京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

父親は無事でした

2015年11月10日 05時05分54秒 | 風景・和菓子


昨日の朝、そっと父親に電話してみた。
麻婆豆腐が効きすぎて、ひっくり返っているかも・・・。
父は元気だった。
よかった。
父の人生にとって、パンチのある辛さだっただろう。
人生は辛いものなのだ。



「美味しかった!」と言ってくれた。
「久しぶりに作ったのよ。やっぱり自分で作ったのが一番」
京男の実力がちょっとわかったみたい。
父は、私の作るパスタやピザ、餃子や包子、タルト類の美味しさを知らない。
きっと調理師の免許を持っているのも忘れているだろう。
だから栄養学も詳しいのに・・・。
食べ物に関しては専門だから、私の指導を素直に受けたらいいのに。



最近、父親との間合いがとれてきた。
親子でも間合いを間違うと困ったことになる。
コツは、あまり近づき過ぎないことかな。
「着かず、離れず、妥協せず」
「温淡」
という感じね。
これは、ここ数十年色々学んだ成果ね。
「温淡」とは、「冷淡」の逆かな。
茶席の床の間には、よく『淡交斎』という文字が掲げてある。これは『斉(ひと)しく淡(あわ)く交(まじ)わる』と読みます。
人とお付き合いするには、相手の心の自由さの領域まで踏み込んではならない。お互いの間には、心の生け垣をさりげなく置いておくことだ、とこの言葉は言っているのではないでしょうか?」
親子であっても、その心の生け垣は大事だと思いますね。


↑総本家駿河屋「さざんか」

でも最近、父親は、どちらかというと私の弟子状態になってきました。
Apple Musicという聴き放題の音楽システムを教えております。
父親は、クラシック音楽が好きなんです。
だからクラシック音楽を色々アットランダムに聴いている。
時々「この曲名はなに?」と質問します。
父親は必死に考えて答えます。
聴いた曲のリストをノートに書くように軽く言っております。
そのためには、私もある程度詳しくないといけません。
だから私も聴く。
本の朗読も一日3冊は聴く。
業務上必要な本なんです。


↑もちかわ、白こしあん

私にとってもいい訓練です。
手は違う作業をしています。
仕事部屋にいるとこんなことの連続。
昨日は、机の前でジッとしていた。雨も降っていたから。
ポストまで郵便物を取りに行くとき、階段でフラッとした。
よく考えたら座りっぱなし状態だった。
これは気を付けないといけない。
外にもでないとね。
今日は出られるかな?

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (6)
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