Japanese and Koreans invaded Asia. We apologize.

自己破産

2019年03月05日 00時39分00秒 | Weblog
 親友が自己破産手続きに入っている。
 家のローンが返せない、と。
 家のローンについては保証人協会が保証人だが、事業の運営資金で借りた数百万については、連れ合いと弟が保証人になっている、と。
 そこまでひどい状況にあるとは思っていなかったであろう配偶者も鬱になって、仕事を休んで臥せっている・・・もうひと月以上になるか?

 親しくしていたおじさんから葬式代にと預かっていたお金も借金の返済にまわしてしまった、と。

 なんと子供は語学留学中でもうじき帰ってくるーー子供はそんなことになっているとは露程も知らない。

 仕事場兼住居になっている家を5月中にはでなくてはいけない。

 ただ、空き家の実家があって、ゴミ屋敷のようになっているものの、そこに住めばいい、と姉さんたちは言ってくれている、と。

 雨露しのぐ家もあるし、借金もチャラにもなるわけで、ここは心機一転がんばって、額に汗する姿を子供にみせてやれば、家族もわかってくれるし、将来だって決して暗いとは限らない、十年後にかえってよかったと思える日もくるかも、と言うのだが・・・本人はショックで不安に苛まれて身動きがとれない。

 踏み倒された債権者がふさぎこむならまだしも、踏み倒したほうもこんなにふさぎ込むものか、と思うほど反応が鈍くなっている。

 女房はくそ真面目ー少しなら金の工面できますよ、という提案も丁重に断り、食品といっしょに送ったプリペイドカードも丁寧な文書とともに送り返してくるほど。

 それとは対照的に、友人は人はいいのだが、不真面目、いい加減な与太郎。そんな鷹揚な朗らかさが好きなのだが、几帳面でもなく無責任だと、鬱にはなれないようだーーーただただ、不安で体がガタガタ震えている、と。

  ただ、ラインで既読もつかず、電話しても電波が届かない云々の返答になって、連絡がとれなかったときは、自殺しちゃったかな、とさすがに焦ったが、債権者がうるさいから弁護士から電源切っておけと言われていた、と。

 貧すれば鈍するーしゃべっていることの辻褄もあわなくなってきている。
 
 将来の選択肢は決まっていて、就活か、生活保護か、ホームレスで、ホームレスが嫌なら、前二者、生活保護が嫌なら就活ーーーところが、なんの動きもない。女房がよくなるのを待って、おんぶにだっこ、食わせてもらおう、という算段か、と思えるほどなにもしないでブルブル不安だけが募っているようだ。

 少なくとも、ゴミ屋敷になっていると言われる実家の片付けと、引っ越しの準備とか、できそうなものだが、身動きがとれず引きこもりーー前へ進めない

 道徳的には最低である。女房に大きな迷惑をかけたうえ、まだ、そのお荷物になっておぶさるつもりとしか思えない行動。また、子供の心配の種を減らすこともしようとしないーー悪い方へ悪い方へと事態は進行している。

 ただ、連れ合いさんもそんな友人を捨てる気はないらしい。結婚式で、「病めるときも・・・貧しいときも・・」というセリフがあるけれど、現実には、なかなかそううまくいくものではない。実は彼女の亡くなった父親も仕事つかずで母親におんぶにだっこだった。友人を見捨てることは、面倒をみてきた父親を見捨てるようなもので、忍びないのだろうな、と妙に納得したりした。

 「おいおい、なにやってんだよ!しっかりしろよ!」と心の中で思いながら、一寸先は闇、俺も同じような状況、状態になりえるわけだし、いや、人間はみんなこんな風になりえるわけで・・・すべきことはあるけれど、それができない情けないことも多いのが人間で、それはそのまま受け入れてやるのが友達というものだ、と自分を納得させながら、彼を元気づけることができないいる状況が自分にも重くのしかかっている。

 そして、じきに帰って実態を知る息子がどう受け止めるか? 卑怯にも現実逃避してお母さんを苦しめている父さんを、例えば、その優しさに免じて受け入れられるか、それともショックで彼もどうかなってしまうのか、あるいは、息子としてこんな逆境だからこそと奮起してくれるか?

 まさか、こんなことになるとは!ということが、現実の人生にはおきるものであるーーー今年はどんよりとした暗い春になりそうだ。

 それでも、春になれば櫻が咲くんだよーーー。

 






 

 


 




 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。