大寒がやって来て日本列島は冷蔵庫の中にいるようだ。自然と温かい飲み物で身体を温めようと思う。自販機といえば、お茶やコーヒー、水のイメージが強い。しかし、最近、各メーカーは「缶スープ」の開発に力を入れている。
シチュー、カレー、ラーメン、さらには、チゲ、参鶏湯も自販機で購入できる缶スープだ。このところ、多種多様な味わいが自販機に陳列されている。
実際、調査会社が2022年5月に行った「自動販売機で購入する飲み物」に関する調査では、圧倒的にお茶やコーヒーを購入する人が多い。
自動販売機といえばコーヒーや水といったもののイメージが強いが、なぜいま缶スープなのか? 駅構内の自販機で一番売れているのは『水』で、特に朝のラッシュ時が全体として一番売れる時間帯で、水とお茶、コーヒーなどはある程度の売り上げが見込める。だが、課題は、朝以外の時間帯で売り上げをどう伸ばすことだ。
朝以外の時間帯で売り上げが伸びているのが缶スープのコーンスープや味噌汁だった。缶スープが夕方の5時から6時、夜10時から11時に売上を伸ばしていた。それは、小腹が空いた人たちに購入されているのではないか?
しかし、缶スープはまだまだ未開拓で、種類は限られていて、スープ市場や自販機市場を活性化し、新たな広がり狙える手段だと感じている
そもそも缶スープは、常温で保管して販売時に温めてお客様に提供する商品なので、通常の飲料と比べて技術的に難しく、加えて、カレーの缶スープとなると、色や香りが製造の機械についてしまうという課題があった。 様々な技術開発をし、開発期間は約2年かかった。
通常と比べて、缶スープの開発は難しく時間がかかるそうだ。売り上げが伸び悩む夜の時間帯に向けた缶スープ開発の先に、自販機市場全体の活性化だ。
私は飲料は基本的に自販機を使わずにコンビニで買い、缶のコーンスープもコンビニだから、今度、自販機を注意深く見てみようと思う。寒さを凌ぐには取り急ぎまずは温かい飲み物に手が伸びる。