突然ヘッドライトの光が不安定になってきた。
エンジンをかけずに電力を消費したので
バッテリーも上がってしまったのだ。
しかもここから平坦な道が続く。
坂道を下る惰性だけでは走れない。
仕方なくバイクを傾け燃料をキャブに送り
セルも回らなくなったので押しがけでエンジンを始動し
下り坂ではエンジンを切ってを繰り返し繰り返し先に進んだ。
小さな集落はあったがどこも人がいるのかいないのかわからない。
いくつか通り過ぎたあと、やっとGSがある集落にたどり着いた。
山中の集落のGSはポンプが1台あるだけの小さなGS。
時間も10時を過ぎていれば誰もいるはずはない。
ふと見るとそのGSの前には赤い丸燈。
助かった、そう思った。
「すみませーん、すみませーん。」
やっと聞こえたのか私服姿のおまわりさんがでてきた。
カクカク、シカシカ…話を終えると
「もうGSの人はいないからねぇ。」っとつれない返事。
「この辺に宿はありませんか?」
「ないねぇ。」
この神様は私にとって何も役に立たないと解り
またエンジンを押しがけでかけてそそくさと後にする。
“泊めてください”とだけは言えなかった。
つづく。
エンジンをかけずに電力を消費したので
バッテリーも上がってしまったのだ。
しかもここから平坦な道が続く。
坂道を下る惰性だけでは走れない。
仕方なくバイクを傾け燃料をキャブに送り
セルも回らなくなったので押しがけでエンジンを始動し
下り坂ではエンジンを切ってを繰り返し繰り返し先に進んだ。
小さな集落はあったがどこも人がいるのかいないのかわからない。
いくつか通り過ぎたあと、やっとGSがある集落にたどり着いた。
山中の集落のGSはポンプが1台あるだけの小さなGS。
時間も10時を過ぎていれば誰もいるはずはない。
ふと見るとそのGSの前には赤い丸燈。
助かった、そう思った。
「すみませーん、すみませーん。」
やっと聞こえたのか私服姿のおまわりさんがでてきた。
カクカク、シカシカ…話を終えると
「もうGSの人はいないからねぇ。」っとつれない返事。
「この辺に宿はありませんか?」
「ないねぇ。」
この神様は私にとって何も役に立たないと解り
またエンジンを押しがけでかけてそそくさと後にする。
“泊めてください”とだけは言えなかった。
つづく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます