●7月29日(水)13-00 六本木<アスミックエース試写室>
M-082 『わたし、出すわ』(2009) アスミックエース/日
監督/森田芳光 主演/小雪 ★★★☆
故郷函館に戻った小雪は、高校時代の友人たちに会って、それぞれの夢のために資金提供をする。
よく、わけもなく他人のポストに多額の現金が投げ込まれる不可解な事件があるが、この映画のテーマは、それを旧友たちにやるのだ。金で夢や幸福は買えるのか。
なぜ彼女はそれだけの現金を持っているのか? そしてなぜ知人に金をあげるのか?
さっぱりわからないことだらけで話は進むが、困ったのは誰にも共感も幸福感もないことだろう。
お金というものの価値観について、監督は語ろうとしているようだが、これは一種の「気まぐれ天使」のファンタジーなんだろうな、と見てしまった。
小雪には植物状態の母が入院していて、どうやらブラック・マネーの消却のための金銭バラマキらしいのだが、その真相も明かされず、提供を受けた旧友たちも幸福とは縁遠い尺然としないままに映画は終わる。
監督にとっては、あの『はる』以来のオリジナルだというが、妙に無感動なブラックコメディの味わいに失笑した。
●10月31日より、恵比寿ガーデンシネマなどでロードショー
M-082 『わたし、出すわ』(2009) アスミックエース/日
監督/森田芳光 主演/小雪 ★★★☆
故郷函館に戻った小雪は、高校時代の友人たちに会って、それぞれの夢のために資金提供をする。
よく、わけもなく他人のポストに多額の現金が投げ込まれる不可解な事件があるが、この映画のテーマは、それを旧友たちにやるのだ。金で夢や幸福は買えるのか。
なぜ彼女はそれだけの現金を持っているのか? そしてなぜ知人に金をあげるのか?
さっぱりわからないことだらけで話は進むが、困ったのは誰にも共感も幸福感もないことだろう。
お金というものの価値観について、監督は語ろうとしているようだが、これは一種の「気まぐれ天使」のファンタジーなんだろうな、と見てしまった。
小雪には植物状態の母が入院していて、どうやらブラック・マネーの消却のための金銭バラマキらしいのだが、その真相も明かされず、提供を受けた旧友たちも幸福とは縁遠い尺然としないままに映画は終わる。
監督にとっては、あの『はる』以来のオリジナルだというが、妙に無感動なブラックコメディの味わいに失笑した。
●10月31日より、恵比寿ガーデンシネマなどでロードショー