気ままに

大船での気ままな生活日誌

箱根美術館の山百合は?

2010-08-08 11:44:49 | Weblog
強羅の箱根美術館の庭は苔と紅葉で有名だけど、この時期の山百合もまた見逃せない。だけどぼくは見逃してばかりいる(汗)。たいてい、咲く前とかもう終わってしまったとか、そういう時にしか訪ねていない。昨日は、今度こそ見頃になっているだろうと、胸をわくわくさせながら、出掛けた。箱根登山電車の終着駅、強羅駅を降りて、強羅公園を登って(坂の公園なのだ)、美術館に向かった。公園内に山百合が咲いていて、しめしめ、今日こそは大丈夫だと小さな胸(男だからしょうがない;笑)をふくらませた。

夏の箱根の山荘に30年近くすごした斎藤茂吉の大きな歌碑をみて、バラ園の中で、バニラソフトクリームを食べながら、一休みし、向こう側の大文字焼きの山を暫くながめていた。そして、門を出て、すぐそばの箱根美術館へ、浴衣姿のお姉さんのあとについて入った。


そして、切符売り場へ。受付のきれいなお姉さんに、”山百合はどうでしょうか”と聞くと・・・”もうほとんど終わりました、ひとつ、ふたつは咲いているかもしれません”

本当にそうだった。一番、期待していた庭園内の、渓流沿いの数十本の山百合がすべてアウト。すべて、終わっていた。な、ななんということだ。

しかたがない、でも苔庭は相変わらずのうつくしさだ。ぼくは苔がまた、大好きだから、ここによく来るのだ。もちろん、あとで紹介する美術館の常設展も好きなものばかり。しばらく苔をながめて、ご機嫌を直した。ちょうど、午前中の陽光がもみじの木々の間から差し込み、木漏れ日となって緑の苔に、うつくしい文様を落としていた。


しばらく徘徊していると、こっち来ての声、誰かと思ったら山百合ちゃんだった。やっぱり、ぼくのために待っていてくれたんだ。うつむき加減で慎ましく、むかしの日本女性らしい風情だった。うれしかった。そして、あと3株ほど、岩陰に山百合の花をみつけた。

おめでとうと、もみじの影が紅葉になって祝福してくれた。ありがとう、もみじさん。

おめでとうと、黒い喪服のとんぼも祝福してくれた。怒ろうかと思ったが、喝采してくれたのだろう。ちあきなおみさんの”喝采”にも”喪服”の歌詞♪ひなびた町の昼下がり教会の前にたたずみ喪服のわたしは祈る言葉さえなくしてた♪が出てくるもんね。ありがとう、とんぼ君。

大文字焼の山も万歳してくれた。ありがとう、山の神さま。


ワイフに状況をメールで知らせたら、やっぱりついて行かなくて良かった、と冷たい返事。ゲゲゲの女房とはえらい違いだ。来年は美術館に電話で聞いてから出掛けよう。山百合は、桜や紅葉のように、ネットでも開花情報がとれないのです。
。。。

美術館のことも書く予定だったけど、また出掛ける予定があるので(汗)次回に。昨晩みてきたぼんぼり祭りのこともあるし、船旅の函館の夜景のこともまだ書いていない。宿題がたまる一方だ。これでは現役時代より忙しい。こんなに遊び回っていいのだろうか。
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