名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

雨上がり

2007年06月30日 | セカンドルーム
昨日から降り続いた雨が、今朝になってようやく止んだ。
渓谷の水かさが増し、濁流が渦巻いている。
部屋の湿度は90%を越しているので、障子や唐紙の張りが緩み、板敷きの床もしっとりしている。
うっかりしていると畳から茸まで生えてくる。
ようやく梅雨らしくなって、家も木や紙など自然素材がフル稼働をしているが、山の麓ではそれ以上の湿気を取り入れてしまう。

嫌なじめじめも、植物の成長には欠かせないので梅雨明けを待つしかない。
この湿気が、干からびた皮膚を瑞々しくしてくれれば嬉しいのだが・・・
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猪わな

2007年06月29日 | セカンドルーム
畑の作物が実る時期をむかえ、動物たちの動きも活発になってきた。
猪や狐、カモシカの姿を田畑の近くでよく見かけるし、足跡や掘った後も目立つようになった。。
田の周りに垣を作り、畑は動物除けの網を張り巡らして防いでいる。
増えすぎた動物たちは山の餌だけでは間に合わず、里の田畑を荒らすようになった。

駆除するために、彼らの領地との境目あたりに捕獲用の罠がたくさん置いてある。
猪用は、おからやこぬかジャガイモなど、熊用には蜜蜂の巣箱などの好物を罠の中に入れて誘っている。
秋の収穫が終わるまでは、どちらも緊張感の解けない日々が続く。
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笹ゆり

2007年06月28日 | セカンドルーム
裏山に自生している笹ゆりの蕾が膨らんできた。
ほかの地方と比べると少し遅いけど、あとしばらくすると淡いピンクの花が開花する。
笹ゆりは杉の木を切ったところから、毎年少しずつ増えている。
地中で長く眠っていた種が、発芽の条件が整って出てくるのかも知れない。
ワラビやぜんまい、タラやナラ、クリなど色々な植物が育ってくる。

植林されたままの密生した杉林は、苔やシダ類しか育たないけど、明るくなった山は本来の植生が蘇えり、変化に富んだ森が作られていく。
季節ごとに装いを変える山は、恵みも多いし景観も美しい。
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岩坪谷の砂防堰

2007年06月27日 | セカンドルーム
梅雨の晴れ間を狙って、焼岳を水源とする岩坪谷の砂防堰へ行って来た。
谷の最上流には、昭和初期に築造された堰が3基残っていて、昨年、国の有形文化財に登録された、
先週はここへ辿り着くことが出来なかったけど、今回は事前に砂防事務所の人から話を聞き、地図も頂いたので念願を果たすことが出来た。

鳥も通わぬような険しい谷に、人力だけで石を積み上げた堰は、1号を除き他の2基は砂に半ば埋まっていた。
焼岳の鉄分を含んだ水で赤く染まり、苔むした堰石をじっと見ていると、昔の人たちの苦労が伝わってくる。
谷は踏み跡も無く沢登りの装備が必要だが、5時間をかけて訪れた価値はあった。
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蜜蜂の巣箱

2007年06月26日 | セカンドルーム
春先に畑の脇に蜜蜂の巣桶を置いておいた。
草花やトチ、アカシヤ、ツツジなどの花が咲き、蜜蜂も盛んに飛んでいるのに巣箱に入ってこない。
さわらの太い木の幹をくり抜いた巣桶は、防暑防寒の効果もあるし、自然に近い感じなので巣作りには良いはずなのに・・・

トタンで雨よけを置き、水が浸入しないように石で土台を作り、出入り口は蜜蜂の天敵スズメ蜂が入れない大きさに作ってある。
ハチミツを出入り口に塗って誘っても、いまだに蜂は近寄ってこない。
居心地も良く、安全な巣と人が思っていても、蜜蜂の考え方は違うのかも知れない。
夏の終わりまでチャンスはあるので気長に待とう。
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おじいさんの野良仕事

2007年06月25日 | セカンドルーム
88歳になる一人暮らしのおじいさんが、小豆を蒔く準備をしていた。
雑草を抜いて耕し、畝たてをして種を蒔けば秋には収穫が出来る。
秋祭りと正月用に作っていた習慣が、一人になった今も続いているようだ。
集落に店は一軒も無いけど、米を作っているので味噌と塩があれば不自由しないとのこと。

ここの農仕事は、70、80代が主役だ。
そろそろ手仕舞いをと思っているけど、元気な現役に出会うと迷ってしまう。
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沢ぐるみ

2007年06月24日 | セカンドルーム
山の緑が、日ごとに色が濃くなっていく。
昨日の快晴がうそのように、今日は昼前から雨が降り続いて肌寒い。
変化の激しい天気に、人はなかなかついて行けないけど、雨と晴が交互にくるのは木や野菜の成長に役立っているようだ。
渓谷沿いには、くるみの木がたくさん生えていて、今は小さな実を房状に付けて垂れ下がっている。
秋には熟した実を落とすので、人や動物はその時期を待っている。

果肉を腐らせ、殻を割って中の種子を食べるのだけど、殻は固いし爪楊枝で取り出す実は、鬼ぐるみに比べて小さい。
香ばしくて脂肪分の多いくるみは、食感も味も格別だけど、手間がかかるのでリスのように食べ過ぎることは無い。
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六郎谷の砂防堰堤

2007年06月23日 | セカンドルーム
飛騨神岡町の六郎谷にある、古い砂防堰を訪ねて来た。
この谷は、昔から銅や亜鉛を産出する神岡鉱山の洗鉱後の廃水ですべての木が枯れ、大雨が降るたびに土砂災害で工場や麓の町に甚大な被害をもたらしていた。
旧内務省は大正9年に六郎谷砂防事業に着手し、城郭の石垣と同じ「空積み」の工法で、昭和6年に28基の堰が完成し、その後、この谷で土砂災害が起こることは無かった。
これが飛騨における「近代砂防」のさきがけとなって、その事業は今も各地の谷で営々と続いている。

100年の歳月を経た谷は、緑や清流を取り戻し、死の谷と言われた面影は見当たらなかった。
鬱蒼と夏草が茂り、大きく成長したアカシヤや杉に覆われた谷を遡って行くと、大半の堰は土砂に埋まっていたが、数基の堰が雑草や苔をまとい、辛うじて上部だけが地上に姿を見せていた。
役割を終わった堰は、荒廃した谷を蘇えらせ、山の緑を回復させながら、大地の一部となって自然に帰っていった。
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羽アリ

2007年06月22日 | セカンドルーム
今日も数百匹の羽アリが、玄関の框や柱の間からからゾロゾロと出てきた。
今月になって3度目のことであるが、毎年今頃の時期になると発生する。
殺虫剤は木の内部まで届かないし、強い薬を撒くのを躊躇して、出てきたつど対症療法で我慢している。

築数十年の古い木造住宅は、どこからでも虫や小動物が侵入してくる。
先月までは、かめ虫やこおろぎ、ねずみなどが居付いていたけど、外の餌が豊富になってきたのか、いつの間にか居なくなった。
季節ごとに招かぬ客が、入れ替わりやって来る。
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草履編み台

2007年06月21日 | セカンドルーム
以前、草履編み台を頼まれて5個作ったけど、また注文があって4個作った。
昔は藁を使って民具や農具が盛んに作られていたけど、今ではすっかり姿を消してしまった。
藁ぞうりも、民芸品のお土産として作る人はいるけど、実用品として作る人はこのあたりでも見かけない。

最近は古布を利用して布草履を編む人が増え、これはリサイクルにも適っている。
藁くずも出ないし、足にも良く馴染むので、室内履きとして人気が出てきたとの事である。
片足を投げ出し、指に縄をかけて編んでいた懐かしい姿を思い出すが、それに代わって編み台を使うようだ。
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砂防堰堤

2007年06月20日 | セカンドルーム
飛騨は急峻な山や険しい谷が多く、常に土砂災害に見舞われてきた。
それを治めるために、谷という谷には大小無数の砂防堰堤が設けれている。
昭和のはじめに建造され、国の有形文化財に登録されている岩坪谷の砂防堰を見ようと、焼岳の麓の谷をつめて行った。
コンクリート造りの堰は何ヶ所もあったが、石積みの古い堰はついに見つけることが出来なかった。

下山後、砂防事務所で確認したところ、もっと奥の隣の谷にあるとのことだった。
徒労に終わってしまったけど、焼岳の噴火口を間近に見たり、たっぷり森林浴も出来た。
今日はあきらめて、次の機会を狙うことにした。
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桑の実

2007年06月19日 | セカンドルーム
白かった桑の実が少し赤みを帯びてきた。
もうしばらくすると濃い紫色に変わって、甘さもまして食べ頃になる。
♪山ぁ~の畑の桑の実を~♪ と歌った頃の甘酸っぱくって懐かしい味がする。

この集落には養蚕をやっていた名残で、大きく育った桑の木があちこちに残っている。
ジャムや果実酒に加工をして楽しむ人も多いようだが、この集落では食べる習慣が無いので、もっぱら動物たちの餌になっている。
かつて農家が大切に育てた桑の木も、今は利用する人もなく鳥や昆虫を喜ばせている。
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薪作り

2007年06月18日 | セカンドルーム
薪ストーブで使う薪作りは、前年の秋から始まる。
木が冬眠に入って水を吸い上げなくなった頃伐採し、早春に丸太にして積雪を利用して下へ降ろす。
それを40センチ前後に玉切りし、斧で割って乾燥しておく。
1年以上乾燥した薪は、火力も強く煤も少ないので、煙突掃除の手間も省ける。

今日は10本ほどの丸太をチェンソーで玉切りしたけど、丸太の山はまだたくさん残っている。
斧で割って、軒下に全ての薪が積み上がるのは夏の盛りになりそうだ。
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昼寝

2007年06月17日 | セカンドルーム
昼寝から目覚めたら、犬はまだ眠っていた。
冷えたコンクリートの上は、よほど気持ちが良いのだろう。

ようやく昼寝が心地よい季節になってきので、犬のまねではないけど、昼食後は1時間ほど寝ることにしている。
夏に向かって起床の時間が少しずつ早くなり、今は5時半ごろ起きて涼しいうちに畑仕事を終えるようにしている。
暑くなると家具作りの集中力が低下するけど、昼寝をすると午後からの能率も上がるようだ。
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森の涼風

2007年06月16日 | セカンドルーム
 梅雨に入った途端の快晴で、今朝名古屋を出る時は汗ばむ暑さだった。
飛騨も抜けるような青空が広がり、残雪の山々が輝いていた。
5日間留守にしていたけど、畑の苗も順調に育ち、雑草もそれに負けずに大きくなっていた。
実り過ぎたエンドウをざる一杯収穫したので、しばらくは3度の食卓を飾りそうだ。

高山も夏のような日差しだが、裏山からの涼風が心地いい。
木陰や家の中が涼しいのは、森を通って吹いてくる緑の風のお陰だ。
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