真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

信じられない調査結果

2023年01月06日 | Weblog

私は質問肢を見ていないのでなんとも言えないが、日本人の3分の1以上は「もう2度と旅行はしない」と回答した、という調査結果が発表され、アメリカ人の間で驚きの声が上がっているそうだ。大手調査会社のモーニング・コンサルトが、世界15カ国1万6000人を対象に行った調査でわかったものだ。私だってびっくりだ。

「国内・国外にかかわらず、出張以外の旅行はしない」と答えた人が最も少なかったのはイタリアとスペインで4%。インドやメキシコで10%、アメリカと中国が14%、韓国15%。そして、ダントツで高かったのが日本で35%だったそうだ。  

逆に「向こう1年間に旅行する」と答えた人が最も多かったのはドイツで77%、最低だった日本は45%だ。  

なぜ日本だけこんなに低いのかというと、最大の理由は、コロナによる行動規制や入国制限が最も長引いたため、と分析されている。背景には、リスクをできるだけ避けたいという国民性と、周囲からの同調圧力があるとしている。確かに、3年近く足止めされていると、旅行するのが当たり前の生活から大きく心が変化したし、旅行に行けない代わりに、私はサブスクで時間を使う3年間であったように思う。

他方、原因はコロナだけではない、経済的な理由が大きいという分析もある。特に急激な円安が海外旅への意欲を削いでいるのは、間違いない。 しかし海外旅行に関しては他にも原因がありそうで、2017年に海外に旅した日本人の数は1800万人で、2000年以降ほとんど変わっていないのだ。

言葉の壁、休暇の短さ、他の社員の手前、有給が取りづらい事などの要因もある。さらに国内旅行で十分楽しめる場所も多く、割引などのインセンティブもあることなどが指摘されているが、海外に出かけなくなったのは、日本人の高齢化も大いに影響していると私は思う。 

これが日本人のパスポート取得率にも反映していて、日本人の取得率はわずか2割だ。20年前には同じくらい低かったアメリカは、今では2倍の4割を超えているのとは対照的だ。これだって日本の人口構成を見ればわかることだ。  

日本のパスポートは、世界を最も自由に旅行できる最強の旅券として知られている。 確かに一度旅行から足が遠のくと、また出かけようと思うには今まで以上のエネルギーがいるし、まだ海外に出るには以前とは違って手続きが面倒だ。昨年10月末に韓国に行った経験から言うと、以前ほど自由ではないというのが私の感想。

日本人のワクチン接種率が上がってきているし、海外からの外国人の旅行が活発になっていくのを見て、再び日本人が海外に出かけて行くようになるのではないかと考えている。


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