

































昨年の事だった。
テレビで、浜松の猟師のドキュメント放送していた。
その漁師は、猪などの獲物を必ず生きたまま捕獲する。
鉄砲は使わないのである。
処理場迄生きたまま獲物を運び、そこで処理をする。
それを見た時、この店に行くべきだと思った。
しかし・・・齢のせいか一度見たことを忘れてしまった。w
ところが、今年再放送をたまたま見て、そうだ!この店に行くのだと言う事を忘れていた!
私は速攻で、己の休日に予約を入れるべく、店に電話をする。
「その日は休みです」
ぷぷぷ・・・その時言われたのは、1人でもOK!ということと、遅くても3日前までに予約が欲しいと。
私は日を改めて、もう一度予約の電話を入れる。
7日後の休日にお願いするも、その日は満席だと・・・
ぷぷぷ・・・ところが一人だというと、カウンター席でもいいかと。
全然オッケーです!
むしろ、カウンター席の方が個人的には腰の負担が少なく、私としてはありがたい。
予約時に、食べたい物を伝える。
店のHPには、メニューが掲載されているので、それで何を食べたいか決めてある。
私は、猪のしゃぶしゃぶとホルモンを注文する。
猪鍋だけなら、旧ブログで何軒か紹介をしている。
信州マタギ亭にも2度、お邪魔している。
ところが、ホルモンとなると西伊豆の鮎の茶屋だったかな?
あそこで食べて以来、食べていない。
金額は確認しなかったが、1万円あれば十分でしょう!?w
時間は11時でお願いをした。
これで、安心して東京オートサロンに行ける!w
それにしても、浜松か・・・
掛川、袋井には何度か行っているが、浜松はお久しぶりか?
高速代がかかるが、時間短縮には欠かせない。
平日だと、割引が無いから辛いですな。
そういえば、三ケ日の加茂もご無沙汰だな。
鰻もいいよな~ でも今回は猪鍋なんだ。
そんな事を考えながら、高速を安全にかっ飛ばす!
前をトロトロ走っている車がいれば、煽らずに抜き去り、とっとと走れやこら!と、
心の中で叫びながら、安全に運転をする。
やがて、店に到着するが、30分近く早く到着してしまった。
途中、時間調整でPAなどで休憩したが、休憩をすると何かを食べたくなる。
今回は、完璧な空腹を維持しているので、蕎麦やカレーで埋めたくない。w
私は予約の10分前に入店をする。
すると、すでに席の準備は出来ていて、案内される。
あ、そうそう。
店の名前を忘れていましたね。
店の名前は、「寿司割烹 竹染」です。
ちくせんと読みます。
それにしても、何故に寿司割烹?
寿司は無かったよ。
先述したように、テレビで見てこの店の情報を得ました。
店主の捕らえた獲物に対する心意気に惚れて、どうしても行きたいと思いました。
カウンター席と言われていたが、席は座敷席であった。
店に入ると、右にカウンター席があり、左に2人掛けくらいの小上がりがある。
そこに案内された。
カウンター席には、寿司割烹の名残りかな?鮨ネタのメニューがあるが、
実際に寿司を出しているかは、未確認。
奥には座敷席があり、見ることは無かったが、団体客がなどがすでに座っているようだった。
私は座ると、飲み物を聞かれる。
車なので、泣く泣くお茶で我慢をする。
すると、前菜が提供される。
内容は、厚焼き玉子、イカの和え物? 菜の花のお浸しかな?
これらは、まあ、美味しいわねというところでしょうか?
スタッフは男性2人。
スタイルは私服で、それぞれカジュアルな印象。
カジュアルではあるが、しっかりとお持て成しの心を感じる。
前菜を食べ終え、何分か経った後、鍋が提供される。
おや~~~?おかしいな。
私が注文したのは、猪のしゃぶしゃぶである。
目の前にあるのは、猪鍋でしょ?
なんか、間違えられたのかな?
私の心に不安がよぎる。
取り合ず、1人鍋サイズにてんこ盛りに野菜が盛られているが、それに火を点ける。
それにしても、これ・・・塩出汁?
猪鍋と来たら、味噌が王道と思いきや、まさかの塩出汁。
卓上には醤油と特製辛味噌しか無い。
どんな味になるのか?
私は野菜がしなって来たので、スープだけを飲んでみた。
間違いなく、塩出汁である。
これ、猪のガラで取ったのかな?
実にクセの無い出汁である。
だが、カツオの風味も感じるな。
合せ出汁か?
塩気は少なく、実にスッキリとしている。
鍋の中には、白菜やキノコなどを中心に野菜が多いが、ところどころ肉の塊がある。
猪肉である。
スネ肉や筋に区の部位かな?
やわらかく、解れる様な美味さである。
野菜を食べていて、物足りないので辛味噌を入れてみた。
ニンニクの香りが漂うそれは、塩出汁に入れると、良いアクセントになる。
むしろ、これが大正解の様だ。
いや~~、これは美味い!!!と思った瞬間!(ケンミンショーのナレーションか!)
猪のしゃぶしゃぶ登場。
そして、この鍋でしゃぶしゃぶしろというのか?
私は鍋の野菜を半分以上食べると、お出汁で猪肉をしゃぶしゃぶする。
スタッフ曰く、赤身が消えるまでしっかり、しゃぶしゃぶしてくださいと言う事。
しゃぶしゃぶした肉をどうやって食べるのだ?
醤油ではないな~。
私は、出汁に辛味噌を溶かしこんだとんすいの中のお出汁に浸けて食べた。
ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何てクセの無いしゃぶしゃぶなんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これを食べたら、普段食べている豚とか牛って、物凄い癖の塊ではないか!!!!!!!!!!!!!!!
まずは、脂の美味さである。
上質な脂肪分は甘いのである。
それと完璧な下処理をされた猪肉は、クセなど微塵も感じさせない。
むしろ、何故にこれほどまでに癖が無いのか?
そう感じさせるものである。
野生の猪肉の美味さとは、ストレートに肉の旨みと脂の旨みを感じさせるのである。
マタギ亭も良かったが、このしゃぶしゃぶもワンダフルである。
むしろ、超A級のしゃぶしゃぶと言えるかもしれない。
思わず私は、パンツを脱いでしゃぶしゃぶしたくなった。(下品でごめんなさい。分かる方はオトナw)
もう、ひたすら肉をしゃぶしゃぶし、野菜を食べる。
野菜も肉も1回だけ、お替りが出来るという。
私は勿論、両方お替りをした。
すると、別注のホルモンが焼き上がって提供される。
心臓、大腸、肝臓、腎臓と4つの部位のホルモンが、炭火焼で提供される。
なんと、この様は方法で提供されるのか?
更に、木のチップで燻すと言うか、燻製にしてからの提供である。
匂いを嗅ぐと素晴らしい香りである。
温かいうちに召しあがってださいというので、早速食べる。
心臓は、歯応えを感じる食感だった。
肝臓は、実にしっかり感を感じる物。
かたいわけではない、弾力があり、レバー特有のボソボソ感が無い。
腎臓もコリとしている。
だがホルモンと言えば、大腸である。
私は大腸を口に入れる。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!
こんな美味い大腸があるのか??????????????????????????????????????
スペシャルワンダフルである!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
豚や牛と違い、適度な弾力と歯応え。
そして、噛み締めると溢れ出る旨み。
脂はスッキリした中に濃厚な味わい。
これは美味い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんなに美味いホルモン、食べた事があるか?
う~ん、もっと食べたい!!!
提供されたホルモンは、いずれも一口サイズ。
持ち帰りで欲しい位だが、持って帰ってレンジでチン!だとまた、違う味なんだろうな。
いずれにしても、このホルモン、至福の時を味あわせていただきました。
その後、しゃぶしゃぶを食べ続ける。
さすがに腹がいっぱいになってきた。
残った出汁でオジヤを作ると言う。
出汁は何となく粘度を感じさせる。
結構、コラーゲン質が溶け込んでいたようである。
やがて、オジヤが完成する。
玉子とじのオジヤである。
これを食べる。
う~~ん、滋味深い。
試しに、これにも辛子味噌を投入してみる。
ふはあああああああ~~~~~~うめええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!
軽いニンニクの香りが、食欲を呼び起こす。
オジヤを食べ終えると、最後に苺ミルクのデザートである。
完食。
満足である。
マタギ亭も良かったが、この店もかなり、満足度が高い。
しかも、猪だけではなく、鹿や鴨、スッポンなども扱っている。
これは再訪問確定である。
だが、この店を堪能するのであれば、やはり、冬期であろう。
支払いをすると、5508円であった。
それと、11時入店で退店したのは12時半を過ぎていました。
料理を待たされた訳ではなく、常に食べ続けていましたが、それだけかかったという事。
他の客は誰も帰らなかったから、食事時間は2時間と見た方がいいでしょうか?
時間に余裕を持って行きましょう。
本当に、お勧めできるお店ですが、必ず予約を入れてください。
ここで一句
しゃぶしゃぶは
牛より猪と
叫びたい