名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

山里の春

2010年04月30日 | セカンドルーム

 

今朝は久しぶりに霜が降りて寒い朝だった。
集落の桜も寒さにめげず、ゴールデンウィークを待つかのように、いっせいに開花した。
やや風が冷たく雲も多いが、野良仕事をするには汗もかかず、ちょうど良い陽気だ。


苗代の苗も5~6センチほどに伸びて、5月の半ば頃には田植えが出来るとのことだ。


水を張った水田には、小さなお玉じゃくしやイモリがいっぱい泳いでいる。


鯉のぼりも勢いよく天に舞い、山の緑に映えている。
朝夕の暖房は欠かせないが、山里の春色は、日ごとに濃くなっていく。

 「飛騨の山里暮らし」 5月号をUPしたのでご覧ください。

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今日も一日野良仕事

2010年04月29日 | セカンドルーム

 

今朝も激しい雨が降り、時折り雷鳴がとどろき、上空で風も唸っていた。
前線が通過した後は、ようやく晴れ間が戻ってきたので、田起こしをすることにした。
田おこしとは、固くなった田んぼの土を、大ざっぱに掘り起こす最初の作業である。
鍬で耕していたところ、隣の田でやっていた人が、ついでだからトラクターで起こしてやると声をかけてくれた。


好意に甘えてしまったが、ほんの一瞬で打ち終わり、機械の威力に驚かされる。
去年は鍬一本で、悪戦苦闘していたのが嘘のようだ。
これから田に水を引いて、もう一度田を打つことで、割れ目や隙間に泥が入って水漏れを防ぎ、次の代かきをし易くする。


パイプで引いた水は、勢いよく土に吸い込まれて、なかなか貯まらない。
その間に、畦に掘られたモグラの穴をふさいだり、堆肥を入れたりしているうちに日が傾き始めた。


仕事のないユキは、泥田に入って遊んだり、寝そべったりして退屈をしのいでいる。


夕方になって、ようやくすっきりと晴れ上がり、西の空を茜色に染めて太陽が沈んでいった。

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今夜の献立は、春の香りがいっぱい

2010年04月28日 | セカンドルーム

  

今朝方まで激しく降っていた雨も上がったので、堆肥を一輪車で畑まで運んだ。
近所の牛舎から、2トン 7.000円で買った牛糞の完熟堆肥で、有機栽培に欠かせない肥料である。
半分畑に入れて、残りを田んぼに使うが、化成肥料と違って、土壌改良の効果もあり、ふっくらとした土が出来る。
一輪車でピストン輸送して畑にすき込み、霜の心配がなくなる連休明けに、夏野菜の苗を植える。


天気も回復したので、まわりの田畑も急に賑やかになり、田を起こすトラクターのエンジン音が、あちこちから響いてくる。


近所の老夫婦もいつものスタイルで、畑を耕し、畝たてをして植え付けの準備をしていた。
庭の桜もようやくピンクの蕾が膨らみ、開花も間近になってきた。
山菜も少しずつ種類が増えて、野山も賑やかになっていく。

裏山の行者にんにくの緑が瑞々しい。


タラの芽も赤みを帯びて、間もなく弾けそうだ。


わさびの白い花も摘み頃になってきた。


今夜の夕食は春の素材を集めて作ってみた。


わさびの花と行者にんにくのお浸し、クレソンのサラダ、焼き椎茸、あさつきとホタルイカの味噌和えにアサリ汁で、肉体労働者にはちょっと上品過ぎる献立になってしまった。
それでも春の香りをいっぱい集めた、贅沢料理はおいしかった。

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カモシカが野良仕事を見に来た

2010年04月27日 | セカンドルーム


朝8時に、鍬とスコップ、じょれんにお茶などを積んで、田んぼへ向かった。
昨日の続きの作業で、畦の側面と上部を削って形を整えながら、崩れたり穴が開いた所を補修していく。


猪が餌のミミズを掘って崩した跡や、モグラが開けた穴があちこちにあるので、土を盛ったり穴を塞ぐ作業だ。
畦の補修が終われば、田を起こし、水を張って代かきをした後に、田の泥をすくって畦に塗りつけていく。
この畦塗りで水漏れを防ぎ、雑草の繁殖もいくらか抑えられる。
米作りは、土工の次は左官の仕事と、いろいろな作業が次々に待っている。

一休みしていたら、ユキの目が点になっていたので、視線の先を追うとカモシカがこちらを窺がっていた。


先日も同じ場所に、2頭のカモシカがいたので、ここを縄張りにしている夫婦か親子なのだろう。
不思議なことにユキは、カモシカには吠えたり、敵意を剥き出しにすることは無い。

 

今までに何度も、至近距離で遭遇しているので、お互いに警戒心を持たずに、挨拶を交わせる仲になっているようだ。
今日は10mほど離れていたので、ユキはすぐに興味を示さなくなってしまったが、カモシカはいつまでもこちらの様子を見ていた。

天気予報通り、お昼近くになって雨が降り始めたし、田の4辺の畦の補修も終わったので、今日の作業は切り上げることにした。
久しぶりにモチベーションが高まってきたが、冷たい雨には勝てない。
今は、猫の手を借りたいほど忙しい時期で、近所の人たちは、雨合羽に菅笠で仕事を続けている。
猫の額ほどの田んぼなので、天気が良くなれば遅れはすぐ取り戻せると、いつものんびり構えてしまう。

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今日から農夫

2010年04月26日 | セカンドルーム

  

名古屋の3日間は、天気にも恵まれ楽しく過ごすことが出来た。
いつもの飽食と夜更かしで、体が鈍ってしまったが、旅行気分で自分の家へ行けるのは、悪くはないと思っている。

今朝8時に名古屋を出て、高山へ向かった。
郡上八幡ICで下りて、せせらぎ街道を走ったが、道の駅「パスカル清見」の桜はまだ蕾だった。
道の駅近くの「かたくり」の群生地は、ちょうど見ごろで、淡い紫の花が斜面いっぱいに咲いていた。

西ウレ峠の両側にあった残雪も、ほとんど消えて、春に向かって一歩前進していた。


渓谷の水温はまだ低いが、水の好きなユキを水辺に連れて行くと、春の感触を楽しむように中へ入っていく。


冬季休業していた、そば処「清見庵」も、今月15日から営業を再開していた。
さっそくテラスでざるそばを食べたが、花も緑もまだ無く、風も冷たいので囲炉裏の部屋のほうがよさそうだ。
テラスは犬の同伴が出来るので、せせらぎ街道を通るときは、ここをよく利用する。


高山市街の桜はやや盛りが過ぎて、散り始めていたが、町外れでは満開の桜を楽しむことが出来た。


家には予定より早く着いたので、早速農具を持ち出して、畦の補修と田起こしをやった。
大した作業ではないが、汗はかくし息は上がるしで、2時間ほどで止めてしまった。
今年は田んぼを倍の広さに増やしたが、こんな状態では、明日からの仕事が思いやられる。

 

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名古屋の休日

2010年04月25日 | セカンドルーム

  

我が家は名古屋と高山で別々に暮らしていて、月に1~2度のペースで、お互いに行き来をしている。
同居していた次女の家族が近くへ引っ越したのを機に、名古屋へ引き上げようかと考えたこともあったが、今のところ、お互いに不自由を感じることもなく過ごしているので、もうしばらくは今の生活を続けたいと思っている。

今日は家族サービスでもないが、遊びに来た次女と三女の家族と、一日中付き合って過ごした。


それぞれの赤ん坊も、7ヶ月と4ヶ月になり、首も据わり、はいはいもするようになって、お兄ちゃんやお姉ちゃんたちと遊ぶ姿が可愛らしい。
長女の一家は離れたところに住んでいるので、気軽に来ることは出来ないが、全員が揃うともっと賑やかになる。


ユキ(柴犬)も大勢の家族に囲まれて、最初は緊張していたが、仲間に入れて貰って楽しそうだ。

子供達が帰った後は夫婦二人になり、明日からは、また別々の暮らしが始まる。
何だか変な関係だが、こんな穏やかな一日を持てるのも、離れて暮らす余禄と思ったりしている。

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OB会で名古屋へ

2010年04月24日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は、雲ひとつ無い快晴で、街路樹の緑が鮮やかだった。
風は少し冷たいが、飛騨に比べると、春たけなわといった感じだ。

名駅のホテルで、もと会社OB会があったので出席してきた。

年1回開かれる支部の総会で、サークル活動の報告や、今年の計画などを決めた後は、懇親パーティーが開かれた。
懐かしい昔の仲間の入会や、久し振りに会う人などで、会は年々賑やかになっていく。
退職後も気の合う仲間が集まって、ゴルフや旅行をするという話はよく聞くが、組織だって活動しているのは珍しいケースだと思う。
退職してからも仕事仲間と付き合うのは嫌だとか、かつての上下関係を引きずりながら遊んでも楽しくないと、参加しない人もいる。
昔の仕事仲間とわだかまり無く付き合いが出来て、半生を過ごした会社と良い関係を持ちながら過ごせるのは、ハッピーなことだと思っている。

全国で会員数が3.000人を越したと報告があったが、その年会費と、同額の会社援助で会が運営されている。
今後も増え続ける会の維持は大変だろうと、つい余計な心配までしてしまう。
それでも、古きよき時代の名残りが、厳しい環境の中で維持されていることに感謝しながら、今日も楽しませてもらった。

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ホームページ「飛騨の山里暮らし」のリフォーム

2010年04月23日 | セカンドルーム

 

2004年4月に、山里暮らしの記録を残すことと、その情報を伝えることを目的に、ホームページ「飛騨の山里暮らし」を開設した。
その後、ブログが急速に普及し、情報発信の主流になりつつあるのを見て、2006年9月に「飛騨の山里便り」というタイトルでブログも開設した。
ホームページは、サイトを構築するまで苦労をしたが、工夫次第で独自性や自由度を出すことも出来るし、内容の充実や発展の可能性も大きいことがが分った。
ブログは、予めシステムが作られているので、自由度は制約されるが、簡単に出来る手軽さもあり、アクセス解析など記事の反応もリアルタイムで返ってくるという良さがある。
サーバーによっては動画など、様々なサービスパーツが提供されているので、オリジナリティを出すことも可能になってきた。
最近は両者の線引きが難しいような気もするが、従来のホームページの良い点だけを取り出して簡素化したのがブログであると思っている。

ホームページのプロバイダーはDIONを利用していたが、契約容量の100mbをオーバーして、4月号の更新は中途半端なままになっていた。
画像を多用した結果で、容量を減らすために過去のページを削除して対応を考えたが、その間に色々な問題が分ってきた。
DIONは、50mbまでは無料で、1mb毎に月額50円かかり、上限が100mbという内容である。
今の状態で、過去のページを削除しながら、毎月新しい記事を更新するにしても、毎月2.500円以上の費用が発生する。
費用もさることながら、ページの削除も忍びないので、新しいサーバーへの引っ越しを検討することにした。
ネットで調べると、大容量の無料サーバーや、レンタルサーバーなど、数え切れないほどある。
無料のサーバーは、広告掲載の条件があったり、時にはシステムの廃止などで、記事が消えるというリスクもあるようだ。
検討した結果、リスクが無さそうで、容量も1GBで月額100円の@niftyへ引っ越すことにした。
従来のDIONのホームページは、玄関としてそのまま残し、そこから@niftyのホームページとブログにリンク出来るようにした。
不慣れな作業をしている間に、トップページが荒れ果てて、廃屋のようになってしまったが、ようやくリフォームが終わり、形だけは整った。

これから少しずつ手直しをしながら、見栄えのする玄関にしたいと思ってます。
新装なった玄関ページ経由か、直接移転先の「飛騨の山里暮らし」へお越し下さい。

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お隣さんの引っ越し

2010年04月22日 | セカンドルーム

 

昨日の汗ばむような陽気が一変して、今日は冷たい雨が降っている。
寒暖の差が大きく、日照時間も少ないので、農作物への影響が心配だ。

昨日、散歩をしていたら、草むらで青大将が、早くも日向ぼっこをしていた。
ユキが飛び掛る寸前に、リードを引いて事なきを得た。
目覚めたばかりの蛇の動きはまだ緩慢だったが、大きな口を開いて威嚇していた。
今日のような冷たい雨降りでは、エサにする蛙もヤモリも出歩かないし、この寒さで動きの鈍い蛇は、鷹やイタチの餌食になってしまう。
動物たちも、天候不順に戸惑っていることだろう。

お隣さんが、町へ引っ越したので、前を通る車が無くなり寂しくなった。
お隣さんといっても、橋を渡り細い道を歩いて、往復10分ほど掛かるので、訪ねて行かない限り動静はわからない。


家は集落の一番奥にあり、山を背にして、前を清流が流れ、脇には滝が流れ落ち、鳥のさえずりと瀬音以外に音の無い、まるで山水画のように静かな世界だ。
そこに、80代の老夫婦と60代の子供夫婦が住んでいた。
野菜の作り方を教わったり、作ってない野菜を貰ったりしてお付き合いをしていたが、おじいさんの足が弱くなり、外に出ることも、野良仕事も少なくなった。
子供夫婦は町へ勤めに出るので、留守中の心配が大きかったようだ。
先祖から引き継いだ家屋敷や田畑を残して、町へ移るのを反対していたおじいさんも、公共交通機関も無く救急車も入れない山奥の一軒家に住み続けることを諦めたようだ。
上の1軒がいなくなり、下はおじいさんの一人暮らし、向かいの2軒は既に空き家で、向こう3軒両隣の絆は成り立たない。
過疎の集落から1軒の家がなくなる事の影響は大きく、水路の清掃や草刈りなどの共同作業や、祭りや町内会の運営などの負担が残った家に掛かってくる。
それに加えて、耕作しなくなった田畑や、人が入らない山林が増えると、野生動物が動き回って周りの家の被害を大きくする。
それでも、町へ行く人たちのことを、悪く云う人はいない。
止むに止まれぬ事情で、土地を去る人の切ない心情が分かるし、いつか自分もという思いがあるからだろう。
現役の頃は度々の転勤で、仮の住まいであっても、多少の未練を残しながら引越しをしていたことを思い出す。
生まれ育った故郷を捨てる辛さは如何ばかりかと、その心情を察するに余りある。

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きのこ栽培の準備

2010年04月21日 | セカンドルーム

 

今朝は雨上がりで、あたり一面にもやが立ち込め、暖かい朝だった。


桜の蕾も膨らみ、ピンク色を帯びてきたので、いよいよ山里も桜のシーズンの開幕だ。

このあたりでは、吉野桜の開花までに、椎茸栽培の原木に植菌をするといわれている。
先日は、なめこの植菌が終わったので、今日は椎茸のほだ木作りをした。


玉切りして日陰に保管しておいたナラの原木に、椎茸の種菌を打ち込む作業である。


12本の原木に500個の駒を打ち込み、保温と保湿のため、コモを被せて2週間ほど寝かせておくと、椎茸菌が活着する。
それを直射日光の当たらない木陰に立てかけておくと、、来年から春と秋の年2回収穫が出来る。


コモにくるんで寝かせておいたなめこのほだ木は、菌が回った印の白い菌糸が付いていたので、杉林の中へ運んで本伏せをした。
伏せ方は色々あるようだが、なめこは地面に直接並べるか、乾燥するところでは地面に少し埋めることもある。


この場所は、湿気が多くてほだ木の腐食が早いので、丸太を枕にして片方を少し浮かせて、交互に伏せることにした。
去年の秋は、この伏せ方でたくさん取れたので、味を占めて今回は少し枕を高くしてみた。
なめこは椎茸と違って、来年の秋から発生して年1回の収穫である。


去年の春に植菌した椎茸のほだ木から、昨日の雨と暖かさで本格的に出始めた。
収穫まで随分時間が掛かると思っていたが、あっという間にその日が来てしまう。

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苗代つくりが始まった

2010年04月20日 | セカンドルーム

 
今日は二十四節気の「穀雨」で、暦通りの天気になった。
穀物の成長を助けると云うが、しとしとと降る雨は気持ちを重くする。
先週までは、季節外れの雪に見舞われ、野良仕事をする人の姿は少なかったが、ようやく田畑に出る人たちを目にするようになった。
山にこぶしの花が咲くと、苗代作りをすると言われているが、ここ数日の間に、山腹の白い花が目立ちはじめた。

苗代つくりは、先ず、田んぼの一角に畦を作り、育苗箱を並べるための平らな畝と、水をためる溝を掘る。

育苗箱に土を敷き、芽出しした種籾を蒔いて土を軽くかぶせ、平らにならした畝に並べて保温シートで保護して育てる。


30日前後で、苗が20cm程に育った頃に、田植えをする。
苗代つくりに失敗すると、その年の米作りは出来ないので、最も気を使う仕事だと言われている。
兼業農家は、きめ細かく苗の世話をする時間が取れないので、ほとんどJAから1箱700円前後で買っている。
JAの育苗工場は、ベルトコンベアで流れてきた育苗箱に、播種機で土が入れられ、種籾が蒔かれると、稲の病気の予防と、根が出やすくするための薬が入った水が散布される。
播種の終わった育苗箱は、巨大なハウスの中へ運ばれ、温度や湿度管理、灌水などが自動的に行われ、予定通りの期日に苗が出荷される。
ここでは、「穀雨」もこぶしの開花も関係なく、工業製品のように大量の苗が、安定的に生産される。

この集落でも、昔ながらの苗代作りをしているのは、少数のお年寄りだけになってしまった。


苗代の形や大きさは様々だが、基本は同じで、溝の水を見ながら水位を調整したり、気温が上がれば保温シートを外して風を入れ、夜間の冷え込みは寒冷紗で覆いながら、手間暇かけて苗を育てている。


高い苗を買っていては採算に合わないという理由もあるが、秋に収穫した自慢の籾を大切に保管し、春になったら苗を育てて収穫するといった、昔からの米作りにこだわっているからだ。
山里のお年寄りは、冷夏や日照りに一喜一憂しながら、大昔から続いてきた農耕文化を、今も細々と受け継いでいる。

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春の丸黒山、犬連れ登山

2010年04月19日 | セカンドルーム

昨日は、久々の好天に恵まれて、ユキ(柴犬)を連れて丸黒山(1956m)に登ってきた。
近くの山では、犬連れの登山をやっているが、往復9時間のロングコースは、今回が始めてである。
いつもリードを腰に固定しているが、短いリードは、引っ張ったり引っ張られたして、お互いに窮屈だし、先日のように滑落した際には、犬もろ共落ちてしまう。
今回は、新調した5mの伸縮自在のリードを試すことにした。
犬は右に左に自由に動き回って喜んでいたが、低い枝の下をくぐったり、狭い木の間を通ったりして、コントロールするのが大変だった。
ダメ! コッチ!と、長いリードを引きながら指示を連発して、少し意味が通じるようになった。
盲導犬のように、飼い主の左脇を大人しく歩いてくれれば良いのだが、急に命令されても無理なことだろう。
犬の足は抵抗なく雪に沈むので、お腹の浮力を利用したり、吹き溜まりはウサギのように跳ねて越えている。
深い雪が長く続くときは、後ろに回って跡を辿るなど、雪山登山の要領はかなり身に付けてきた。
近くに山仲間がいないので、いつも一人で登っているが、熊除けの鈴を付けた犬が一緒だと、心強いし心も和む。
犬連れ登山は賛否があるので、穂高や上高地へ連れて行くことは無いし、登山者の多い山へも連れて行かない。
シーズンに入る前の静かな山や、人が来ないやぶ山は犬連れ登山のパラダイスだ。

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丸黒山登山

2010年04月18日 | セカンドルーム
飛騨地方は、今日一日だけ天気が安定するとのことで、乗鞍山域の丸黒山に登ってきた。雪の状態は悪くなかったが、行動時間は10時間ほどかかってしまった。
天気にも恵まれ、山頂からは期待通りの眺望が楽しめた。
今麓に着いたので、これから家に帰ります。
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春なのに今日も雪景色

2010年04月17日 | セカンドルーム

昨日の夕方から降り始めた雨は、夜半から雪に変わったようだ。
今朝も雪が舞う寒い朝を迎えたが、連日の雪ネタばかりで、書いていても辟易とする。
春モードに切り替えたいが、桜も桃も咲かないし、鶯まで鳴かなくなってしまった。


わさびは、例年なら白い花がいっぱい咲いているのに、まだ蕾のままで寒さに震えている。


裏山の椎茸は、収穫の時期だが、笠に雪を乗せたまま凍えている。
4月の雪は、飛騨で珍しくもないが、4日連続で降ったのは初めての経験だ。
夏野菜の種まきの時期に来ているが、この冷え込みと雪では無理だろう。

田んぼの畦作りも中断したままだし、田起しも今の状態では出来ない。
雪は嫌いでないし、登山道のない藪山を楽しむ期間が延びるので、雪を歓迎しない訳ではないが、ちょっと度が過ぎる。
天気が回復すれば、田畑の準備や山仕事、春やわい(仕度)などが目白押しだ。
外の雪景色を眺めながら、仕事もしたいし山へも行きたいと、気持ちだけが逸るが、この天気に体がついていかない。

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飛騨の山里は今日も雪

2010年04月16日 | セカンドルーム

 

高山祭りが終わると、飛騨路にも遅い春がやって来ると言われるが、今朝も横殴りの雪が降っていた。
どこの家も、農作業の準備を始めているが、低温と雪で気勢をそがれている。
裏山の椎茸も、本格的に発生する時期を迎えて期待していたが、凍結して育たないのも出ている。
趣味でやっているので、がっかりする程度で済むが、出荷する人たちは深刻だ。
これだけ寒暖の差が激しすぎると、他の作物の生育や人の体調なども影響が大きいだろう。
野山に自生する花や雑草は逞しく、少々の寒さは平気なようだ。


先日の暖かさで一斉に出てきたつくしは、少々の雪に負けずぐんぐん成長している。
やがて雑草の王者スギナに変わるが、取っても取っても生えてくる畑の強敵で、生命力の強さには、いつも驚かされる。

蕗のとうも花になったが、これも雪や低温にびくともせず伸びていく。
日ごろつくしや蕗を食べているので、少しは耐性が身に付いたかと期待しているが、効果はあまり無い。
相変わらず季節外れの寒さが身にしみるし、春の雪を見ると、気持ちまで萎えてしまう。


それでも、雪に耐えて、凛と咲く水仙に励まされたりして・・・

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