フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

レッスン室から 2

2007年01月22日 | レッスン室から
オリジナルで無い楽譜は疑った方が良い。
とかく印刷されているものは正しいことが
書いてあるような錯覚がある。

アルルの女とかフォーレのシチリアーノとか。
超有名な曲はいろいろな本に載っているけれど、
出版する時に誰かのアドバイスや
余計な線や記号が増えている。

著作権に引っかからないように
わざと間違えて書いてあるのかもしれない。

「楽譜に忠実に」って子供の頃に先生に習ったので、
隅々まで気をつけて読む習慣があるけれど、
「作曲家に忠実に」と表現をかえたほうが良い。

なんでここに f があるのか? p があるのか?
表現に伴う必然性を考えなければねっ。

教えていて一番困るのはcresc,dim,の二つ。
これが線で書いてあると、よけいに紛らわしい。
音楽の必然性を考えて、和声の進行を考えてから
対応しないと音楽が成立しない。

「書いてあるから小さくしました!」
これじゃ~どうにもならないんだよ~。


2 コメント

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表現に伴う必然性 (rybicka)
2007-01-27 07:43:53
なるほど。。。長く(だらだらと長いだけですが…)ピアノを習っていたのですが、楽譜を疑うなんてことを知りませんでした。でも考えてみたら、全くその通りですよね。あくまでも音楽が先にあっての楽譜ですものね。でも今振り返って先生の教え方を思い出してみるに、やっぱり書いてある記号をどう読むか、みたいなことを言葉ではっきりと言ってはいなかったものの、身をもって教えてくれていた(つまり、弾いてみせてくれた)と記憶しています。
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まぁぁ!ようこそ! (管理人)
2007-01-27 10:06:19
rybickaさん

いらっしゃいませ!
地球の裏側からようこそ!

>書いてある記号をどう読むか、みたいなことを言葉ではっきりと

ピアノはとりあえず音が出ちゃうので
「10本の指の組み合わせの妙」だけでも楽しめると同時に
間違わなければそれなりに聞こえるという、
長所と欠点が同居していると思います。
つまりは技術だけできても結構きれい・・・なんですよね。

せめて8小節単位で読んで曲全体の構成からパーツを構築しないと
ならないと解ってるんですけど、私のピアノも難しい曲になると指周りに追われて終わっちゃう傾向です。
ピアノも70代の方の指導しているんですけどね、教えるのちょっと難しいです。フルートとちょっと道順が違うって感じですよー。

今のお住まいでも弾いているんでしょうか?
かの地で演奏するだけでも音も音楽も変わりそう!
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