細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『ロック・オブ・エイジズ』のロックスター、トム・クルーズのハイな視線。

2012年08月31日 | Weblog

●8月30日(木)13−00 内幸町<ワーナー・ブラザース映画試写室>
M−105『ロック・オブ・エイジス』Rock of Ages (2012) warner brothers / new line cinema
監督/アダム・シャンクマン 主演/ジュリアン・ハフ <123分> ★★★☆
80年代のハリウッド。ハードロックの衰退期。
オクラホマの田舎からバスで出て来た娘が、ロックの殿堂的なクラブでウェイトレスとして働き出す。
クラブのボーイと、あの「ハリウッド・サイン」看板でデートするシーンの、ああ、何と懐かしい時代。
そこに引退興行で訪れた往年の大ロックスター、トム・クルーズの鬼気迫る登場!!!
要するに「スタア誕生」の80年度版もどき。
しかしあのバーブラ・ストライザンドほどの本格スター性はないので、ドラマは当時の街のパワーをミュージカルにした。
監督は「ヘアスプー」での元気なキャリアを活かして、バスの中や街頭や教会でも群舞によるロック・ダンスを満載。
だから当時をしのぶ「フォリナー」や「ジャーニー」「ポイズン」らのハードロックを楽しめばいい。
とくに、当時のLP時代の「サンセット・タワーレコード」店内での群舞は、懐かしくも楽しい。
ま、見るべきは、トム・クルーズの演じるカリスマ・ロック・スターのアウトロー風情。
「ローリング・ストーン」誌のインタヴューで、「ミックはどこ?」と、とぼける。
このバカ乗りのクレイジーさは、「きっとここが帰る場所」のショーン・ペンの怪演に迫る異様さで拍手だ。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズも、さすがキャリアを活かして、驚きのロックンロール豹変を見せる。
ガタガタ文句言うような作品ではなく、とことんロックのパワーサウンドを楽しめばいい。
トムの相棒の猛猿「ヘイ・メン」の好演も笑えた。

■パワーにまかせた大きなライトフライだが、惜しくもフェンス届かず。
●9月21日より、全国ロードショー


●『思秋期』はビタースイートな敗北人生へのリベンジだ。

2012年08月30日 | Weblog

●8月28日(火)13−00 京橋<テアトル試写室>
M−104『思秋期』Tyrannosaur (2011) Channel four / EM media UK
監督/パディ・コンシダイン 主演/ピーター・ミュラン <98分> ★★★☆☆
それぞれに家庭のトラブルを抱えた壮年の男女の日々。
ピーターは妻が肥満症から糖尿病がもとで亡くなり、かすかな年金で酒びたりで荒れている。
オリヴィア・コールマンが好演する女性も、始終荒れ気味の夫から暴力を受けながらも古着屋を営んでいる。
ロンドン郊外の寂れた集落は、どんよりとした暗い雲に覆われた仮死状態のような僻地。
まるで狂犬の町。原題は、「ジュラシック・パーク」の恐竜のこと。
あの地鳴りのするような怪獣のイメージだ。
住んでいる住人たちも、それなりの家庭のトラブルの重圧から逃れる術もない絶望の溜まり場のようだ。
ケン・ローチ監督の映画のような荒んだ画質と、突発する暴力の日々。
誰だって逃げ出したくなるようなゴミの廃棄場のような町。それでも、<最悪なふたり>は生きて行く。
まったく甘みを見せない陰鬱な映画だが、それでも希望を求めて行く、このふたりの生き様には魅力がある。
若い青春映画なら、こんな場所は逃げ出した方がいいに決まっているが、人生の秋の人間には、その体力もない。
むかしのフランク・キャプラの映画なら、それでも「素晴らしき哉、人生」のような善意の奇跡が生まれるが、それもない。
それでも、傷だらけで息抜こうとする姿。それをこの映画では見せるのだ。
確かな力強い演出はパワーもあり、とくに逆境を抜け出そうとするオリヴィアの形相がすごい。
主演のふたりの素晴らしい好演で、終始テンションの高い人生ドラマ。
まさにハードボイルドな、人生の秋。ここから何かパワーを貰えるような、根性の座った力作だ。

■強烈なライナーがサードのグラブを弾いてファールグラウンドに転々。足のツーベースヒット。
●10月20日より、新宿武蔵野館などでロードショー


●『菖蒲』で示される散漫な死のイメージ。

2012年08月28日 | Weblog

●8月27日(月)13−00 六本木<シネマートB1試写室>
M−103『菖蒲』(しょうぶ)Sweet Rush (1009) akson studio, polish film institute. ポーランド
監督/アンジェイ・ワイダ 主演/クリスティナ・ヤンダ <87分> ★★★☆
つい最近、「カティンの森」でポーランド人としての、戦争への怒りを爆発させたワイダ監督の新作。
当初の制作予定と違って、ワイダの右腕でもあったカメラマンの急病死によって、3つの構造の異色作になった。
まず女優のクリスティナが、現実の夫の死についてエドワード・ホッパー風の静止画像の中で悲しみを独白。
同時に、彼女の役の中の夫で医師が、じつは彼女が重症のリンパ腫であることを語る。
彼らのふたりの男児は、戦争で亡くなっていて、その面影のある青年と女優はダンス場で知り合い、近くの河に泳ぎに行く。
ワルシャワ郊外の広大な河の流れ。しかし、泳いで菖蒲を取りに行った青年は河の深みで水死する。
それを撮影していたワイダ監督の現場から、女優のクリスティナは逃げ出してしまう。
菖蒲は「死」のイメージだというが、テーマは死に関わる3つの別の話。
これが交錯するので、印象はややこしい。そこが監督の意図した狙いなのだろう。
ワイダ監督は、これまでにも多くの名作を撮ってきたが、片腕のカメラマンを突然失った混乱で、このようなスクランブルを想定したのだろう。
ま、見ている方も混乱するが、突然の「死」とは、そういうものだ、と言っているようだ。
あの「灰とダイヤモンド」のような、いつもの骨太なワイダの感動作を期待すると、ちょいと面食らう。

■スリーバント強行で、ファーストを抜けるヒットとなり、オーバーランでタッチアウト?
●10月20日より、岩波ホールでロードショー


●『あなたへ』季節遅れの風鈴の音のように。

2012年08月27日 | Weblog

●8月25日(土)11−50 六本木ヒルズ3番スクリーン(RS)
M−102『あなたへ』(2012)東宝/ブリッグス
監督/降旗康男 主演/高倉 健 <115分> ★★★☆☆☆
試写のタイミングが合わず、公開初日のファーストショウを見た。
噂を沢山聞いていたので、3つのチェックポイントを注視することにした。
❶/健さんが奥さんからの手紙を捨てるシーン
晴れた岬の灯台のある丘から海に投じた2通の手紙は、ゆっくりと青い空と海の間に飛んで吸い込まれた。
見事なCGとタイミングの妙。
❷/海に遺骨を撒くシーン
何と健さんは被っていた野球帽のひさしを口にくわえ、手首まで海に入れて遺骨を流したのだ。
「ファミリー・ツリー」のジョージ・クルーニーは、ただ海面に撒いたのに、さすがは健さん、芸が細かい。
「きょうの海は久しぶりに美しい」と船頭の大滝秀治さんのひとことに、ああ涙。
海中で散る遺骨が、まるで白い桜の花びらのように光るCG。これもお見事。
❸/居酒屋で阪神ファンが、テレビの優勝に熱狂するシーン
健さんと田中裕子は、それを横目に静かに飲む。この見事な夫婦の落ち着きと厚みに、また涙。
いちども暴力シーンも諍いシーンもない、穏やかな演出は、修練されている。
宮沢賢治の詩とトゥーツ・シールマンの音楽。まさにシニアのための、心の旅路。
妻の少女時代の写真を、長崎の港町の古びた写真店のウィンドウで見かけて、「ありがとう」。
そこで健さん、コツンとウィンドウを叩いた。とても穏やかで、いい2時間をありがとう。

■コントロールされた右中間への渋いゴロがフェンスまでの、ツーベースヒット。
●全国の東宝系で公開中。


●シナトラが最後に「そりゃ、ないでしょう」と唄う。

2012年08月26日 | Weblog

●映画とジャズのFMサウンド・カフェ●
『シネマッド・ジャズ・カフェ』CINEMAD JAZZ CAFE(FMたちかわ/84−4mhz)

今夜の放送/ Vol.111『ブルーなジャズでさようなら』Farewell, My Lovely
★111回で、めでたく番組終了。爽やかなブルー・ジャズでお別れです。
司会/鵜飼一嘉+選曲・解説/細越麟太郎

★8月26日(日)午後8時ー9時放送

★今夜の曲目メニュー紹介

1/『ブルー・ホライズン』演奏/クリス・ボッティ
2/『コンティノン・ブルー』唄/クレモンティーヌ
3/『ブルーライト、レッドライト』唄/ハリー・コニック・Jr
4/『ナイト・アフター・ナイト』演奏/ピーター・ホワイト
5/『リトル・ガール・ブルー』唄/シーナ・イーストン
6/『ドント・ビ・ザット・ウェイ』唄/フランク・シナトラ
7/『ケリー・ブルー』演奏/ウィントン・ケリー

★今週の映画紹介/『あなたへ』主演/高倉 健

●<FMたちかわ>のホームページから、サイマル放送で検索すれば、パソコンでも聞こえます。
★この番組は、3年111回目の今夜で終了です。ありがとうございました。


●『キック・オーバー』おやじメルのおかしな夏の休暇。

2012年08月25日 | Weblog

●8月24日(金)13−00 六本木<シネマートB1試写室>
M−101『キック・オーバー』How I Spend My Summer Vacation (2012) icon production UK
監督/エイドリアン・グランバーグ 制作/脚本/主演/メル・ギブソン <95分> ★★★
ウディ・アレンの新作試写を見ようと出かけたのに、この作品のタイトルが気になって、予定変更。
原題が「サマー・バケイションのわたしの過ごし方」というのだ。これはコメディに違いない。
だいたい、メル・ギブソンの活劇は、ほとんどコメディ感覚で、マジなのは面白くない。
「リーサル・ウェポン」だって、「ペイ・バック」だって、ほんとうはお笑いなのだ。
組織の裏金を強奪したメルは、車で逃走したがメキシコ側の国境フェンスに激突し逮捕された。
ティワナ郊外のエル・ブエブリートという刑務所は、高い塀に囲まれた集団収容施設で、犯罪者の雑居巣窟だ。
勝手に所内で麻薬の売買は行われ、殺人や暴行は日常茶飯事。こんな不潔で危険なムショって見たことない。
つまり犯罪者同士は、さっさと勝手に殺し合いすれば、刑務所も手間と経費が省けるという魂胆なのだろう。
めげないメルおやじは、地獄のような生存競争で、次第に悪どい陰謀を繰り返し、暴動による脱出を試みる。
しかも逮捕された時の組織の裏資金と鄙びたガールフレンドも、そのまま頂戴するという、呆れた作戦だ。
あのロバート・ロドリゲスの傑作「マチェーテ」ほどのキレはないが、それでもメルおやじは往年のように大奮闘。
タランティーノに相談すれば、もっと気の効いたB級ナンセンスになったろうが、ちょっと知恵不足だ。
ま、それでも、「メルおやじの夏休み」は、それなりに楽しめた。ウディご免ね。

■左中間のヒットなのにセカンドを欲張り転倒憤死。
●10月13日より、新宿バルト9などでロードショー


●『ハンガーゲーム』の古典的な未来殺人ゲームの奇異。

2012年08月22日 | Weblog

●8月21日(火)13−00 飯田橋<角川映画試写室>
M−100『ハンガーゲーム』The Hunger Games (2012) lionsgate entertainment  / color force
監督/ゲイリー・ロス 主演/ジェニファー・ローレンス <147分> ★★★☆☆
漫画的な発想に満ちた奇妙に面白い殺人ゲーム。
時代は遥かな未来のようだが、人間的なサバイバル・ゲームは「グラディエイター」のローマ時代。
12の地区から無作為に選ばれた若者たちが殺し合い、生き残りが勝者となる。
まるでトライアスロンの死闘版。そこには憎悪はなく、ただ森の中で想定外の外敵と闘い制限時間に生還しなくてはならない。
貧しい農家の娘ジェニファーは、たまたま弓が得意なので、まさに女性ロビンフッドのように、森を駆け抜け弓を射る。
その戦闘アクションが、少女コミックのヒロインのようであり、テレビでその実戦を観戦している聴衆はベニスの仮装パーティのようだ。
要するに、あらゆる概念をランダムにミックスした殺人ゲームの世界。
このリディキュラスな未来映像と武装アクションのミスマッチが、なぜかヒットしたようだ。
個人的には、懐かしい西部劇のような展開だが、ま、あの「ロード・オブ・ザ・リングス」の女性戦闘師ものだと思えばいい。
傑作「ウィンターズ・ボーン」でオスカーにノミネートされた巧者ジェニファーをヒロインにしたのが、成功した。
しかも「シービスケット」のロス監督だから、安易な手段は選ばない周到な演出はさすが。
第2作はジャパンが舞台だというのだから、この不思議な戦闘シリーズもまた世間のお騒がせとなる。

ぜひ「へルタースケルター」の新宿的グラウンドで交戦願いたい。

■レフト線上ギリギリのライナーで、ツーベース。
●9月28日より、日劇などで全国ロードショー


●『声をかくす人』の古風だが正当なレッドフォードの検証。

2012年08月21日 | Weblog

●8月20日(月)13−00 渋谷<ショウゲート試写室>
M−099『声をかくす人』The Conspirator (2010) wildwood enterprises / the american film company
監督/ロバート・レッドフォード 主演/ジェームズ・マカヴォイ <122分> ★★★☆
邦題タイトルから、知的言語障害のひとの話かと思ったがまったく違った。
原題は「疑われたひと」。1865年、初代アメリカ大統領リンカーンの暗殺に関する軍事裁判を再現している。
南北戦争が終結して、まだ南北の対立の火種が残っているワシントン。
観劇中のリンカーン大統領は、後ろから頭部を銃撃されて亡くなった。
検挙された複数の軍人は元南部の軍人で、容疑者の中には、彼らに宿を与えた下宿屋の女性も含まれていた。
その女性の弁護を任されたマカヴォイは駆け出しの正義感で、調査の末に彼女の無罪を主張。
しかし異例の軍事裁判で、早急に犯罪者を判決処刑する必要のあった軍部は、3人の実行犯とともに、その夫人も処刑した。
この忌まわしい事件を、レッドフォードは前作「大いなる陰謀」よりも執拗に再現した。
まだ民主裁判の確立されていない時代。まだ西部では拳銃の撃ち合いのあった時代。
これは裁判というよりは、西部の「牛泥棒」の私刑(リンチ)と大差ない。
レッドフォードは、時代色と考証を忠実に描いて、これはこれで素晴らしい再現ドラマ。
とくに斜光を随所に入れた室内撮影に、アメリカ建国当時の時代色を見事に演出指示している。
ただ、いまの時代にこの映画を見ても、ただ昔の裁判制度の不具合と、軍部の横暴な国粋主義を見るだけで、おしまい。
ロビン・ライトが、例によって、アメリカ女性の芯の強さを好演していたのが救い。

■ジャストミートの強打だが、あまりにもセンター真正面。
●10月、銀座テアトルシネマなのでロードショー


●「真夏の夜のジャズ」でクールな夢を。

2012年08月19日 | Weblog

●映画とジャズのFMサウンド・カフェ●
『シネマッド・ジャズ・カフェ』CINEMAD JAZZ CAFE(FMたちかわ/84−4mhz)

今夜の放送/ Vol.110『ミッドサマー・ドリームス』Such Summer Dreams
★寝苦しい真夏の夜の夢のために、涼し気でおしゃれなドリーム・ジャズを。
司会/鵜飼一嘉+選曲・解説/細越麟太郎

★8月19日(日)午後8時ー9時放送

★今夜の曲目メニュー紹介

1/『ドリーム』演奏/ビル・チャラップ・トリオ
2/『ドリーム・オブ・ライフ』唄/カーメン・マクレー
3/『クレオパトラの夢』演奏/バド・パウエル
4/『トラブルズ・イン・ドリーム』唄/ディーン・マーティン
5/『ダーン・ザット・ドリーム』演奏/ジュンコ・オーニシ
6/『ドリーム』唄/フランク・シナトラ
7/『デイ・ドリーム』演奏/トゥーツ・シールマン

★今週の映画紹介/『プロメテウス』監督/リドリー・スコット

●<FMたちかわ>のホームページから、サイマル放送で検索すれば、パソコンでも聞こえます。
★次回のこの番組は、8月26日(日)は「ブルー・ジャズ」と題して、夏の暑さを忘れる快適なブルーのジャズを。
どうぞ、ご期待ください。
●ご好評につき、この番組は金曜日の午後7時からも、FMたちかわで再放送されます。


●『アウトレイジ/ビヨンド』の逆ギレおやじたちの殺し遊戯。

2012年08月17日 | Weblog

●8月16日(木)13−00 内幸町<ワーナー・ブラザース映画試写室>
M−098『アウトレイジ/ビヨンド』Outrage Beyond (2012) warner brothers / office kitano
監督/北野 武 主演/ビートたけし <112分> ★★★☆☆
あれから数年で勢力を延ばした関東三王会は、相変わらず関西の花菱会と牽制している。
警視庁の地域暴力団取り締まりの小日向刑事は、水面下の抗争に何かと火種を焚き付ける。
そして服役中だった元組長のビートが、その火種として仮出所させられた。
やっかいな大物の復帰で、山王会を取り巻く新興組織が動きだし、幹部たちもヤバくなる。
あの健さんがいた時代の東映やくざ映画には、それでも任侠道があり、兄弟仁義が基本精神だった。
ところが北野流の現代暴力団ものは、そうした渡世の仁義などは糞喰らえの、まさにアウトレイジ(激情)世界だ。
高価なスーツを着たオヤジたちが、またも「てめえ、このやろう」の捨て台詞の応酬で、テンションが上がる。
まさに喧嘩極道たちの激論の乱戦で、これはこれで言葉の応酬バトル。一種、スポーツ感覚。
強面の俳優たちが、目一杯に凄みを効かせる攻防も、一種のエンターテイメントで、ストレスの解消になるおかしさがある。
しかし、これも1時間をすぎて、派手な殺し合いが続くと、さすがに閉口してくる。
そこには、まったく信頼すべき人間関係がないから、娯楽としての抑揚も見失う。
そこが北野流の、バイオレンス美学の狙いなのだろう。
西田敏行、三浦友和、中尾彬、みな目一杯の凄みを効かせるが、やはり加瀬亮の逆ギレぶりが圧巻だ。
まったく女性の姿や甘さを排除した、珍しい中年オヤジたちだけの鬱憤不満爆発の大喧嘩。
たしかにこれも、<おとなのけんか>エンターテイメントだろう。
案外、ベネチア国際映画祭では、これもまたジャパン・パワーとして受けるかも。

■デッドボールで両軍ベンチから選手たちが総動員で乱闘。
●10月6日より、全国ロードショー