モーリー・ロバートソンが語るLGBTのカミングアウト
モーリー・ロバートソン @gjmorley 2014-07-14 11:17:11
ぼくはLGBTの皆さんのカミングアウトを応援しています。でも強く勧めるのではなく、カミングアウトした人に「よかったね」と激励する程度。個々人の選択を尊重しています。
これはもっとも。
モーリー・ロバートソン @gjmorley 2014-07-14 11:25:58
大変なのはカミングアウトしたセクシュアル・マイノリティーはなおさら、人として立派な振る舞いが求められること。先に目立った人がおかしな振る舞いをしていると「やっぱり」と差別を助長させることになるからです。でもみんなの常識を覆すような挑戦をして、「勝った」人も過去にいっぱいいる。
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これももっとも。
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北丸雄二
@quitamarco
そうそう、数時間前にブロックされたモーリーなんとかソンというひとの第一の問題は、LGBTの問題をマイノリティ側の問題だと考えているその蒙昧さなんだ。だから「マイノリティは品行方正に振る舞え」とか言えちゃうんだよね。LGBTの問題とは、じつはマジョリティ側にある問題のことなんだよ。
これももっとも。
差別する側がそもそも悪い。
しかし、モーリー氏の議論が、マジョリティーの側の問題を打ち消しているとも思えない。
北丸雄二
@quitamarco
オレもしつこいね。
もう1個、「先に目立った人がおかしな振る舞いをしていると「やっぱり」と差別を助長させることになる」ってさ、これ、その人の責任じゃなくて差別をしてる人の問題でしょ。連中はどんなことでも差別の口実にする。「差別を助長させる」っていう口実で自分の差別を棚に上げる。
例えば、日系人を差別する社会があって、
1人の日系人が変な行動をすると、他の日系人も同じように変だ
という誤解が生じ、それがまた差別を助長する。
これ、誰が論理的、倫理的に、悪いか、といえば、不当な一般化し、差別する側が悪い。しかし、心理的、歴史的には、そうした傾向があるのも事実。
それを踏まえて、日系人は品行方正に、と提案するのも、間違ってはいない。
品行方正にと特に負担を強いるのも間違っているかもしれないが、そうあったほうが、現実として、日系人社会のためになる、という助言は、間違っては居ない。
外国にいったら、祖国の大使のように振舞え、というのは、同じメカニズムを前提とした同じ類の助言である。
モーリー・ロバートソン @gjmorley 2014-07-14 12:08:46
つまり、人権の観点からは女性、黒人、LGBTなどの属性が社会進出を阻む要因で「あってはならない」。ですが現実の世界ではこの理想を実行に移そうとすると、とにかくあらゆる細かいところで反発や反動が起きる。つまり地位獲得は本質的に「面倒くさい」。
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そうそう、「べき」と「ある」の認識は区別すべき。
カミングアウトするしないは、LGBTの人の勝手。しかし、差別される側の立場の人がカミングアウトして、それに対する反発がない、暖かく迎い入れる、という雰囲気、そして、反発があれば、その反発を非難していく雰囲気が、違いを違いとして認め、違いがそれほど重要でもなくなっていくための過度期には必要ではないか、と思う。
モーリー・ロバートソン @gjmorley 2014-07-14 22:34:48
海外在住を経験した方ならわかると思うのですが、マイノリティー一般が市民権を勝ち取る上の基礎の基礎がこれ:Don't Victimize Yourself. つまり「被害者の意識を棄てろ」です。
まあ、ただ、被害者は被害者だからなあ。
私の感覚だと、被害者カードを使うな、というのも酷だが、使いすぎるな、といった感じかかな。
モーリー・ロバートソン @gjmorley 2014-07-14 22:39:08
この時期をくぐってぼくが学習したことは:日本社会で「差別された」「個性を認めろ」といくら叫んでも差別の構造は変わらず、門前払いを食う。しかし体制内のルールで勝負して結果を出すと、マイノリティーであることが一転し、あばたがえくぼとなって褒めそやされる
なるほど。これはこれで、差別を避ける一つの方法。ただし、唯一の方法とはいえないのではないか、というのが私見。
黒人だからと言って不当に就職差別を受ける、といった場面からわかるように、マイノリティー問題というのは、ある特殊な特性が、ことさら、取り上げられて、その特殊性が考慮されるべき場面ではないのに、その場面で不当に否定的に評価され、また、それに基づいた処遇を受けるわけですね。
ゲイであることは、普段生きていくうえで、どうでいいことであるべきなのに、ゲイをあざ笑ったり、からかったりする人がいて、それはいけない。
そういう差別的な処遇は間違っているし、しちゃいけませんよ、
というのは、重要な差別対策
ほら、みんなと同じでしょう
といって同じ側面を強調するのも一つの方法。
こんなすごい人もいるんだよ
といって、マジョリティーが高く評価する場面の逸材を見つけて尊敬を得よう、とするのも一つの方法。
著名人のカミングアウトはこういった点でも重要な役割を果たす。
様々な方策があっていい、というのが私見。
いずれにせよ、この世界は差別に満ちていて差別のヒエラルキーがあるが、すべての点で、差別はしても差別されない頂点にたつ人、というのは、かなり少ない。
日本人男子は日本では差別されにくいが、アメリカでは差別を受ける側だし、日本にいる日本人男子でも、禿げは、からかいの対象になったりする。
要するに、差別される側に回らない人はほとんどいない。だから、差別される側の人の気持ちというのは、ほとんど誰でも自分の体験に照らしてわかるはずで、差別は多かれ少なかれ、類似した構造があり、どんな差別でも、差別される側の気持ちを想像する、あるいは、してもらうのも、有効な手立てであろう、と思っている。