジミ(蝶)の幼虫を巣に運び 餌を与えて育て幼虫の出す蜜や甘露を食料とする
つまりはクロシジミの幼虫と共生している
交尾の仕方も食べ物も随分と独特で面白い
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キアゲハ幼虫と成虫

2017-07-05 | 虫類


キアゲハの幼虫と成虫に立て続けに出会った

都市部でも普通に見られるアゲハチョウの仲間の幼虫は 多くは緑色を主とした色具合だが ジャコウアゲハとこのキアゲハの色は独特だ
成虫はアゲハ(ナミアゲハ)に似ているが 前翅表面が黒く塗りつぶされているのがキアゲハ と言うが止まってくれないと良く分からないと言うのが実感

蛹で越冬し 成虫の出現時期は4~10月 幼虫は5cm 成虫の大きさは8㎝程と大型の蝶
林縁 草原 農地 公園 河川など広い範囲で見られる
食草はセリ ミツバ シシウド ニンジン パセリなどセリ科植物
幼虫は黄緑色と黒の縞模様に橙色が点在し中々綺麗だ
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ニホンミツバチ

2017-07-04 | 虫類


ニホンミツバチがアカマツの洞に巣を作ったらしい 大勢が出入りしている

ミツバチには飼育されている西洋ミツバチと 体が黒っぽい野生のニホンミツバチがいる
野生のミツバチの巣は木の洞や岩の隙間などなどに作られ 一つの巣は何年も存続する
密や花粉が豊富な場所を見つけると 有名なミツバチのダンスによって働き蜂を大動員して 1か所の同じ種類の花から集中して大量の蜜や花粉を集める
植物から見れば効率の良い受粉に役立つ

針で刺すことはするが一度刺すと針は抜けて死んでしまうのでやたらには刺さない
子供の頃は庭のコスモスによく来ていて 刺されずに手で捕まえる方法を見つけようとして随分と刺された

ほぼ一年中出現する
大きさは女王蜂15mm 働き蜂と雄蜂は13mm
成虫で越冬する
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タイサンボクの花

2017-07-03 | 樹木 草花


大きなタイサンボクの花

モクレン科の北アメリカ原産の常緑高木 20m程になる
葉は互生して20cm位と大きく厚い革質の全縁で 裏に茶色の毛が密生する
この属(モクレン属)では珍しく常緑で樹形も良い

6月頃 枝先に20cmもある芳香のある白い花を付ける
花被片は9個ありすべて花弁状
果実は長さ10cmもあり袋果が集まった集合果で10月頃に熟す
裂開すると中に赤い種子が顔を出す
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イブキトラノオ

2017-07-02 | 樹木 草花


滋賀県伊吹山に多く野生しているのでイブキトラノオと名づけられた

タデ科の各地の山地や高山でも見られる多年草
茎は高さ1mにもなり 茎頂に7cm程の円柱状の花穂を付け 白~淡紅色の花を密に付ける
多くのタデ科の花は花弁が退化して無くなっており 萼が花弁状になっている
花期は7~8月
花が終わると実る果実はそう果 3mm程の大きさでで三稜があり黒褐色の光沢がある

秋10月頃根茎を掘り日干しにする
乾燥した根茎を煎じて飲むと 収れん 止瀉 止血 解毒作用がある
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