●4月28日(木)15-30 銀座<TCC試写室>
M-047『陽のあたる場所』A Place in the Sun (1951) paramount
監督/ジョージ・スティーブンス 主演/エリザベス・テイラー ★★★★☆☆☆
日本映画ペンクラブが、エリザベス・テイラーの逝去を追悼して開催した試写を久しぶりに見た。
わが青春のベスト・フィルムであり、生涯ベストの1本でもある名作。
やはり大きな画面で見ると、モンゴメリー・クリフトの焦燥や、殺意の眼光などがクリアーだ。
それに、やはりスクリーンとの距離感で、彼らの呼吸の動揺や微妙な変化も感じられる。
ボート転覆の事故による殺害疑惑の裁判で、クリフトは死刑になるが、あきらかに過失致死だが、殺意もあった。
それは実際の事故回避行動ではなく、転覆のあとに単身で生還したという行動に、不純な我がままを感じられたのだ。
つまり、事故の瞬間の彼には、愛情がなかった、という陪審の判断だろう。無視も殺人なのだ。
しかし、セオドア・ドライサーの原作の真意は、神の制裁だとする意図が、今回特に感じられた。
やはりこれは青春の過失ではなく、明らかに愛の迷走を描いたフィルム・ノワールである。
そして、ハリウッドの誇る名作の一本に間違いはない。
■センター・バックスクリーンへのホームラン。
●DVDで発売中。
M-047『陽のあたる場所』A Place in the Sun (1951) paramount
監督/ジョージ・スティーブンス 主演/エリザベス・テイラー ★★★★☆☆☆
日本映画ペンクラブが、エリザベス・テイラーの逝去を追悼して開催した試写を久しぶりに見た。
わが青春のベスト・フィルムであり、生涯ベストの1本でもある名作。
やはり大きな画面で見ると、モンゴメリー・クリフトの焦燥や、殺意の眼光などがクリアーだ。
それに、やはりスクリーンとの距離感で、彼らの呼吸の動揺や微妙な変化も感じられる。
ボート転覆の事故による殺害疑惑の裁判で、クリフトは死刑になるが、あきらかに過失致死だが、殺意もあった。
それは実際の事故回避行動ではなく、転覆のあとに単身で生還したという行動に、不純な我がままを感じられたのだ。
つまり、事故の瞬間の彼には、愛情がなかった、という陪審の判断だろう。無視も殺人なのだ。
しかし、セオドア・ドライサーの原作の真意は、神の制裁だとする意図が、今回特に感じられた。
やはりこれは青春の過失ではなく、明らかに愛の迷走を描いたフィルム・ノワールである。
そして、ハリウッドの誇る名作の一本に間違いはない。
■センター・バックスクリーンへのホームラン。
●DVDで発売中。