名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

名古屋都心の再開発

2012年11月08日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は、曇り時々晴れの穏やかな天気だった。
娘家族とおかあさんとのお供で、郊外のショッピングセンターへ行ってきた。
飲食から買い物、医療、娯楽施設など、何でもありの巨大なショッピングモールは、すべてここで用が足りてしまう。
とても全部の施設を回ることはできないが、その規模と内容を見ていると、都心の商店街やデパートの苦戦がよく分かる。

そんな折に、御園座と積水ハウス連名で「御園座共同ビル計画に係わる環境評価方法書のあらまし」と記されたパンフレットが、影響を受ける地区に配布された。
劇場「御園座」の経営不振が言われ、経営再建と老朽化した建物の建て替え計画が度々報じられていた。


115年の歴史のある劇場は、歌舞伎公演を中心に人気歌手の歌謡ショーなどで、多くの観客を動員していた。
全盛期の美空ひばりや森繁久弥の公演時の長蛇の列や、何台ものバスが劇場の周りに止まっていた光景を思い出す。
昨今は企業の招待など団体客が少なくなり、娯楽の多様化で個人客も激減し、経営の危機に見舞われている。

計画では45階建ての高層ビルに建て替えられ、低層部は新たな機能を備えた劇場や店舗、上層階は高品質の共同住宅にし、都心居住のニーズにこたえる施設にするとのことだ。
今後、説明会や公聴会などの諸手続きを経て、平成28年着工を目標に計画が進められる。
都心の生活人口が増え、劇場や店舗などの集客施設で、賑わいが新たに生み出されれば願ってもないことだ。
新生御園座もこれを機に、かつての大看板や団体客依存から脱却して、新しいエンターテイメントの世界を創ってほしい。
停滞していた都心の再開発が、少しずつ進んでいくようだ。

コメント (2)
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