気ままに

大船での気ままな生活日誌

たんぽぽ魂 円覚寺の花々 満開桜と上弦の月プラス1

2024-04-17 21:06:21 | Weblog

こんばんわ。

昨日、円覚寺の横田管長の法話を聞く機会を得た。資料として坂村真民の詩がいくつか収められたレジメが渡された。管長さんもファンで、真民さんの詩は禅宗にも通じるという。

真民さんは熊本県に生まれ、愛媛県で国語教師をしながら詩作をつづけた。詩壇には入らず独自の道を進んだ。真民さんが8歳の時に、小学校長をしていた父が40歳前に急逝。36歳の母と5人の幼子が残された。5人の幼子を育てるために母は懸命に働いた。愚痴を言う代わりに、いつも母が唱えていた言葉が「念ずれば花ひらく」。この言葉が真民さんの詩魂に火をつけ、詩道一筋の人生を歩む原点となった、という。真民さんの好きな花はタンポポ。タンポポの詩が多く、今回の資料にも多く載せられていた。心に沁みる詩、そのいくつかをここに。

たんぽぽ魂(坂村真民)

踏みにじられても
食いちぎられても
死にもしない
枯れもしない
その根強さ
そしてつねに
太陽に向かって咲く
その明るさ
わたしはそれを
わたしの魂とする

野の花(坂村真民)

わたしが愛するのは
野の花
黙って咲き
黙って散ってゆく
野の花

清貧(坂村真民)

花が咲き
鳥が鳴く
それだけでも
どんなにこの世は
楽しいことか
お金をもうける
欲をすて

せめて晩年でもいい
二度とない人生を
心平らかに
生きてゆこう
清貧に生きた
聖フランシスコのように

円覚寺の一番奥の塔頭が黄梅院。横田管長はここの住職を長く勤めておられた。そのとき以来、山門前の掲示板に真民さんの詩が載る。この日はこんな詩が。

黄梅院境内の梅の木にはセッコクの花が咲いていた。

ラン科の着生植物で、大木や石の上に着生して育つ。花言葉は”私を元気づける”とのこと。真民さんの詩のようだ。

大方丈前の石仏群の前には八重桜。

仏日庵にも八重桜。

そして、松嶺院には牡丹の花がずらりと。八幡宮、建長寺の牡丹と共に名高い。

遍路みちに沿って。

石段を登ると墓地がある。開高健、田中絹代、佐田啓二らが眠っている。

芝桜、牡丹、躑躅の美の巴戦。

新緑も負けません。居士林の青もみじ。

惣門の額縁青もみじ。

満開桜と上弦の月プラス1

満開桜(ソメイヨシノ)

上弦の月プラス1(日)

お月さま、花の首飾り♪

八重桜(かんざん)も満開

八重桜と上弦の月プラス1

満月までもってくれるかな、染さん。八重さんは大丈夫でしょう。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


野の花、ハルジオンも咲き始めました。

コメント (4)
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