気ままに

大船での気ままな生活日誌

森田りえ子画伯のお話を聞く (京都早春の旅#3)

2015-03-09 11:10:21 | Weblog

森田りえ子画伯と”木乃婦”の若主人・高橋拓児さんのお話が聞けて、そこのお料理を頂けるツアーがあるけど、どう?と家内が尋ねたとき、ぼくは二つ返事でOKした。あの美人日本画家のお話を目の前で伺える機会なんてめったにないもの(汗)。

二年ほど前、金閣寺方丈を訪ねたとき、森田りえ子画伯のことをはじめて知った。四季の花々を描いた杉戸絵も素晴らしかったが、そこに紹介されていた作者の紹介写真をみて、またびっくり。まるで吉永小百合さん!

二日目の午後、京料理の老舗、”木乃婦”に到着。玄関から細い通路に足を踏み入れる。未知の世界に入って行くようなわくわく感。突き当りに舞妓さんの絵が飾ってある。りえ子さんの作品だとすぐ分かる。あとのお話でわかったことだが、この絵は”舞妓の十二か月”のテーマで描かれたものの一つで、ここの先代が、展覧会でみて、即、二作品を買ったうちの一つだそうだ。この舞妓さんの背景は、満開の桜で、3、4月のお客さんを出迎えるために飾っているとのこと。

お話が始まる前に、その舞妓さんの絵が会場にもちこまれてきた。その対面で、りえ子さんと拓児さんの対談が行われるのだ。

そして、ご両人が登場!りえ子さん、写真でみたとおりの別嬪さん。ぼくより十歳ほど若いはずだが、さらに十(とお)は若い感じ!着物が似合う。そして、若主人もハンサム。東京吉兆で修業し、若くして、実家の暖簾を受け継ぐ。

お二人ともお話しじょうずで、聞きじょうず。1時間があっという間にたってしまった。はじめは、舞妓さんの絵の話。この青地の着物は、都おどりの総おどりのときのだそうだ。一と月も踊ると、ぼろぼろになってしまうので、モデルの舞妓さんに着てもらっているのは見本用のものだそうだ。色の話から、お料理も色が大切、とくに赤と緑が重要と若主人。でも、青は食欲を減退させます、と(笑)。日本画と和食の共通点もいろいろ語られた。和食はかたちが70%とまで言われた。なるほど。

りえ子さんの言葉をいくつか思い出してみる。もともと琳派が好き。松園さんの絵は一部の隙もない、素晴らしい画家(りえ子さんは松園さんの再来という声もある)。日本画は、岩絵具を膠で溶いて、塗る作業が煩雑で大変だが、透明感のある色が出せる。絵を描いているときはすごい恰好をしているんですよ、と実演してくれる。大変だけど、こんな恰好みせられないから(爆)、助手はとりません。また、どの団体にも属さず、自由にやっている、とのこと。ふと、”群れない 慣れない 頼らない”が身上の堀文子画伯のことを思い出した。

そして、食事会。会場には、りえ子さんのもう一つの作品、舞妓(正月)が飾ってあった。そうそう、ぼくも買ったが、拓児さん著”和食の道”の表紙絵もりえ子さんの作品。食事のあと、サインもしていただいた。

序章が”和食は科学だ”、第一章が”料理人はアスリート”。これを見ただけでも、面白そう。そのうち、感想文を書きましょう。

最後に拓児さんの作品を。

ちょうどこの日から、東山花灯路もはじまり、夢のような一夜を過ごした。

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