細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『2GUNS』2ガンズの無敵漫才バディ・アクションの痛快さ。

2013年10月01日 | Weblog

9月27日(金)13-00 神谷町<ソニー・ピクチャーズ試写室>

M-122『2 GUNS/(2ガンズ)』(2013)tristar pictures / stage G films / universal pictures

監督・バルタザール・コルマクール 主演・デンゼル・ワシントン+マーク・ウォールバーグ <109分>配給・ソニー ★★★☆☆

いまハリウッドの映画では、デンゼル・ワシントンの出演する映画が一番、面白い。「デンジャラス・ラン」「アンストッパブル」・・・然り。

しして2番目に面白いのは、マーク・ウォルバーグ」の出る作品だ。「テッド」「ハード・ラッシュ」・・・然り。

ジョニー・デップもブラッド・ピットもマット・デイモンも、面白いが作品にムラがあるのだ。

というより、ぶっちゃけた話、わたしはズーーーっと昔から、デンゼルのビッグファンだからだ。

軽い言い回しと、あの声がいい。そして長い腕のブラつきが、ヤンキースのリベラ投手のように美しい。

今回は、またしてもワケありの麻薬捜査官だが、暗黒組織との調達専門アンダーカバーのベテラン・アウトロー。

そして漫才コンビのように、減らず口をたたいて絡んでくるワルがマークだが、ウラ組織の流通に詳しく女性を見ると追いかける。

ところが、グルで奪った田舎の銀行の大金が、実はウラ組織の埋蔵金で、もともとはマフィアの収益を隠蔽していたCIAの裏金でもあったから、さあ大変。

ふたりは麻薬カルテルと、海軍とマフィアとCIAなどから追われるハメになってしまった。ま、よくある鬼ごっこアクションだ。

でも漫才コンビのふたりは、実は政府筋の捜査官だったものだから、役者が違う。

そしてメキシコの国境を挟んで、「ノー・カントリー」のように灼熱の砂漠を行ったり来たり。

ラストは「OK牧場の決闘」のワイアット・アープと、ドック・ホリデーのように、背中合わせで悪玉組織の連中を迎え撃つ。

監督はアイスランドの出身だが、マークが「ハード・ラッシュ」で組んで以来の仲らしく、これが爽快なタッチで正解だ。

言って見れば,漫才コンビのバディ・ムービーだが、あのデ・ニーロの「ミッドナイト・ラン」のように笑わせながら逃げまくる。

ま、他愛のないおとなのお遊び作品だが、ゾンビもマジシャンも理屈屋も出てこない、健全なる騙し合いアクション・コメディなのである。

 

■狙い澄ました左中間への痛烈なライナーは、らくらくのツーベース。

●11月、全国ロードショー