フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

レッスン室から 2

2007年01月22日 | レッスン室から
オリジナルで無い楽譜は疑った方が良い。
とかく印刷されているものは正しいことが
書いてあるような錯覚がある。

アルルの女とかフォーレのシチリアーノとか。
超有名な曲はいろいろな本に載っているけれど、
出版する時に誰かのアドバイスや
余計な線や記号が増えている。

著作権に引っかからないように
わざと間違えて書いてあるのかもしれない。

「楽譜に忠実に」って子供の頃に先生に習ったので、
隅々まで気をつけて読む習慣があるけれど、
「作曲家に忠実に」と表現をかえたほうが良い。

なんでここに f があるのか? p があるのか?
表現に伴う必然性を考えなければねっ。

教えていて一番困るのはcresc,dim,の二つ。
これが線で書いてあると、よけいに紛らわしい。
音楽の必然性を考えて、和声の進行を考えてから
対応しないと音楽が成立しない。

「書いてあるから小さくしました!」
これじゃ~どうにもならないんだよ~。