名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

三都(名古屋・京都・東京)の紅葉狩りの後は冬枯れの山里へ

2012年11月30日 | セカンドルーム

 

今朝早く名古屋を出て、高山へ戻ってきた。
美濃と飛騨を結ぶ「せせらぎ街道」は、郡上八幡あたりにわずかに紅葉が残っていたが、飛騨路に入ると冬枯れの風景に変わっていた。


渓流を覆うような見事な紅葉も、すっかり葉を落として枝があらわになっていた。


池のほとりも森閑として、遊歩道は落ち葉に埋もれている。
紅葉見物で賑わった街道は、行き交う車や人影も少なく、街道の宴は終わっていた。

お昼ごろ家に着いたが、枯れすすきが風に揺れ空気が冷たい。
1週間留守にしていた家の内外を点検し、薪ストーブを焚いて部屋を暖めた。


5度しかなかった室温が、間もなく25度まで上がり一息ついた。


ユキも早速小屋に入って、藁の感触を楽しんでいる。
飼い主ともども、少々寒いが納まり具合の良い場所に落ち着けた。

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名古屋の休養日

2012年11月29日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は、陽射しがなく肌寒かった。
家でごろごろしていたら、おかあさんからインフルエンザの予防接種に行ってこいと促された。
寒い高山でインフルに罹ったら大変だとのことだが、感染の機会は都会のほうが多そうだ。


帰りに栄のアップストアに寄って、Genius BarでiPadのトラブルの相談に行ってきた。
ネットで予約をしておけば、その時間にジーニアスが技術的なサポートをしてくれる。
今回はwifiの接続不良と、フリーズの解決法を教わってきた。
昨日、新幹線車内で使用中のiPadが、突然フリーズしてしまった。
パソコンではよく起こるので対処法は理解しているが、今回はホームボタンや電源ボタンを押しても全く作動しない。
電源が切れないまま一晩放置しておいたら、翌日バッテリーが切れていた。
どういう訳か、充電したら正常に動くようになった。


今後起こる可能性もあるので、対処法を教えてもらったが、僅か10分ほどでトラブルの原因と解決法が解った。
要するに過去の履歴が蓄積して重くなり、ストを起こしたとのことだ。


若くてフレンドリーな女性スタッフの助けでモヤモヤも消え、予防接種で感染のリスクも減ったようで、街のイルミネーションの輝きも何だか鮮やかに見えた。

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東京見物

2012年11月28日 | セカンドルーム

今朝目覚めたホテルからは、増上寺境内の紅葉や高層ビル街が眺望できた。
昨夜は夜景が綺麗だったが、動き始めた大都会の朝の風景も活気に満ちている。

東京駅丸の内駅舎をスタートして、大手町や有楽町界隈を走るシャトルバスで、ビジネス街を一周してきた。
日本の経済を動かす街は、かつての姿が一新されて超高層のビル群が林立して威容を誇っていた。

築地市場へ移動して、市場の店をひやかしたり買い物などをした後に人気の寿司屋で昼食をとった。
ここだけは以前と変わらぬ生活の匂いが漂っていたが、観光客の多さには驚く。

これ以降の時間は自由行動にして、それぞれ銀座方面や青山・表参道、新宿など好みの場所へと散って行った。
東京在住の二名と別れ、再び指定の新幹線に10名が合流して帰途についた。
複雑な地下鉄やJRの乗り継ぎも、何とか迷うことなく目的地へ行くことができたが、目まぐるしく変わる大都会について行くには、体力も知力も要りそうだ。
新幹線車中にて

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東京スカイツリー

2012年11月27日 | セカンドルーム
昨日と打って変わって、快晴の今日は学生時代の仲間と東京見物にきている。

新幹線の車窓からは冠雪の富士山眺望できた。

夕まずめと夜景を狙ったスカイツリーは、街が少しずつ暮れて行く風景を楽しむことができた。

西の空が茜色に染まり、富士山の黒いシルエットが夜空に消えて行く姿は感動的だった。

今夜は東京タワーの隣のホテルに泊まり、大都会の夜景を楽しんだ。
明日は東京在住の仲間たちと落合い、名所巡りを続けます。
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京都紅葉名所巡り

2012年11月26日 | セカンドルーム

もと仕事仲間と、雨の降りしきる名古屋を出発して、京都の紅葉巡りをしてきた。
東福寺と南禅寺を拝観し、哲学の道を永観堂や法然院の紅葉を愛でながら銀閣寺まで歩いた。

お昼過ぎまで雨が降ったり止んだりのあいにくの天気だったが、今が盛りの紅葉はしっとりとした風情があった。
京都でも名高い紅葉の名所は、どこも人であふれていた。

哲学の道を歩く頃には雨も上がったが、青空が戻ることはなかった。
天気なら、どんなに美しかっただろうと思わせる紅葉名所巡りのいちにちだった。
名神高速車中で投稿
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相田武男著「薪ストーブ賛歌」を読んで

2012年11月25日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は快晴で、陽射しの入る部屋は暖かくて暖房は要らない。
晩秋の今は、朝晩も小型のハロゲンヒーターだけで十分だ。
高山はすでに雪や氷の季節になり、家にいる間は終日薪ストーブを焚いていた。
薪ストーブは、エアコンやファンヒーターのように、温風が体に当たる不快感もなく、春のような暖かさがとても気持ち良い。
部屋全体が暖まり、炎の揺らめきは心を和ませてくれるし、長くて寒い冬も快適に過ごせる。
障子越しに差し込む春の陽光に似た薪ストーブの暖かさは、懐かしい縁側の日向ぼっこを思い出させてくれる。
高山を引き上げる時は、薪ストーブを持ち帰りたいと思っているが、薪の手当や100キロもある重量物の移動、都心の住宅で使う時の問題などで迷っている。


そんな矢先に相田武男氏が、12月1日に発売予定の自著、「薪ストーブ賛歌」を送ってくれた。
著者は朝日新聞の記者で、森に囲まれた生活に憧れ、定年を前に群馬の山里に山舎を構えられた。
定年後の今はそこを拠点に、テレマークスキーや渓流釣りをし、薪ストーブのある暮らしを楽しんでいる。

十数年間の薪ストーブの体験を語り、それにまつわる環境問題や森林や里山の再生復活など、社会派記者ならではの観点と取材の広さで、専門書や類似の雑誌には見られない知識の集積や新しい提案が随所に出ている。
ストーブ本体の解説書は数多く出版されているが、ユーザーの目で見た多岐にわたる取材の積み重ねは、前著「石岡繁雄が語る氷壁・ナイロンザイル事件の真相」を思い起こした。
テーマは違うが、リタイアした社会派記者の描く薪ストーブ談義は、ユーザーやこれから使いたい人、森林の再生や里山の復活、環境問題に興味を持つ人にも勧めたい一冊である。

 相田武男著 「薪ストーブ賛歌」~心身に優しく 里山を再生~

 定価 1.500円  発行 株式会社あるむ

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猿投温泉ー2

2012年11月24日 | セカンドルーム

昨夜は宴会後の二次会も11時前にはお開きになり、温泉に入ってゆっくり休むことができた。
ひと頃は日付変更線が過ぎても終わらなかったが、メンバーの酒量や体力も年相応になり、健康的な一泊旅行になった。

今日も天気が良かったので、温泉地から続く散策道を鈴ケ滝から貯水池まで歩いた。

池から猿投山への登山道が続いていたのでしばらく歩いて見た。

里山の雰囲気があり木漏れ日も気持ち良かったが、時間が無いので途中でUターンして、日帰り温泉施設の岩風呂で汗を流してきた。
連休の中日で広い岩風呂は入浴客で溢れ、狭い露天風呂も芋を洗うようだった。
薄暗い岩風呂は外の景色も見えず、何となく圧迫感を感じて好みに合わなかった。
湯舟を独占して、紅葉や雪山を眺める開放感を求めるのは、都市近郊の日帰り温泉では無理のようだ。
昨夜の金泉閣の大浴場は我々グループの貸切状態で、ゆったりと温泉気分に浸れた。
旨い料理に舌鼓を打ち、山仲間との楽しい歓談も出来て、近場の温泉旅行は良かった。
iPadで投稿



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猿投温泉へ

2012年11月23日 | セカンドルーム

名古屋は今朝方まで雨が降り、昼前には上がって晴れ間も出てきた。

猿投温泉に来ているが、紅葉狩りと温泉を楽しむ人たちで賑わっている。

豊田市北西の猿投山の麓にある観光施設には、ホテルや飲食店、日帰り温泉、庭園や散策道も整備されて一日楽しめる。
名古屋から送迎バスを利用すれば、1時間足らずで行けるので、近郊の人気スポットになっている。
今夜は金泉閣に泊まって、山岳部OB会の仲間と宴会や歓談を楽しむ予定。
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名古屋ボストン美術館で「日本美術の至宝展」を見てきた

2012年11月22日 | セカンドルーム

 


山里育ちのユキ(柴犬)を玄関先に繋いでおくと、クッションは見向きもせずに植木鉢に入ってしまう。
おかあさんが植えた草花を台無しにして叱られていたが、まだ冬の花が植えてなかったので安心して休んでいる。
窮屈そうだが、山里の草むらや土の感触に慣れたユキは、ここが一番落ち着けるようだ。


もと仕事仲間と、名古屋ボストン美術館で開催中の「日本美術の至宝展」を見てきた。
かつて海を渡った日本美術の数々の名品が、里帰りして展示されている。

 松島図屏風(美術館HPより転載)

前期に続いて12月9日までの後期展覧会は、尾形光琳の「松島図屏風」や「吉備大臣入唐絵巻」、「平治物語絵巻」の後半部分など、目を引く作品が展示されていた。

 風仙図屏風 曽我蕭白


その他仏画や水墨画、近世絵画など、幻の国宝と呼ぶにふさわしい作品に目を奪われた。
ウイークデーの昼間にもかかわらず入館者は多く、大きな屏風絵を良い位置から鑑賞するのは難しかった。


帰りに栄の「好日山荘」に寄って、冬山の装備の下見をしてきた。
最近はネットで買うことが多いが、ウエアは微妙な感触とか色合いが分からないので、実物で確認するようにしている。


店内は雪山用品が並び、街はイルミネーションが瞬いて冬の訪れを感じる夕暮れだった。

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高山から名古屋へ

2012年11月21日 | セカンドルーム


今朝も氷点下で寒い朝だったが、陽光に照らされて霜も氷もすぐに消えた。
明日から来週にかけて予定が入っているので、お昼前に名古屋へ向かった。

 


途中コイン精米所に寄って、籾摺りと精米をしてきた。
籾を枡に入れてコインを投入すると、機械が回転して米搗きをする。
籾殻と糠が取り除かれた精白米がパイプから勢いよく出てくる。


ずっしり重い米袋は、家族へのいいお土産になる。


飛騨国分寺の大イチョウの黄葉が始まったと聞いたので立ち寄ったら、ちょうど見ごろを迎えていた。


葉が散ると高山に雪が降ると言われているが、今年は既に先週降った。
一日で散った年は雪が多いといわれているが、今年はどんな散り方をするだろうか。


市街地からは、白銀に輝く北アルプスの山々が一望できた。
昨夜の雪で化粧直しをした姿は、神々しくも艶やかであった。


せせらぎ街道は、路肩や日蔭に雪が少し残っていた。
お昼ごろの気温は2度で、路面の凍結はなかったが、朝晩の走行は普通タイヤでは危険だ。

先日までは、峠の池に鮮やかな紅葉が映っていたが、今日はすっかり冬枯れの風景に変わっていた。

午後遅く名古屋に着いたが、ビルのガラスに映る夕陽が暖かく感じた。

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朝夕の散歩道

2012年11月20日 | セカンドルーム

 

日の出が遅くなったので、朝の散歩は6時半ごろに出かけている。


東の空が赤く染まり、青空も一瞬顔を出したが、西から雲が流れてきて閉ざされてしまった。

今朝は家並みがあるほうへ下って、30分ほど歩いてきた。
昨日に比べると、風もなく寒さも和らいだが、夕方まで日が差すことはなかった。


夕方の散歩は時間を繰り上げて、3時から1時間ほど林道を歩いている。


渓流沿いの林道は、木々が葉を落として明るくなったが、今日のように曇った日は4時を過ぎると薄暗くなる。

 去年の収穫風景

去年の今頃は、最奥部の畑で老夫婦が赤カブの収穫をしていたが、今年は止めてしまったので人影もなく畑も野山に戻っていく。


奥にある空き家の柿の木には、たわわに実っているが取る人は誰もいない。
散歩道の風景も、年々さびしくなっていく。

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凍てつく朝

2012年11月19日 | セカンドルーム

 

東京では木枯らし1号が吹き、札幌や旭川は観測史上最も遅い初雪が降ったと伝えていた。

山里は先日降った雪は消えていたが、今朝は霜で真っ白になっていた。


廃田のすすきは雪と霜でほとんどが倒れ、枯れ草も霜をまとって縮こまっている。

 

田んぼの水溜りは氷が張り、空気を取り込んだ氷紋が地形図のようだ。
霜枯れの風景は、雪景色のように明るさがなく、陰鬱なので好きになれない。


ユキも凍結したボウルの水に戸惑う日がこれから続くことだろう。

今朝水道のコックを捻る時に抵抗があり、出てきた水が細かった。
一部凍結していたようだが、しばらく流しておいたら程なく元に戻った。
気温がマイナス4度以下になると、露出しているパイプや蛇口が凍結して破裂するので、凍結防止ヒーターを巻いて、露出部分を守っている。
1ヶ所のヒーターが壊れていたので、町のホームセンターへ買いに行ってきた。


売り場には結露防止や隙間テープなど、防寒防雪グッズたくさん積まれ、屋外にはカラフルな除雪道具が早くも並んでいる。
知らぬ間に季節商品が入れ替わっていた。


帰り道で見た乗鞍岳は、夕日に染まり寒々と聳えている。
今夜も冷え込みが強そうなので、ヒーターを交換して通電することにした。

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飛騨の峠が次々に冬季閉鎖される

2012年11月18日 | セカンドルーム

 

激しく降っていた雨は止んだが、天気は回復せず寒い朝を迎えた。

水量が少なかった渓流は、雨水を集めて瀬音がけたたましい。


午後遅くになって青空が広がってきたが、北風が強くて朝より寒く感じた。


山の畑では、おばあさんが赤カブや白菜の収穫をしていた。
これから寒風に吹かれながら菜洗いをし、長い冬を越すための漬け込みが始まる。

先日の雪で高い位置にある峠は、ほとんど冬季閉鎖になった。
飛騨と信州を結ぶ安房峠は5月28日まで、野麦峠は4月23日まで閉鎖される。


 天生峠(去年の写真)

白川郷へ行く天生峠は6月11日まで、乗鞍スカイラインの平湯峠は5月13日まで閉鎖さされる。
上高地も11月15日に閉山式が行われ、4月中旬まで通行止めになる。
今はトンネルや迂回路が整備されているので困ることはないが、昔の峠越えは命がけで幾多の悲劇が語られている。
峠や旧道の冬季閉鎖情報を聞くと、飛騨に冬が来たことを実感する。

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雨の日は山を下って町へ買い物に

2012年11月17日 | セカンドルーム

 

朝方は小降りだった雨が、天気予報通りに本降りとなった。
雪になっても不思議はない寒さだが、上空の空気はそれ程冷えてないようだ。


雨の嫌いなユキは散歩も出来ないまま、餌を食べ終わったら小屋へもぐり込んでしまった。


飼い主も部屋篭りのつもりでいたが、買い物をしに山を下ることにした。
最近オープンしたショッピングセンターで、食パンなど食料品を買い本屋へも寄ってきた。


駐車場はほぼ満車状態で、買い物や外食を楽しむ家族連れが目立った。
店内はお歳暮やお節の料理の予約など、歳末風景も目立つようになってきた。
本屋には年賀状本が何種類も平積みにされ、何となく気ぜわしく感じる。
街の雰囲気に刺激された訳でもないが、家に帰って年賀状を2種類作った。
毎年、1枚はごくオーソドックスな儀礼型の賀状と、もう1枚は親しい友人や知人用に、近況や自分の思いなどを記して作っている。
来年は変化の年になるので、その旨も書いたが、先行きが判らないことは往々にあるが、その時は書き直せばいい。
パソコンは印刷も訂正もその都度出来るので、取りあえず下書きさえしておけば、一仕事終わった気分になれる。
毎度のことながら11月も半ばを過ぎると、あっという間に正月がやってくる。

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飛騨は雪が止んで青空が戻ってきた

2012年11月16日 | セカンドルーム

 

今朝の冷え込みも強く、凍結した道を歩くと足元ががりがりと鳴った。


ユキも冷えた足を交互に上げて温めたり、雪を舐めたりしながら雪上の散歩を楽しんでいる。

日が差し始めると、わずかに残った紅葉が雪をまとって映えていた。


午後は雲一つない快晴になり、乗鞍連峰の全山が雪化粧で連なっていた。


田畑や野山に積もった雪は、日当たりの良いところから次々に解けていく。
この集落は農業が中心だった頃の名残りで、日当たりの良いところを田畑にし、山すその日陰に家が建っている。
四方を山に囲まれて耕地も少なく、日照時間も短いので、住居を犠牲にしてでも良い場所を田畑にしてきた。
むかしの人は、昼間は外で仕事をし、夜寝るだけの家に日照を必要としなかったようだ。
山国の冬は晴天が少なく、雪囲いで陽光が部屋に入らないので、日差しを最初から諦めていたのかも知れない。
こんな上天気に日陰の家から、陽光が降り注ぐ向かいの田んぼを眺めるのは切ないことだ。

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