フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

楽譜は

2018年04月30日 | flute 2017~2018

 

10代の頃はフルートのお稽古中に

『楽譜に忠実に』と教えられていました。

まあ、スタートラインなんですから

とにもかくにも基本ですよね。

とは思うんですが・・・

 

 

キャリアうん十年の笛吹きとしては

むかーしにガリガリと練習した作品の記憶と癖は

べったりと残っていてなかなか消えない訳です。

そういう作品を演奏するときは洗いざらいやり直しで

マイナスからのスタートのように思えます。あーあ。

 

 

「楽譜に忠実に」というのはどういう意味なんでしょう?

誰かが印刷した楽譜は正確なのでしょうか?

作曲家はどこまで意図して書いているのでしょうか?

楽譜はどこまで音楽を書き表すことができるのでしょうか?

 

 

亡き恩師、増永先生が仰っていたことをよく思い出します。

ドイツの音楽はあまり細かく楽譜に指示がされていない。

演奏者に自由も与えられるが

演奏者は書かれていないことを読み取らなければならない。

 

 

そんなこんなで大変だ大変だ〜

クーラウのディヴェルティメントを

分析中でございます。

 

 

蝦夷山桜と染井吉野がいっぺんに咲いている

今年のゴールデンウィーク。

例年はちょっとずれるんですけどね?!

 

 

 


ちゃんと春になった感じよ

2018年04月27日 | 日々つれづれに 2018〜2019

 

我が家のスター

 私は最近、肩が痛かった


 

夕方、陽の光がきれいだったので写真を撮ろうかなと

病院に行ったら肩の上に石灰の塊が 


 

梅 満開

レントゲン室で注射をグサリ 


 

こちらはヒマラヤユキノシタ

3日くらいで痛かったのが解消です



よかった。無事練習できるわ。

というゴールデンウィークでございます



新しい?笛は 2

2018年04月22日 | flute 2017~2018


トムちゃんじゃなくて、私の楽しい近況はですね、

10ヶ月を要し、ようやく頭部管を入手  なんです。

 

 

昨年買ったサンキョウの笛が

最近コロコロと歌うようになりました。

今ひとつ鳴りきらなかったところもしっくりと決まります。

C足部管も不思議と音がハマるようになりました。

 

楽器全体のバランスというか、相性は大切ですね。

2本の本体 SH   サイズの合う3本の頭部管abcがあるので

Sa Sb Sc

Ha Hb Hc

このパターンを楽しめる訳です。

なんという贅沢なんでしょう。

古典派の響きはコッチでロマン派ならコッチ

バロックならコッチでテクニカルなのはこの組み合わせ。

 

幸せすぎる〜〜〜という4月です。

 

 

反射板取り替えグッズも作ってしまいました。

 


ナイフで削りました

 

 

サンキョウの反射板は色々あるのでお取り替えすると

音色が変わって飽きずに練習ができます。

 


セシル.シャミナード コンチェルティーノOp.107

2018年04月17日 | 作品あれこれ


セシルとジョルジュ


1857−1944

 

社会は50年も100年も経つと随分変化する。

電車の無い時代から地下鉄のある時代へ。

電話の無い時代から携帯電話の時代へ。

物質的な変化は判りやすく人間への影響も大きい。

いつの時代も新しいものを探して人間は変化を望む。

でも内面はそう大きく変化しないかな?とも思うのだ。

 

セシルにはピアノを弾く母がいた。

小さな頃にパリに引越しをして自宅は音楽サロンになり

若き優秀な音楽家たちが出入りする環境になる。

ピアノの上手な小さなセシルは作曲もして披露し

ご近所だった20代のジョルジュに見出されるのだ。

音楽学校はまだ女子を迎え入れていない時代。

ピアノ、和声学音楽様式、作曲、ヴァイオリンの個人教授がつく。

18歳でピアニストとしてデビューして51歳でアメリカ公演もする。

国際的に活躍して350曲も作品を残すのだ。

1912年?フルートのためにコンチェルティーノを55歳?で作曲か出版か。

 

古き良き時代のロマン派の音楽は1900年を境に

近代へと露骨に転換するのだけれど

一人の作曲家が生み出す作品は

時代の波に乗って簡単に変化するようなものじゃない。

その人自身だと思う。

 

晩年のセシル・シャミナードが幸せであって欲しい。

コンチェルティーノは今、多くのフルート奏者に愛されている。

ジョルジュ・ビゼーにお礼を言わないとね。