名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

何事も無かったように、山里の2011年が過ぎていく

2011年12月31日 | セカンドルーム

 

8時少し前に、東の山から日が昇ってきた。
大晦日の朝に見事な日の出を目にし、良い気分で1年を締めくくった。
今朝の冷え込みは強く、高山の気温はマイナス8℃であったが、ここはマイナス10℃を越していたことだろう。
居間は朝まで薪ストーブの火は残っていたが、障子の外側のガラス戸は結露がバリバリに凍っていた。


煙突から滴り落ちる木酢液が氷柱になり、バケツに溜まった液も固く凍結していた。

 


小枝や枯れすすきは霧氷をまとい、朝日にきらきらと輝いていた。


凍結した池の上には動物の足跡が点々と残っている。
水場にしていた動物たちは、下の谷川まで下りなければならないし、小魚を取りにきた野鳥が訪れることも無くなった。

 


集落も雪が深くなって外で仕事をする人の姿が無くなり、足跡はユキと飼い主だけだ。


生垣の南天だけが、凍える寒さにもめげずに生き生きとしている。


多難な年であったが、乗鞍岳は何事も無かったように、2011年を見送っている。

今年も「飛騨の山里便り」にお立ち寄りいただきありがとうございました。
来年も宜しくお願い致します。
どうぞ良い年をお迎えください。

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高山陣屋の「年の瀬市」と歳末の古い町並み風景

2011年12月30日 | セカンドルーム

 

高山陣屋前で開かれる年末恒例の年の瀬市へ行ってきた。

 

 


いつもの朝市は、近隣の農家が地の野菜や果物、漬物などを並べて売っているが、年末の5日間はしめ縄、花餅、鏡餅、切り餅、松飾りなど正月用品が売り出される。

 注連縄と仏花

冬の風物詩となっている年の瀬市は、30店ほどが大晦日のお昼ごろまで店を開き、大勢の市民や観光客が訪れる。

 花餅


飛騨地方の正月に欠かせない花餅は、切り株から出た枝や、ねこ柳の小枝などに紅白の餅を花に見立てて取り付けた正月飾りである。
雪国に冬を彩る花は無いので、せめて正月だけは華やかに飾りたいとの思いが込められたのが飛騨の花餅である。

仏花も飛騨独特で、束ねた花の茎の部分は藁で包まれている。
冬の間は、お墓も仏壇や神棚の花立や花瓶も凍結するので、水は差さずにそのまま花を供える。
藁で包まれた仏花は、水が無くても1ヶ月以上はもつとのことだ。

注連縄も藁と稲穂と和紙が主材料で、質素で素朴なものが多く、カラフルで豪華なものはあまり見かけない。
藁も収穫前の青い稲でなく、米を収穫した後の黄色い藁を使い、農作業用の縄とは逆に、左綯いで注連縄は作られている。
米への思いと、左綯いで五穀豊穣を願う飛騨の人たちの気持ちが、注連縄にも籠められている。
飛騨の伝統的な花餅と仏花、注連縄、鏡餅などを、雪の降りしきる年の瀬市で買い求めてきた。


帰りには古い町並みを歩き、年の瀬の雰囲気も楽しんできた。

 宮川に架かる中橋

 卯年から辰年へ

 

 大黒柱の注連縄

 

 客待ちの人力車

 

 

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ユキ(柴犬)の行動

2011年12月29日 | セカンドルーム

 

飛騨北部の快晴は昨日だけで、天気予報通り午後から雪になった。
寒さはいくらか緩んだようだが、外に出ると薄手の手袋や靴下では指が痛くなるほど冷たい。


話は変わるが、いつも車の助手席に乗るユキが、昨日は後部の荷室で高山まで移動した。
助手席にはめったに乗らないおかあさんが座っていたので、ナンバー2を主張するユキは心穏やかではなかったようだ。
シートを乗り越えて盛んに間に割り込もうとしていたが、度々叱られて不服そうに段ボール箱に戻っていく。
柴犬は序列を大事にするので、自分の縄張りに入り込んで来ると、飛びついたり体当たりをして牽制する。
小さな子供には、そんな乱暴な態度を見せないが、おかあさんにはどう云う訳かライバル意識をむき出しにするので嫌がられる。
名古屋にいる間は、餌をもらったり散歩に連れて行ってもらっているので、少しは従順にしているが、車の中や高山へ来ると態度が変わる。
犬も居候の恩義は分かるようだが、縄張りの中では仁義なき戦いを挑んでくる。

 


雪道の散歩に慣れているはずのユキも、久しぶりの積雪で歩き難そうだった。
雪が深くなるとUターンして戻ろうとするし、足が冷たいのか片足を上げて度々休む。

 以前撮った写真

若い頃はウサギのようにぴょんぴょん跳ねたり、犬掻きで泳ぐように前進していたが、飼い主と同じで足腰も衰え寒さにも弱くなったようだ。

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名古屋から高山へ

2011年12月28日 | セカンドルーム

 

今朝、快晴の名古屋を出て高山へ向かった。
東海北陸道の荘川付近で人身事故があり、高鷲と荘川IC間が通行止めになっていた。
迂回路になる「せせらぎ街道」は渋滞するかと思っていたが、意外に車は少なく普段通りに走れた。

 

道の駅「パスカル清見」の駐車場は、きれいに除雪されていたが、観光客の車は少なかった。


除雪された道路は圧雪状態であるが、日向の路面はシャーベット状で、いずれもスリップしやすく緊張するドライブだった。

 


いつも休憩する峠のレストハウスは雪が深く、長靴でも近づけない。
快晴のせせらぎ街道は久しぶりで、真っ青な空に映える雪景色がきれいだった。


お昼前に高山の町に着いたが、雪化粧をした町並みの向こうに、白銀の北アルプスが浮かんでいた。


町で用を済ませ、家に着いたのは1時過ぎだったが、留守にしていた部屋は夜間の冷気がそのまま残って氷点下の寒さだった。
台所の湯沸し器や水道の蛇口も凍結して動かない。
いずれも凍結防止ヒーターを通電し、水抜きをしておいたが、冷え込みが強くて効かなかったようだ。


ファンヒーターからダクトで熱風を送り、30分ほどかけて復旧した。
このダクトは雪国の必需品で、長靴を乾かしたり、炬燵や布団の中へ温風を送って暖めるときにも使う。
道路から玄関までの雪かきを覚悟していたが、それほどの積雪でなかったので、難なく車を入れることが出来た。
冬の間は少し留守にすると、始動するまで何かと手間が掛かる。

ユキは飼い主ほど環境の変化に戸惑うことも無く、夕方の散歩は雪の感触を楽しんでいるようだった。

 

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師走の柳橋中央市場

2011年12月27日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は快晴で、朝日がビルのガラスで輝いていた。
寒さが厳しかったが、早起きをして「柳橋中央市場」へ行って来た。


100年の歴史のある市場は、名古屋駅前の高層ビルが立ち並ぶ都心の一角にある。


鮮魚や精肉、青果、調理材料、調理道具など、400軒ほどの店がひしめき合って並んでいる。


鮮魚店や料理店など、仕入れ業者を対象にした卸売市場であるが、新鮮な食材が安価で買えるので一般客も目立つ。
朝4時に開いて9時頃には閉店する店が多いが、年末だけは一般客のためにお昼ごろまで営業をしている。
早朝に行けば高級料亭や鮨店並の食材が買えるが、ちょっと敷居が高くて買い難いので、8時頃に行くことにしている。


一般客を意識した歳末大売出しは、品揃えも値段もそれなりなので、大混雑と市場の雰囲気を楽しむつもりで行ったほうがいい。


年末の風物詩となっている市場の賑わいを取材するため、二組のテレビクルーが買出し風景を撮影していた。
買い物客は30日がピークとのことで、31日あたりには品数も少なくなるようだ。
いつも余分な買い物をして叱られるので、今日はマグロの小さなサク一つと、田つくり少々、せいこ蟹などを買って、師走の市場の賑わいを楽しんできた。

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高山から寒気と雪を連れてきてしまった

2011年12月26日 | セカンドルーム

 

 

今朝起きたら雪が盛んに降っていた。
強い寒気と雪から逃げてきたつもりだったが、飛騨から一緒に連れてきてしまったようだ。
飛騨に比べるとささやかで控えめな雪でも、高速道路や鉄道が止まって、都会の交通網に混乱が起きている。


花壇や物干し場に薄っすらと積もっていたが、雪が止んで薄日が差すと儚く消えていった。

雪雲が去った後は真っ青な青空が戻ってきたが、空気の冷たさだけがいつまでも残っている。
買い物のお供で栄まで行ってきたが、師走らしく行き交う人たちの足取りが慌ただしい。


デパートは早くも門松が飾られ、迎春ムードが漂っている。


一緒についてきた孫たちは、オアシス21の特設スケートリンクで、飽きることなくいつまでも滑っていた。
特殊プラスチィックを使ったリンクは転んでも濡れないし、氷よりバランスが取りやすいとのことだ。
街の子供たちの冬休みの良い遊び場になっている。
その間に本屋と東急ハンズで買い物をし、まだ滑り足りなさそうな孫たちを促して家に戻ってきた。
もう一日名古屋の休日をのんびり過ごすつもりでいる。

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高山から名古屋へ

2011年12月25日 | セカンドルーム

 

クリスマス寒波が襲来中の高山を後にして、名古屋に向かった。
朝の冷え込みは厳しく、台所の温度計がマイナス8℃を指していた。
買い置きのレタスが凍結して、半透明の煎餅状になり、たわしも石のように固くなり、重ねておいた食器がくっついて離れない。
冬野菜は出来ない地域なので、春まで使う大量の野菜を保存する家は、畑に穴を掘って筵や杉の葉などにくるんで畑に埋めて置く。
目印の棒を立て、使うときに雪を除けて掘り起こすので、大変な手間が掛かる。
台所や物置の床下に掘った室に野菜を入れて保管する家もある。
我が家で使う野菜は僅かなので、春までは冷蔵庫が保温庫代わりになる。そんな時期が今年もやってきた。


お昼過ぎに通った飛騨と奥美濃を結ぶせせらぎ街道は、除雪されていたが路面は凍結して滑りやすい。


休憩ポイントにしている峠の池も全面結氷して、森閑とした佇まいで人影は見当たらない。


ユキも雪上の散歩を楽しんだ後は、郡上八幡から東海北陸自動車道に入った。

 


途中の関サービスリアは、改装工事が終わって、飲食店やおみやげ売り場も一新されていた。
セルフサービスの飲食店の客の入りは良いが、レストランが閑散としていたのが対照的だ。
SAの立ち寄り客は、1.000円以上のランチをゆっくり楽しむよりは、安い丼もので間に合わせる人が多いようだ。


夕暮れ前に名古屋に着いたが、上空で青空を見た。 これも一瞬の晴れ間のようで、北西の空からは黒い雲が迫り、今夜は雪のクリスマスになるようだ。

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乗鞍西麓「日陰平」スノートレッキング

2011年12月24日 | セカンドルーム

 

昨日は冬型の気圧配置が強くなり、寒気も強くなると天気予報が伝えていた。
早朝の散歩から戻ってくる頃には、東の空の雲も切れ、西の空にもいつものような黒い雪雲は無かった。
この状態なら天気が大きく崩れることは無いと思って、日陰平のスノートレッキングに出かけることにした。
雪山の装備は揃えてあるので、夕べ炊いたご飯でお握りを作り、飲み物やおやつを詰めれば準備はすぐに完了する。
地の利を生かした観天望気は大狂いしたことはあまり無く、近くの山域なら広域の天気予報よりはよく当たる。


乗鞍岳西麓に広がる「日陰平」に着いた頃は、予想通りの天気となって、朝日にきらきらと輝く樹氷の森が迎えてくれた。
気温は氷点下10度を超していたが、森の中は風も無く穏やかで、快適なスノートレッキングを楽しむことが出来た。


まだ積雪は熊笹や潅木を覆うほどではないので、森の奥深く分け入ることは出来ないが、間もなく人を拒んでいた動物の領域にも近づくことが出来る。
日陰平のホワイトクリスマスをお楽しみください。

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一足早いホワイトクリスマス

2011年12月23日 | セカンドルーム
日影平の森でホワイトクリスマスを楽しんでいます。
天気は曇り時々晴で、予想に反して穏やかです。
カラマツやモミの木の樹氷が幻想的でとてもきれいです。
雪上レストランで自家製ランチを食べ、これから麓へ向います。
午後2時 携帯で投稿
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師走の高山の町へ行ってきた

2011年12月22日 | セカンドルーム

 

今日も小雪が舞い、一度も太陽の姿を見ることが無かった。
家は四方を山に囲まれており、冬至に関係なくすでに太陽が低く、2月の半ばまで家に日が射すことは無い。
この家の先住者は、よくこんな暗い家に住んでいたかと思うが、山あいの集落には日陰の家が多い。
冬は晴れた日が少ないし、窓は雪囲いで閉ざしてしまうので、陽射しに対する思いは少なかったようだ。
薄暗い家に篭っていられないので、なるべく昼間は外へ出るようにしている。


午前中は薪割をして、食品や日用品の買出しや散髪をしに、高山の町へ行ってきた。
地方の小都市に師走の賑わいは感じられないが、スーパーだけは買い物客が多く、正月用品がたくさん並んでいた。


帰りに市の図書館「煥章館」で、年末年始用に本を借りてきた。
飛騨に関する資料や、地元出身の作家の蔵書が多く、閲覧室も静かで清潔なのでよく利用している。

近くの古い町並みを歩いてきたが、オフシーズンで観光客も少なく閑散としていた。

 

造り酒屋は新酒が出来たことを示す杉玉が吊るされ、真新しいこも被りも飾られて迎春気分が漂っている。


一片の雪も無い師走の町から集落に戻ってきたら、雪が降っていた。
わずか15キロほどの道のりだが、気象が大きく変わるのにいつも戸惑う。

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クリスマス寒波がやって来る

2011年12月21日 | セカンドルーム

 

明日あたりから、クリスマス寒波が来ると天気予報が報じていた。
今日も相変わらず雪が降ったり止んだりしていたが、寒波襲来の備えだけはしておいた。
まだ氷点下10度を越していないが、配管の露出部分にテープを巻き、凍結防止ヒーターに通電した。
今までは湯沸かし器をそのままで使っていたが、今夜から水抜きをしておいたほうが良さそうだ。
パイプの凍結で破裂したことがあるので、早めに手を打っておいたほうが安心できる。
物置の奥にしまってあったシャベルやスノーダンプなど、除雪道具も出し易いところへ移した。

 


今日中に終えるつもりでいた薪割りは、少し残してしまったが、これも手押し車で運べる間に済ませたい。
太さが40センチを越す丸太は、斧を中心に打ち込んでも割れないので、縁から少しずつ割っていく。

 


薪置き場から、1週間分の薪を窓の下へ運び、部屋へも2~3日分を入れた。


いつものことだが、凍えた手を焚き火で暖めながら、のんびりやっている。
これだけ「やわって」おけば、1級のクリスマス寒波でも、ジングルベルの鼻歌で過ごせそうだ。

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ユキ(柴犬)が室内犬に変身

2011年12月20日 | セカンドルーム

 

雪が降ったり止んだりのすっきりしない天気は、今日で5日も続いている。
小出しにしないで、どうせ降るならドカッとまとめて降ってもらいたい。
そのほうが後の青空もきれいで気分も良いし、行動もしやすくなると勝手なことを云いたくなる。


週間天気予報によると、もっと強い寒気がやって来て、クリスマスまで居座るようだ。

厳冬期ほどの冷え込みは無いが、ユキは毎夜居間のダンボールハウスで過ごしている。


名古屋から高山へ戻ってきたときの冷え込みが強くて部屋に入れたのが始まりで、それ以来夜になると吠えたり戸を叩いて、中に入れろとせがむようになった。
今までは無かったことだが、高齢犬になって寒さが耐えられなくなったようだ。
薪ストーブで暖められた部屋は居心地が良いようで、すぐに大きないびきをかいて寝入ってしまう。
ダンボールから出ないように教えているが、飼い主が寝てしまえば何をしているか分からない。


ユキは今シーズンから、寒い夜は室内犬に変身する。

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懐かしい炭焼き風景が消えていった

2011年12月19日 | セカンドルーム

 

今日も空が暗く、雪が降ったり止んだりしていた。
こんな日が4日も続くとうんざりしてしまう。


朝7時ごろに散歩に出かけているが、まだ周りは薄暗い。
渓谷沿いの林道を上流に向かって歩いていると、動物の足跡が点々と残っている。

野ウサギやムジナなどの小動物が多く、カモシカやイノシシの足跡はあまり見かけない。
今は狩猟期なので、警戒をして山奥へ避難しているようだ。
もう少し雪が深くなると、山奥での就餌活動が難しくなり、餌を求めて里へ下りてくる。
野生動物にあえるのは冬の散歩の楽しみの一つであるが、今シーズンは何回出合えるだろうか。

話は違うが、近所のおじいさんが看取られることも無く、ひっそりと旅立たれた。


90歳を過ぎてからは、田畑で姿を見ることは少なくなったが、食事も自分で作り、最後は枯れ木が朽ちるように亡くなられたようだ。
集落の外れの山で炭焼きをしていた頃は、一緒に付いて行って、伐採の仕方や焚き火のコツなども教わった。
「かんじき」から「背負子」、「そり」などすべて手作りで、人力だけで炭を焼いていた。
山奥に入って一人で土を練って窯を築き、小屋掛けをし、そりを使って炭材を運ぶ姿は、「おしん」の時代にタイムスリップしたかと錯覚するほど感慨深かったことを思い出す。
日の出とともに山に入り、日暮れに帰るという過酷な労働の明け暮れであったと思うが、質素でも自然に寄り添う生き様を羨ましく感じていた。
このおじいさんを最後に、集落で炭を焼く人もいなくなり、昭和の懐かしい風景が、また一つ消えていった。  合掌

 

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平湯温泉で雪見風呂

2011年12月18日 | セカンドルーム

 

今日も朝から雪が降っている。
雲も厚く止みそうもないので、平湯温泉へ一っ走りすることにした。


お昼ごろに通った平湯トンネルあたりの気温はマイナス4度で、圧雪状態の路面は凍結していた。

温泉街への下りカーブは冬場の難所で、スリップした車が路肩に乗り上げているのを見て、思わず緊張した。


いつも混雑している「ひらゆの森」の駐車場も、雪のせいか空いていたので、久しぶりに入ることにした。
内湯でゆっくり温まった後は、森の中に点在する露天風呂を楽しんだ。
深々と降る雪の中の源泉かけ流しは、疲れた体も、萎えた心もリフレッシュしてくれる。
食事処「もみの木」で雪景色を見ながら昼食を取り、合掌造りの休憩処で新聞を読んだりして半日寛いだ。
のんびり湯に浸かり、食事をして1000円ちょっとなので、冬の一人遊びにはぴったりだ。
氷点下の家の風呂には入る気がしないし、間もなく凍結してしまうので、春が来るまで温泉通いが続く。

奥飛騨温泉郷「ひらゆの森」

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雪の合間を縫って薪割り

2011年12月17日 | セカンドルーム

 

夜間の冷え込みが強くなったので、昨夜はユキを居間に入れてやった。
寒波が来たときや、雪や風の酷い夜は、ダンボールの中でおとなしく寝ている。


昼間は少々寒くても、開放的な外がいいようで、朝になって窓を開けるとすぐに飛び出していく。

昨夜降った雪で、集落は雪景色に変わっていた。


東の空に昇る太陽をわずかに目にしたが、西から雪雲が次々に流れ込んでくる。


雲の切れ間に青空がのぞくこともあったが、長くは続かず、すぐに雲に覆われて雪が降ってくる。
この時期にドカ雪が降り続くと、根雪となって外の仕事が出来なくなるが、まだそれ程の激しい降り方ではない。
あと数日はこんな天気が続きそうなので、伐採した杉の枝の後片付けと薪割りだけは、根雪になる前にやらなければならない。


雪の合間を縫って薪割りをはじめたが、体は徐々に温かくなっても、指先だけは感覚がなくなるほど冷たい。
薪置き場に運搬し、脚立が必要な高さまで積み上げたところで、今日の仕事を終えた。


東の空が夕焼けに染まってきたが、明日も雪が降る寒い日になりそうだ。

 

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