Japanese and Koreans invaded Asia. We apologize.

公と私

2008年08月25日 01時26分17秒 | Weblog
REVIVING THE PUBLIC / PRIVATE DISTINCTION IN FEMINIST THEORIZING
公私の区別ということを考えていてひろってきた論文。
思ったほど、面白くなかったが、一応・・・
 おおざっぱにいうと、

 伝統的には公の領域と私的な領域が区別され、私的な領域として、1)家庭・家族の領域2)自己決定・選択できる自律的領域 3)私人間の力関係が支配する領域があり、国家、公共の権力はこうした領域には不介入・不作為が原則だったが、そうした、領域にも不当な社会的な力関係・圧力が作用しているとして、公私の区別をなくし、あるいは、脱構築して、公的力関係・公的権力行使のみならず、私的力関係・私的な権力行使まで、国家ないし公共的権力が関与し、規制ないし作為あるいはチェックに乗り出すべし、という動きがあった。この運動は評価されるべきものだが、しかし、公私の区別は例えば、国家権力ないし、それと同視できる機関による権力濫用と私人による権力濫用を違いを記述するのに有用であり、また、理論的にも、公私の区別を批判する側は公私の区別を前提としている、とする。
 多数の横暴や、社会的な圧力に、私的領域での自由と平等が抑圧されることがあり、そうした不当な力の配分の是正という点で、前記運動は評価できるが、公私の区別を維持したまま、多数の力によってより充実した、私的領域における自由と平等を勝ち得ることも強調する。

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