馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

重種馬の歯科治療

2022-05-29 | 歯科・口腔外科

道東から歯の治療に来た重輓馬の繁殖雌馬。

でっかいのでわかりにくいのだけど、よく見ると痩せている。

斜歯があり、311と411が伸びすぎていて、臼歯の根部には隙間がある。

電動歯科器具で斜歯を削り、311と411も削り、臼歯根部の隙間は別な歯科器具で削り広げた。

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途中で開口器のボルトが折れてしまった。

怪力!

予備の開口器は皮のベルトが届かなかった。

細くて丈夫な紐で代用した。

しかし、どちらの開口器も、切歯のカーブに合っていなかった。

重種馬用の開口器を使うのが正しいのだろう。

手を入れているときに外れたら・・・・指がなくなる。

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以前、こちらへ来て歯の治療をした2頭はすっかり良くなったそうだ。

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重種馬用の開口器を持っているところはどこなんだろう・・・・?

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ルーサン

アルファルファ。

ムラサキウマゴヤシ。紫馬肥やし。

酸性土壌を嫌うからだろう。

飼料から種はこぼれるのだろうけど、ほとんど生えているのを見ない。

 

 



2 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2022-05-29 06:58:50
 きれいな毛色。
 重種のお友達、口に手を入れてニンジンを舌の上に乗せても噛まなかったです。馬はのどちんこないのですか?
 危険と思ってびっくりしたら噛むかも。おすすめはしないし、担当者に注意されそう
 虫歯のある馬みっけ。どこか大人しすぎなあの馬も治療が必要なのかも。

 馬の見かけで体調を推察するように、植物の種類や様子で土の状態や気候が推測できると面白いですね。このルーサンを見つけたおんまさんは「好物!ラッキー!」って思うことでしょう。牧草地にはみかけませんねぇ。
>はとぽっけさん (hig)
2022-05-29 20:25:16
馬の口に手を入れるのはとても危ないです。馬のかむ力はすさまじいですから。

馬ののどちんこはあります。ぶらさがっていないで、軟口蓋の端がそうよばれています。

庭もツツジやブルーベリーのように酸性土壌を好むものと、ルピナスやピンクのアジサイなど酸性を嫌うものと、植えてる人はちゃんと計画して土壌改良して植えてるんですかね?

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