一杯安居酒屋でやってきた。居酒屋・・・空いてた。それはともかく、
汚染水の垂れ流しが問題になっているが、
というのはタブロイド記事でよくある。本当なのか嘘なのか、よおわからないまま、憶測記事だけ垂れ流す、というのもある。
原発3号機プールについて
あ)
4月1日付けWSJ
い)4月1日付けNYT
By DAVID E. SANGER and DAVID JOLLY
う)4月5日付けNYT
By JAMES GLANZ and WILLIAM J. BROAD
え)4月6日付けABC
NYTが入手した秘密文書に言及して
お)
4月7日付けNYT
By HIROKO TABUCHIand ANDREW POLLACK
か)4月8日付けNYT
By HIROKO TABUCHI and KEITH BRADSHER
き)4月8日付けアルジャ
これほど、情報が錯綜していれば、混乱もするわなああ。
プールに関して、
また、その使用済み燃料に関して
という見解まである。
NYTは、燃料棒が外におちていた、吹き飛んだかも知れない、安全にプールの中にあるかもしれない、と報道しているわけである。
ラブホをでたかも知れない、そうでないかもしれない、というのと同じである。垂れ流し。
しかし、重要なのは発言主張の根拠であって、不整合な報道をするなら、その主張の根拠まで取材しなければタブロイド紙と同様に無責任であろう。
お)だけ読んだ人は、使用済み燃料が飛び散ったように思うであろうし、ABC(え)などはブルドーザーで土をもって臨時のバリアを作っている動画付きである。
確かにか)で言われているように、データが不足しているから、確定的なことは言えず、相反する二つの仮説が成立することはありえる。しかし、それでも、主張の裏には、根拠があるはずであるからーーー例えば、実際にブルドーザーで作業している人から話を聞いた、とかーーーーそれを取材すべきであろう。
根拠がなければ、それは臆断にすぎない。
NYTに限って言えば、 い)とお)が矛盾し、お)とか)が矛盾する、矛盾する報道をしておいて裏取りもしないというのはいかがなものか、と思う。自社の他の記事を読まないわけではなかろう。東京電力、日本政府をどの面下げて批判しているのかいな、とも思う。
例えばの話、
容器の底に燃料がたまっているという見解に対して、燃料が過熱していたら発生するだろう物質が検知されていない、という根拠をLATimes は報道している。これは評価できる。
もっとも、
大前研一
炉心溶融してしまった福島原発の現状と今後
2011年04月04日
これはこれで一つ説得的な理由ではある。
(素人の私には、どちらがより説得的か判断する能力がない。)
もっとも、大前氏は、
という説をとっているところにも注目
これに対して、
アルジャの論者は、
メルトダウンして、原発の地下水までに達して蒸気爆発するおそれについて言及している。
かなりの”好”条件が整えば、そうしたことも可能なのかもしないが、そうした条件があるのかどうか、判断しようがない。条件さえ整えば、隕石がおちて・・・して、・・・して、地球滅亡だって、物理的にはありえないわけでもない。
それはともかく、
放射能の大半、なお原子炉内に 漏出は1割以下か(2/2ページ)
2011年4月9日
ということである。
原発問題に関して、現体制は事故発生以後後手後手、泥縄が多いように思うが、政府もマスコミもそれで一応の満足をしているようであるが、ほんま大丈夫かなああ?
考えてみれば、そもそもの事故以前に原発がかかえる問題に関して大手のマスコミも後手後手であったわけであるが・・・・
汚染水の垂れ流しが問題になっているが、
ジャーナリストのA氏がBさんとラブホをでた、と関係者のCが言っている。関係者のDは「そんなことありえない」と言っている。
というのはタブロイド記事でよくある。本当なのか嘘なのか、よおわからないまま、憶測記事だけ垂れ流す、というのもある。
原発3号機プールについて
あ)
4月1日付けWSJ
on Friday, citing discussions between "high-level" Japanese authorities and "our science team," Dr. Chu said "there's a belief that all the pools―one through four―have water in them."
"There are temperature measurements in all the pools that indicate there must be water in them," Dr. Chu said.
長官は1日、「高級レベル」の日本の当局者と「米側の科学チーム」間で行われた協議を引用し、「1号機から4号機まですべてのプールには水があると信じられる。すべてのプールには温度測定装置があるが、水があるに違いないことを示している」と述べた。 。
い)4月1日付けNYT
By DAVID E. SANGER and DAVID JOLLY
Mr. Chu, a Nobel laureate in physics, suggested that the worst moments of the crisis appeared to be receding, saying that the best information the United States had received from the Japanese authorities indicated that water was once again covering the cores of the stricken reactors and that pools of spent fuel atop the reactor buildings were “now under control.”
う)4月5日付けNYT
By JAMES GLANZ and WILLIAM J. BROAD
The document also suggests that fragments or particles of nuclear fuel from spent fuel pools above the reactors were blown “up to one mile from the units,” and that pieces of highly radioactive material fell between two units and had to be “bulldozed over,” presumably to protect workers at the site. The ejection of nuclear material, which may have occurred during one of the earlier hydrogen explosions, may indicate more extensive damage to the extremely radioactive pools than previously disclosed.
(米原子力規制委員会(NRC)による福島原発についての、3月26日付け秘密)文書はまた、反応炉上部にある使用済み燃料プール内の核燃料の破片や粒子が「3号機から1マイルも」吹き飛ばされ、高い放射性物質の断片が3号機と4号機間に落下しているので、現場作業員の保護にはおそらく「ブルドーザーによる地ならし」を必要としていたと示唆している
え)4月6日付けABC
NYTが入手した秘密文書に言及して
1:07
We are now learning that fragments of extremely dangerous Nuclear fuel actually blown a mile from the reactors early on and then simply bulldozed over as a makeshift barriar
お)
4月7日付けNYT
By HIROKO TABUCHIand ANDREW POLLACK
Broken pieces of fuel rods have been found outside of Reactor No. 2, and are now being covered with bulldozers, he said. The pieces may be from rods in the spent-fuel pools that were flung out by hydrogen explosions
燃科棒の破片が2号機の外で見つかった。今は、ブルドーザーで覆われている。それらの破片は水素爆発によって飛び出した使用済み核燃料プールの燃科棒であるかもしれない。
か)4月8日付けNYT
By HIROKO TABUCHI and KEITH BRADSHER
An assessment in late March by the Nuclear Regulatory Commission said that hydrogen explosions at the plant might have blown particles of nuclear fuel from the reactors’ spent-fuel pools up to a mile away. The Tokyo Electric Power Company, the operator of the Fukushima Daiichi plant, says that while the pools remain exposed at the most-damaged reactors, the fuel remains safely inside.
き)4月8日付けアルジャ
She also pointed out that the fuel pool in reactor No. 3 "is gone, according to recent photos. There is no fuel there. The reactor fuel pool in No. 3 is gone. Where did it go?"
・・・・・
Possibly answering Olson's question about the missing fuel pool in Fukushima reactor No. 3, the document suggests that fragments of nuclear fuel from spent fuel pools above the reactors were blown "up to one mile from the units" during one of the plants earlier hydrogen explosions.
これほど、情報が錯綜していれば、混乱もするわなああ。
プールに関して、
爆発で無くなったという見解(き)から、プールに水があり制御されている(あ)(い)、という見解まであり、
また、その使用済み燃料に関して
吹き飛んだかもしれない(う)、実際、吹き飛んだ(え) 燃料棒の破片があった、使用済み燃料かもしれない(お)、吹き飛んだかもしれないし、安全にプールの中にもあるのかもしれない(か)
という見解まである。
NYTは、燃料棒が外におちていた、吹き飛んだかも知れない、安全にプールの中にあるかもしれない、と報道しているわけである。
ラブホをでたかも知れない、そうでないかもしれない、というのと同じである。垂れ流し。
しかし、重要なのは発言主張の根拠であって、不整合な報道をするなら、その主張の根拠まで取材しなければタブロイド紙と同様に無責任であろう。
お)だけ読んだ人は、使用済み燃料が飛び散ったように思うであろうし、ABC(え)などはブルドーザーで土をもって臨時のバリアを作っている動画付きである。
確かにか)で言われているように、データが不足しているから、確定的なことは言えず、相反する二つの仮説が成立することはありえる。しかし、それでも、主張の裏には、根拠があるはずであるからーーー例えば、実際にブルドーザーで作業している人から話を聞いた、とかーーーーそれを取材すべきであろう。
根拠がなければ、それは臆断にすぎない。
NYTに限って言えば、 い)とお)が矛盾し、お)とか)が矛盾する、矛盾する報道をしておいて裏取りもしないというのはいかがなものか、と思う。自社の他の記事を読まないわけではなかろう。東京電力、日本政府をどの面下げて批判しているのかいな、とも思う。
例えばの話、
容器の底に燃料がたまっているという見解に対して、燃料が過熱していたら発生するだろう物質が検知されていない、という根拠をLATimes は報道している。これは評価できる。
もっとも、
大前研一
炉心溶融してしまった福島原発の現状と今後
2011年04月04日
いつ炉心溶融が起こったのか? 米ニューヨーク・タイムズ紙に出ていたグラフを見ると、なんと3月15日と16日に3回の大きな放射能の放出(サージ)が福島第一原発の正門付近の計測地で観測されている。
地震と津波の翌日12日には1号機で水素爆発が観察されているが、その時には放射能はほとんど検出されていない。つまり、15、16日の放射能のサージは水素爆発によるものではないことが分かる。
そうなると炉心で何か起きて、外部に放射能が飛び散ったことになる。炉心圧力容器は140気圧に耐えるので、そこから放射能が直接漏れ出たとは考えにくい。やはり溶融燃料が炉心の底を溶かし、格納容器の底にたまった水の中に何らかの形で落下してきた、と考えるほうが自然だ。その一部、マグマのようになったウラン酸化物が底辺の鋼鉄を溶かし、外部に水漏れができるくらいの穴を開けていると考えられる。
これはこれで一つ説得的な理由ではある。
(素人の私には、どちらがより説得的か判断する能力がない。)
もっとも、大前氏は、
もし燃料が溶け出して底に落ちてきているのなら、最悪の事態はすでに「過去形」かもしれない。炉心部にまだ燃料が大量に残っているのなら、溶け出してきたマグマの堆積の形状によっては依然として臨界になる可能性もある。
一方、すでに燃料の大半が底に落ちてしまっていれば、格納容器の底辺が平らであること、大量に水があること、ホウ酸がその水に大量に含まれていること――などを前提にすると、再臨界の可能性は低い。また、仮に再臨界となっても広い格納容器の底辺なら、核物質が瞬時に散って暴走は止まる。水蒸気爆発が起きても厚さ2メートルのコンクリートで固められた格納容器が飛び散ることはないだろう。
炉心の緊急停止から3週間以上も経っているので崩壊熱もかなり落ちてきている。メルトダウン(炉心溶融)を含めた最悪の事態はすでに15、16日の日に起きていた、と考える理由である。
という説をとっているところにも注目
これに対して、
アルジャの論者は、
Olson also fears that if the core meltdowns get to the groundwater under the plant, "You have an explosive force that is like putting dynamite under the site. The problem is if you get this molten fuel into that water it could cause a steam explosion."
メルトダウンして、原発の地下水までに達して蒸気爆発するおそれについて言及している。
かなりの”好”条件が整えば、そうしたことも可能なのかもしないが、そうした条件があるのかどうか、判断しようがない。条件さえ整えば、隕石がおちて・・・して、・・・して、地球滅亡だって、物理的にはありえないわけでもない。
それはともかく、
放射能の大半、なお原子炉内に 漏出は1割以下か(2/2ページ)
2011年4月9日
元原子力安全委員長の松浦祥次郎さんは「内蔵量の推定はさほど外れていない。放射能の大半はまだ内部に残っている。放射能の総量はチェルノブイリの数倍にもなる。格納容器が壊れるなどして大量放出される事態は絶対に避けなければならない。冷却水を循環させる継続冷却システムの回復が最優先だ」と話す。
危機を脱するには炉内を100度以下で安定させる「冷温停止」にする必要がある。だが、注水や放水による現在の冷却では過熱を防ぐので精いっぱい、と多くの専門家がみている
ということである。
原発問題に関して、現体制は事故発生以後後手後手、泥縄が多いように思うが、政府もマスコミもそれで一応の満足をしているようであるが、ほんま大丈夫かなああ?
考えてみれば、そもそもの事故以前に原発がかかえる問題に関して大手のマスコミも後手後手であったわけであるが・・・・
>放射能の総量はチェルノブイリの数倍にもなる。格納容器が壊れるなどして大量放出される事態は絶対に避けなければならない。冷却水を循環させる継続冷却システムの回復が最優先だ」と話す。
今1号機で窒素入れてますけど、2,3号機、特に2号機は圧力容器も破損、底抜け?、格納容器も圧力抑制室が破損してる。
それで窒素で圧力かけたら、とんでも無い量の放射線物質は気体となって飛び出すのか・・
>危機を脱するには炉内を100度以下で安定させる「冷温停止」にする必要がある。だが、注水や放水による現在の冷却では過熱を防ぐので精いっぱい、と多くの専門家がみている
圧力容器が三機とも抜けてるなら、循環型の冷却設備が運良く動いても、水が溜まらないならあまり効果がないか、上部の燃料棒の熱を取れない気がするんですけどね。
あと防水でもない、塩水、高濃度放射線に晒され続けた機器が動くとも思えない。
塩害については計算に入れてるんだろうか?
それとクドイようですけど、6万トン+注水で毎日増え続ける高濃度放射線汚染水が収納出来なくなったらその後どするんだろうか?
何年、何十年溜め続ける事なんて不可能だろうしなぁ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110411/erp11041122330008-n1.htm
この問題は悪い反響が大きいですね。