名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

薪作りの再開

2011年06月30日 | セカンドルーム

 

今日の飛騨は曇り時々晴れで、相変わらず蒸し暑い。
この陽気で、裏山の笹ゆりも残っていた蕾が、いっせいに開花して良い香りを放っている。


モリアオガエルの産卵は終わったと思っていたが、新しい卵塊が田んぼの水際に点々と産み落とされていた。
粟粒ほどの卵は、あと1週間ほどで孵化して、おたまじゃくしになる。
天敵のイモリは水中に潜んで、落下してくるおたまじゃくしを待っている。


イモリの体は泥と同じ黒の保護色だが、お腹は鮮やかな鮮紅色をしているので、このあたりの人は「あか腹」と呼んでいる。

 


先週、名古屋へ行く前に、残っていた丸太を切ったり割ったりして薪置き場へ積み上げ、今シーズンの薪作りは終わった。
真夏になる前に終えようとピッチを上げたので、予想したより早く出来上がった。
既に来シーズンの薪は作ってあるので、これはその次の冬に使う分である。


名古屋から戻ってきたら、作業場の前に丸太が積んであった。
薪が出来上がったのを見た近所の人が、間伐した楢の木を、軽トラ1杯分を置いていってくれたのだった。
家にいたら積み下ろしなど手伝えたのだが、今回は好意に甘えるしかなかった。


今日も暑くなりそうなので、朝の間にチェンソーを使って玉切りをした。
野良仕事も薪作りもかなり力仕事なので、水分の補給だけは十分にしている。
仕事をする日は、水以外にスポーツドリンクを1リットルほど飲んでいる。
田んぼへ行くときは、ボトルとおやつなどを持っていって、湧き水に冷やしておく。


今日のおやつはキュウリであるが、取り立ての冷えたキュウリは、そのまま食べても結構おいしいし、体を冷やす効果もあるようだ。
市販のペットボトルでは糖分や塩分を摂り過ぎるので、粉末を規定量の2~3倍に薄めている。
水に比べて、生理食塩水に近いので体の細胞に浸透していくと思いながら、熱中症を予防するため、せっせと飲んでいる。

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今日の野良仕事

2011年06月29日 | セカンドルーム

 

昨夜の雨も止んで、朝日が昇り始めると山に掛かっていた雲も上昇気流に乗って、高い空へ消えていった。


久しぶりの青空は爽やかで、気分まで上昇気流のように昂かまって行く。


午前中の畑仕事は、スイカやメロン、キュウリの整枝と、ナスやトウモロコシ、ピーマンなどのわき芽取りをした。
この時期は苗の成長が著しく、余分な枝やつるがどんどん延びていくので、その都度取っておかないといい実が生らない。


ポットで育てていたインゲンも手ごろな大きさになっていたので、畑に定植した。
まわりの雑草も、野菜の成長とともに伸びていくので、取っても取っても際限がない。
作業は午前中いっぱい掛かったが、軽作業にもかかわらず大汗をかいた。
今日は全国的に高気圧に覆われて、真夏日を記録したところが多いようだが、ここも昨日から急に暑くなった。
それでも、真夏にクーラーや扇風機の必要がないし、夜は窓を閉めるほど気温が下がるので、夏は過ごしやすい。
いまだに冬のままの布団で寝ていたが、昨夜は掛け布団を取ると肌寒いし、掛けると暑いという微妙な気温だった。
今日は夏掛け布団を干したので、今夜からは快適に眠れるだろう。


近所のおばあさんから、「朴葉餅」をいただいた。
飛騨では朴の葉を使った料理が色々あって、朴葉寿司や朴葉味噌は郷土料理として、よく知られている。
朴葉餅は普通の餅を朴の若葉でくるみ、そのまま焼いて食べると、ほんのりと朴葉の香りが漂い、とても香ばしくておいしい。

朴葉には黴や腐敗を防ぐ殺菌効果があるので、食物を包んだり食器代わりに利用されたが、今はラップとかアルミホイールなどが普及して、使う人は少なくなった。

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田んぼの泥虫退治

2011年06月28日 | セカンドルーム

 

昨夜来の激しい雨は朝には止んで、薄日もさすようになった。
昨日は時間がなくて出来なかった、田んぼの泥虫退治をすることにした。
手ぬぐいで頬被りして菅笠をかぶり、野良着に防虫スプレーをして田んぼに入った。


お供をしてきたユキは、暑くなると水につかったり飲んだりして、退屈さと暑さをしのいでいる。

泥虫は、田んぼのほぼ全体に蔓延していて、かなり酷い状態だ。


中には株全体が白化して、かなり弱々しい稲もあった。


竹箒で払えば早いといわれたが、稲を傷めそうなので、手間は掛かるが藁の手箒を使うことにした。
稲に付着している泥虫を、左右前後に箒で払い落とし、株元に付いているのは指で潰していく。


梅雨の間だけ活発に稲の養分を吸って、さなぎになるまで稲に被害を与えるが、既に白いさなぎになっているのもあったので、どうやら峠は越えたようだ。
田植え前に、稲箱の苗に殺虫剤を使えば防げるのだが、無農薬にこだわる以上は手間が掛かるのはしょうがない。
4時間ほどで9割方の泥虫を退治したが、もう少し早く駆除しておけば、よその田のように青々と逞しく育っていたのにと悔やまれる。
にわか農夫が遊び呆けている間も、昼夜の別なく吸い続ける小さな虫の根気には、今回も敵わなかった。

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名古屋から高山へ

2011年06月27日 | セカンドルーム

 

今朝、名古屋を出て高山へ向かった。
雨が降ったり止んだりで、相変わらず蒸し暑い。
東海北陸道の、「ひるがの高原サービスエリア」は、ちょうど雨が止んでいたので、ユキをドッグランで遊ばせた。
白山も別山も雨雲に隠れ、霧も発生して見通しが悪い。
お昼前に家に着き、さっそく田畑や裏山を見回った。


田んぼを見渡すと、稲の葉が茶色や白く変色しているのが目立った。


近づいて見ると、泥虫が大量に発生していた。


小豆ほどの大きさの泥粒のような虫は、糞を身につけて見事に擬態して、稲の養分を吸い取ってしまう害虫である。
毎年梅雨時に発生するので、草を取りながらしごき取ったり、箒で払って駆除している。
稲がみすぼらしい姿になっているが、取り残した泥虫も間もなくさなぎになり、成虫になれば田からいなくなって、稲も少しずつ勢いを取り戻してくれる。


畑のキュウリは、ちょうど食べ頃の大きさになっていたので、3本とって晩のおかずにした。

 


ナスやエンドウも大きくなってきたので、間もなく収穫が出来そうだ。

 


裏山の笹ゆりは大きな蕾をつけ、5本ほどが開花していた。
かなり根を掘り起こされていたが、今年はたくさん出ていたので、下から見上げても膨らんだ蕾があちこちで開花を待っている。

 


木いちごもオレンジ色に熟して、手を触れると実がぽろっとこぼれる。
甘酸っぱい野の味は少し淡白だが、ジャムにすると美味しいといわれているので、一度試してみよう。
田畑から目を離せない時期に留守にして、何かと気懸かりであったが、どれも想定内のことで、ひとまずほっとした。

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松坂屋美術館で「荻須高徳展」を鑑賞

2011年06月26日 | セカンドルーム

 

連日の猛暑で、散歩好きのユキ(柴犬)も、いささか夏バテ気味で大きな口をあけて喘いでいる。
高山では農道や草むらを歩いているが、名古屋はどこも舗装路で照り返しが強く、犬には苛酷な環境である。


朝夕に近くの公園まで連れて行っているが、今日は雲が厚い分いくらかしのぎやすいが、蒸し暑さは相変わらずだ。


午後は松坂屋美術館で開催中の、生誕110年記念「荻須高徳展」を見てきた。


郷土出身の荻須高徳は、人生の大半をパリで送り、「最もフランス的な日本人」と云われて、生涯をそこで閉じている。
見知らぬ土地の裏通りや生活の匂いが漂う下町に惹かれる心情が、自分の好みと重なって、以前から親しみを覚える画家の一人であった。
年代を追って作風も変わり、初めてパリに渡った若い画学生は、表通りに出ることなく、狭い路地裏やくすんだ建物、小さな八百屋や肉屋などを描いている。
暗くてどんよりとした空や薄汚れた壁が、ベネチアを描く頃には鮮やかな色合いに変わっていく様子が展示作品から良くわかった。
年代ものの額縁も目を引いたが、やはり絵は実物を見ないと迫力が伝わってこない。

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暑い名古屋の一日

2011年06月25日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は朝からじりじりと太陽が照りつけ、気温がどんどん上がっていく。
堀川河畔でイベントをやっていたが、この炎天下では見ているだけでも暑い。
栄や錦の繁華街も、土曜日にしては人出も少なく、閑散としていた。


暑気払いでもないが、お昼に「いば昇」でうな丼を食べてきた。
まわりの店は建て替えられて新しくなっていくが、ここだけは中も外も昔のままで、いかにもうなぎ屋らしい佇まいである。


クーラーがなかった頃の工夫で、中庭に泉水をしつらえて風を通し、玄関に打ち水をし、麻の暖簾を吊るして涼しさを演出しているが、今の暑さには焼け石に水のようだ。
少し濃い目のたれは濃厚で変わりないが、うなぎは小ぶりで薄くなったように思う。
名古屋名物「櫃まぶし」の元祖といわれる店であるが、丼派なので今日もそれにした。
これで夏バテが防げるなら、少々奮発してもいいのだが・・・
アウトドアショップに寄って、吸汗、速乾、消臭、UVカットの多機能アンダーウエアを買ってきた。
普通のシャツの5枚分の値段であったが、大汗をかく登山で能書き通りの機能を発揮してくれればと、衝動的に買ってしまった。
猛暑のせいもあって、防暑、紫外線除け、クールなどウエアの新製品が、迷うほどたくさん出ている。
その効果をすべて実感することは少ないが、汗を含んでいつまでもべとべとするような不快感は少なくなった。
消臭やUVカットの効果は、なかなか見極めを付けるのが難しいが、5倍の効果は実感できない。
暑い夏をしのぐために、懲りもしないで暑い街へ出かけては散財してしまう。


夜は中学の仲間の会合があったので出席してきた。
同期会開催の打ち合わせをして、次回の計画やら開催の間隔などを話し合ったが、大よその方向性だけは決まった。
これから先、何が起こってもおかしくない年齢になってきたので、あまり先の計画や間隔を置いての開催は難しいとの意見も多かった。
最近は昔の仲間と会う機会が増える一方で、心や体をいためる人も年々増えていくのが寂しい限りだ。   今夜も涼しさが戻らず、熱帯夜が続いている。

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志摩半島賢島へ

2011年06月24日 | セカンドルーム

もと会社OB会の仲間と志摩半島の賢島へ行って来た。
ハイキングサークルの例会で、暑さが厳しいこともあり、少し軽めのコースを選んで、英虞湾を眼下に臨む横山展望台周辺を歩いた。
真珠や牡蠣の筏が浮かぶ静かな海は、絵のように美しく汗を流した甲斐があった。
ハイキングの後は賢島ビューホテルの温泉につかり、新鮮な海の幸を堪能し、仲間のトランペットとポーカルでジャズも楽しんだ。
いい汗をかき、いい一日を過ごして、今、近鉄で名古屋へ向かっています。

午後5時 携帯で投稿

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高山から名古屋へ

2011年06月23日 | セカンドルーム

 

昨日の午後、高山を出て名古屋へ向かった。
高山の市街地を走っていた時は、陽射しが強くエアコンを入れていたが、せせらぎ街道に差し掛かかれば、窓を開放して緑の涼風を楽しめる
途中にある道の駅「パスカル清見」で休憩をしたが、谷川の淵も緑に染まって涼しげだ。


同行のユキは、狭い車内から解放されて、水辺で腹ばいになったり、喉を潤したりしてくつろいでいる。
ラベンダーも咲き始めて、淡い紫の花から爽やかな香りが漂ってきた。
ここの紅葉や新緑の風景もきれいだが、梅雨の晴れ間の清々しさは、身も心もリフレッシュしてくれる。
 
名古屋の暑さは予想していたが、夜になっても昼の暑さがこもって寝苦しかった。
高山も日中の陽差しの中は相当暑いが、木陰や部屋の中は涼しいのでしのぎ易い。


今日も晴れ時々曇りの天気で、今年最高の34.4度を記録した。
本格的な夏を前に、早くも夏日の襲来で、この先が思いやられる。
昼間の暑い盛りに、名古屋近郊の友人宅へお参りに行って来た。


少し早い旅立ちだったが、家も残し子供たちも自立して、奥さんもかわいいワンちゃんと一緒に優雅に暮らしておられるのが救いだった。
人生の絶頂期に病に冒されて、さぞ無念であったろうと思う反面、下り坂をゴールに向かう人生よりはましかなと思ったりした

 

 

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うり坊が捕らえられた

2011年06月22日 | セカンドルーム

 

飛騨地方は久しぶりの青空で、太陽が山の端から顔を出すと、朝露が霧となって立ち上っていく。


太陽が最も高くなる日の、一瞬の晴れ間のようだが、野山の緑も青い空も目にしみる。

今年はイノシシの当たり年なのか、姿をよく見かけるし、動き回った痕跡もたくさん残っている。
先日も、数匹のうり坊が茂みに逃げ込むところを目撃した。
今日は、近くに設置してある箱罠に4匹のうり坊が入っていた。

まだ乳離れをしてない子犬ほどの大きさであったが、罠の中を激しく駆け回っている。

 


前の日に、親をこの罠で捕らえたとのことで、空腹で乳を求めて来た子供たちが、母の匂いの残る罠に入ってしまったようだ。


小さな檻に移し変えられて、軽トラ護送車で連行されていったが、可愛らしいうり坊でも、人里へ現われた以上は、厳しい罰が待ち受けている。


イノシシの侵入を警戒して、早くも電柵を張り巡らしている田んぼを見かけるようになった。
去年の今頃、わが田んぼにも侵入されて稲を踏み倒されたが、植え直したり起こしたりして、大事には至らなかった。
この田んぼの持ち主のおじいさんがいた頃に、イノシシ一家の夜襲を受けて、収穫間近な稲が全滅したことがある。
食い残した稲穂も踏み倒され、糞尿の匂いがしみ込んで食用にはならなかった。
小さな田んぼに数頭のイノシシが侵入すると、壊滅状態になって、春先からの苦労が水の泡になる。


山と谷に囲まれた田んぼは、イノシシのテリトリーと錯綜しているので、油断していると去年の二の舞になりかねない。
稔りの秋になると、野武士の一群が村を襲うシーンを思い出すが、ここには七人の侍ほど強力な助っ人はいないので、トタンの囲いや爆竹で脅して自己防衛するしかない。
それでも、多産系のイノシシ一家に比べて、少子高齢化が進む山里一家は、いつも苦戦を余儀なくされている。
そんな山里の稲作に嫌気がさして、耕作を放棄する田んぼが増えつつある。

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花壇つくり

2011年06月21日 | セカンドルーム

  去年の8月撮影

高山市は「花いっぱい運動」を推進していて、毎年初夏に各町内や団体、学校などに花の苗を配布している。
高山は、道路沿いや町角、公園などにたくさんの花壇があり、夏から秋にかけて一斉に花が咲いて、通行人の目を楽しませてくれる。


わが町内にも5つの班があって、先日、市から配布された苗を、それぞれの班の花壇に植えつけをした。
花の色や咲く時期、草丈のバランスを考えながら苗を配置し、咲いたときの状態を頭に描いて植えていった。

 完成記念にパチリ


花の苗が根付くまで、寒冷紗の覆いを張って、花壇つくりが終了した。
去年はパッチワークのイメージが好評だったが、今年は更に素敵な花壇が出来そうだ。

今日は、余った花の苗を貰ったので、畑の一角に花壇を作った。
草ぼうぼうの場所の草刈りをし、堆肥を漉き込んでマリーゴールドとサルビア、ジニアの苗を植えた。
こちらも、集落の花壇に負けないように、水遣りや草取りをして、きれいな花を育てよう。

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梅雨時の花

2011年06月20日 | セカンドルーム

 

毎日がジメジメ・シトシトで、空模様も気分もすっきりしない。
湿度も80%を越して、洗濯物が一向に乾かない。
壁も床も水分をたっぷり含み、障子紙は弛み、畳もしっとりとしている。
古い木造の家は、外気の影響をもろに受けるので、家の中に長く居ると心まで濡れてしまう。
野山の植物は、こんな天気が好きなようで、生き生きとしているのがうらやましい。

つゆ草はアジサイと同じで、梅雨時に良く似合う花である。
朝に開いて午後には閉じる不思議な花だが、赤むらさきの儚げなところが今の季節に似合う。


ノアザミも田んぼへ通う農道の脇に咲いているが、ここを通るたびに、「♪いとしき花よ 名はあざみ~」をくちずさんでいる。

 


桑の実も赤く色づき、濃い紫色の食べごろの実も混じってきた。
ここでは、「♪山の畑の桑のみを 小かごに摘んだは いつの日か~」を歌いながら、甘酸っぱい実を口に含んでいる。

 


休耕田の睡蓮は花期が長く、まだ薄紅色や純白の装いで、艶やかさを競っている。
雨の合間を縫って田んぼ通いをしているが、ここまで来ると陰々とした気分も、いくらか晴れてくる。

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山里の命の攻防

2011年06月19日 | セカンドルーム

 

モリアオガエルの産卵が始まり、白い卵塊をあちこちで見かけるようになった。


今朝も田んぼの畦際に、10個以上の新しい卵が産み付けられていた。
卵塊の形や大きさは様々だが、直径10センチほどの半球形が多い。
マシュマロのような真っ白な泡の中に、数百個の卵が入っていて、10日ほどで孵化しておたまじゃくしになる。
モリアオガエルは、普段は森の中に住んでいて、産卵期になると沼や池に張り出した木の枝や、田んぼの水際に卵を産む。
孵化したおたまじゃくしは、雨が降るのを待って、卵塊のかけらと一緒に水面に落下して蛙に育っていく。
数百個の卵がすべて育つわけではなく、天敵のイモリが水中に潜んで、孵化する時を手ぐすね引いて待っている。
去年は孵化を待ちきれず、何匹ものイモリが卵塊に頭を突っ込んで卵を貪り食う姿を見た。

今朝も、新しい卵に寄って来たイモリを見かけたし、食い漁った後の壊れた卵塊があちこちに残っていた。


せっかく安全な木の枝や畦の上に産み付けられた卵も、無事蛙に育つのは1~2匹だと言われている。
蛙夫婦は卵を守るために、懸命に分泌物をかき回して泡の揺籃を作っているが、自然界の掟には敵わない。


梅雨時はイノシシの動きも活発になるようで、休耕田や林道の脇を派手に掘り起こしている。
ぼつぼつジャガイモの収穫期に入るので、畑に囲いを作る家も増えてきた。
今朝も近所に仕掛けてある箱罠に、イノシシが入っていた。


妊娠をしていた雌イノシシは、哀れな姿になってしまったが、山里の田畑を守るためには止むを得ない処置である。
今日も静かな山里で、命の攻防が繰り広げられている。

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今朝は地震で起こされた

2011年06月18日 | セカンドルーム

 

今朝5時前に、ガタガタと来て目が覚めた。
テレビをつけたら地震速報が流れていて、飛騨地方に震度3の地震があったことを告げていた。
その後布団の中で、3度ほど小さなガタガタを感じた。
外に居れば気付かない揺れも、古い家はちょっとした地震でも家鳴りがするので、一瞬何事が起こったのかと慌ててしまう。
震度3が目覚ましになって起こされてしまったが、雨雲は低く垂れ込めているが雨は降っていなかった。
天気予報では、午後から雨となっていたので、薪作りと畑の草取りを午前中に済ませておいた。

例によって、玉切り、薪割り、一輪車で運搬、積み上げ作業をしばらく続けると、涼しい朝でもすぐに汗が吹き出てくる。


丸太の山はずいぶん小さくなり、その分軒下に積み上げた薪が高くなっていく。
このペースでいけば、暑くなる前には終わりそうだ。


畑の作物も順調に育って、キュウリは小指ほどの大きさになっていたので収穫も近い。

トマトは、親指の先ほどの大きさで、7月の半ばには収穫が出来そうだ。


遅れていたエンドウも、今朝はじめて白い花をつけていた。


パセリは3株植えてあり、毎日3本ほど葉を千切って食べているが、成長が早いのでとても追いつかない。
畑もようやく賑やかになって来た。

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一仕事終わって十二ケ岳へ

2011年06月17日 | セカンドルーム

  ブナの巨木

昨夜の雨も止んで、朝方はもやが立ち込めていた。
野良仕事をしていたら、雲が切れて久しぶりに青空が広がってきた。
急遽仕事を切り上げ、貴重な梅雨の晴れ間を利用して、十二ケ岳(1.326m)に登ってきた。
この山は、山頂からは12の高い山が眺望できるので、山名が付けられたと言われている。
梅雨時の眺望は無理でも、新緑の山歩きは楽しめると思い、出かけることにした。

期待通り、ナラやブナ、シラカバなどの広葉樹の登山道は、日が遮られて涼しく、木漏れ日が気持ちよかった。


山頂には笹山神社の祠と展望デッキがあるが、残念ながら雲に閉ざされて、高い山は見えなかった。

 御神木のブナ


昔から養蚕や農業の神様として、麓の人々から崇められ、日照りの時は雨乞い神事も行われた。


眼下に、丹生川町や高山の市街地を見下ろし、古川や国府の町が箱庭のように広がっていた。

 分岐点の峠


山頂を東へいったん下って登り直すと、前方が開けて薬師岳から槍・穂高、乗鞍までの大パノラマが楽しめるが、ここも眺望は利かなかった。


途中の原生林のブナの巨木が、天を衝く姿は堂々としていた。


幹には熊の爪あとも残っていたので、鈴を鳴らして安曇節を大声で歌いながら通り過ぎた。
2年前の秋に、ここで熊を目撃したことがあったので、藪が風でざわめいただけでドキッとする。

 

 

 

 

 

 

 

 林道との出合地点

山頂の拝殿で弁当を食べ、早い時間に無事下山することが出来た。

実は、温泉へ行くのが今日の目的で、それなら山で汗をかいた後に、ゆっくり風呂を楽しもうと出かけた。
麓の折敷地にある「恵比寿の湯」へ寄ったところ、あいにく第1と第3金曜日が定休日となっていた。
楽しみが一つ減ってしまったが、まずまずのお天気で、森林浴も堪能できたので、いい一日ではあった。

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今日の野良仕事

2011年06月16日 | セカンドルーム

 

今日の飛騨地方はうす曇で、雨の降ることはなかった。


朝のうちに薪作りを済ませて、畑の手入れをした。
野菜の苗は成長期を迎えて、枝やつるをたくさん伸ばしている。
そのままにしておくと、枝が出すぎて風通しが悪くなり、病気が発生したり着果も悪くなる。
ナスは余分な枝を切って、3本に仕立てるのが良いとされている。


トマトは、わき芽をすべてかき取って、5段花房まで伸ばして心を止めている。 今は花房が2段であるが、これからどんどん伸びていく。
スイカやメロンもつるが次々に出てくるので、整枝して混み合ったり重なったりしないようにする。
うっかりしていると成長が早いので、収拾が取れなくなってしまうので、タイミングを外すことが出来ない。

夕方散歩していたら、近所の老夫婦が「アブラエ」の植え付けをしていた。
「エゴマ」が一般的な名前だが、飛騨の特産品の一つで、この集落でも作っている家は多い。
昔は全国どこでも栽培されていたが、今は高冷地の農家が自家用に作る程度になってしまった。
煮物や和え物に多く使われ、五平餅などにまぶして食べると、独特の香りが食欲をそそる。
アブラエは必須脂肪酸を多く含み、生活習慣病の予防や改善に効果があり、体脂肪としてたまりにくいのでダイエット効果もあると言われている。


山の畑に毎日通って、元気に野良仕事を続けられるのは、アブラエをいつも食べているからだろうか。

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