「アポロ13」 1995年 アメリカ
監督 ロン・ハワード
出演 トム・ハンクス ケヴィン・ベーコン
ゲイリー・シニーズ ビル・パクストン
エド・ハリス キャスリーン・クインラン
ローレン・ディーン クリント・ハワード
トム・ウッド メアリー・ケイト・シェルハート
ストーリー
1969年、アポロ11号により、人類として初めてニール・アームストロング船長が月面に着陸した。
次の打ち上げチームのリーダーであり、アメリカ初の宇宙へ行った飛行士アラン・シェパードが体調に支障があることが発覚し、その予備チームであったジム・ラヴェル船長とフレッド・ヘイズ、ケン・マッティングリーは、アポロ13号の正チームに選抜された。
しかし、打ち上げ直前に、司令船パイロットのケンが風疹感染者と接触していることが判明し、なおかつケンには風疹抗体がなかったため、ケンの搭乗は認められないことになった。
予備チームと交替するか、司令船パイロットのみ交替するかの判断はラヴェルに任されたが、彼はパイロットのみを交代させる決断をして、予備チームのジャック・スワイガートと交替させることにした。
1970年4月11日、アポロ13号は現地時間13時13分に打ち上げられた。
月に到着する直前の4月13日、酸素タンク撹拌スイッチ起動により爆発が発生。
酸素タンクから急激に酸素が漏れだした。
酸素は乗員の生命維持だけでなく電力の生成にも使用するため、重大事態となる。
当初、事態をつかみ切れていなかった乗員や管制官たちは、途中まで月面着陸を諦めていなかったが、やがて地球帰還さえできないかもしれないという重大事態であることを把握した。
地上の管制センターでは、管制官達だけでなく、メーカーの人間も含め対策が練られた・・・。
寸評
アポロ13号が事故を起こしながら乗組員が無事帰還した出来事は劇的な出来事で色々と取り上げられている。
アポロ計画は、NASAによるマーキュリー計画、ジェミニ計画に続く三度目の有人宇宙飛行計画であったが、アポロ計画においては二つの大きな事故を起こしている。
一つは、アポロ1号における発射台上での火災事故で、3名の飛行士が死亡している。
もう一つが本作で取り上げられたアポロ13号における、月に向かう軌道上で機械船の酸素タンクが爆発した事故で、月面着陸を断念した乗組員たちが生命の危機を迎えながら無事に地球に帰還したものである。
日本のNHKもこの事件のドキュメンタリー番組を作成していて、これは乗組員よりもむしろヒューストンの管制室での奮闘ぶりと、生還のために陰ながら努力した人々に焦点を当てていた。
ドラマは乗組員の物語に重点を置いており、訓練の様子やケンが登場できなくなる話などが盛り込まれている。
打ち上げシーンや、切り離しの映像などは記録映画の様でリアリティもあり画面を圧するものがある。
地上組の奮闘ぶりは流石にNHKの番組だけあって、そちらの方が活動の詳細が見事に語られていた。
軌道計算する女性のコンピューター担当者がいたり、グラマンの製造技術者たちがニュースをキャッチするや要請を受けないうちに活動を開始していたこと、ヒューストンの管制官も途中で交代する様子なども伝えていた。
映画では管制官は一人で最初から最後まで勤めている。
乗組員たちは何が起きたかよくわからないし、どう対処すればいいかはすべて地上のヒューストンから指示されるのだが、次々と起こる問題に対処する緊迫感が、事実だけに見事に伝わってくる内容だ。
電力不足、二酸化炭素の濃度上昇などが次々と起きるが、ヒューストンの英知の結集がドラマチックだ。
搭乗メンバーから外れていたケンがシミュレーション役として復活してくるのもドラマチックだ。
その件も事実なので、事実は小説よりも奇なりである。
二酸化炭素を除去するフィルターの作成も今となっては面白い。
着陸船と本船のフィルターを接続することで解決しようとするが、その形状が丸と四角と違っていて繋ぐことが出来ず、管制官が「何が国家プロジェクトだ!」と叫んだりする。
宇宙船の製造技術者たちがアポロにある物を利用して接続に成功するのがすごい。
乗組員たちの冷静さと、ヒューストンの活躍は正にアメリカン・ヒーロだ。
驚くのは現在の状況を次々と伝える情報公開の姿勢と、アポロとヒューストンのやり取りが家族にも聞かせていることである。
次々とピンチに襲われ、右往左往する様子を聞いている家族の気持ちはどんなだったのだろうと思う。
見方によっては月面着陸を行ったアポロ11号より、このアポロ13号の方が誇れるのかもしれない。
それでも覚えているのは月面に初めて一歩を印した11号のアームストロング船長なんだけど・・・。
13号といい、発射されたのが13時13分だったり、事故を起こすのが4月13日だったりしているので、やはり13という数字はキリスト教徒にとって縁起が良くないのかもしれない。
生還が確認された時の家族の喜ぶ姿には、日本人の僕でも同じように感激してしまった。
ドラマだったらトム・ハンクスの船長が超人的な活躍をするのだろうが、実話だけにそれはない。
監督 ロン・ハワード
出演 トム・ハンクス ケヴィン・ベーコン
ゲイリー・シニーズ ビル・パクストン
エド・ハリス キャスリーン・クインラン
ローレン・ディーン クリント・ハワード
トム・ウッド メアリー・ケイト・シェルハート
ストーリー
1969年、アポロ11号により、人類として初めてニール・アームストロング船長が月面に着陸した。
次の打ち上げチームのリーダーであり、アメリカ初の宇宙へ行った飛行士アラン・シェパードが体調に支障があることが発覚し、その予備チームであったジム・ラヴェル船長とフレッド・ヘイズ、ケン・マッティングリーは、アポロ13号の正チームに選抜された。
しかし、打ち上げ直前に、司令船パイロットのケンが風疹感染者と接触していることが判明し、なおかつケンには風疹抗体がなかったため、ケンの搭乗は認められないことになった。
予備チームと交替するか、司令船パイロットのみ交替するかの判断はラヴェルに任されたが、彼はパイロットのみを交代させる決断をして、予備チームのジャック・スワイガートと交替させることにした。
1970年4月11日、アポロ13号は現地時間13時13分に打ち上げられた。
月に到着する直前の4月13日、酸素タンク撹拌スイッチ起動により爆発が発生。
酸素タンクから急激に酸素が漏れだした。
酸素は乗員の生命維持だけでなく電力の生成にも使用するため、重大事態となる。
当初、事態をつかみ切れていなかった乗員や管制官たちは、途中まで月面着陸を諦めていなかったが、やがて地球帰還さえできないかもしれないという重大事態であることを把握した。
地上の管制センターでは、管制官達だけでなく、メーカーの人間も含め対策が練られた・・・。
寸評
アポロ13号が事故を起こしながら乗組員が無事帰還した出来事は劇的な出来事で色々と取り上げられている。
アポロ計画は、NASAによるマーキュリー計画、ジェミニ計画に続く三度目の有人宇宙飛行計画であったが、アポロ計画においては二つの大きな事故を起こしている。
一つは、アポロ1号における発射台上での火災事故で、3名の飛行士が死亡している。
もう一つが本作で取り上げられたアポロ13号における、月に向かう軌道上で機械船の酸素タンクが爆発した事故で、月面着陸を断念した乗組員たちが生命の危機を迎えながら無事に地球に帰還したものである。
日本のNHKもこの事件のドキュメンタリー番組を作成していて、これは乗組員よりもむしろヒューストンの管制室での奮闘ぶりと、生還のために陰ながら努力した人々に焦点を当てていた。
ドラマは乗組員の物語に重点を置いており、訓練の様子やケンが登場できなくなる話などが盛り込まれている。
打ち上げシーンや、切り離しの映像などは記録映画の様でリアリティもあり画面を圧するものがある。
地上組の奮闘ぶりは流石にNHKの番組だけあって、そちらの方が活動の詳細が見事に語られていた。
軌道計算する女性のコンピューター担当者がいたり、グラマンの製造技術者たちがニュースをキャッチするや要請を受けないうちに活動を開始していたこと、ヒューストンの管制官も途中で交代する様子なども伝えていた。
映画では管制官は一人で最初から最後まで勤めている。
乗組員たちは何が起きたかよくわからないし、どう対処すればいいかはすべて地上のヒューストンから指示されるのだが、次々と起こる問題に対処する緊迫感が、事実だけに見事に伝わってくる内容だ。
電力不足、二酸化炭素の濃度上昇などが次々と起きるが、ヒューストンの英知の結集がドラマチックだ。
搭乗メンバーから外れていたケンがシミュレーション役として復活してくるのもドラマチックだ。
その件も事実なので、事実は小説よりも奇なりである。
二酸化炭素を除去するフィルターの作成も今となっては面白い。
着陸船と本船のフィルターを接続することで解決しようとするが、その形状が丸と四角と違っていて繋ぐことが出来ず、管制官が「何が国家プロジェクトだ!」と叫んだりする。
宇宙船の製造技術者たちがアポロにある物を利用して接続に成功するのがすごい。
乗組員たちの冷静さと、ヒューストンの活躍は正にアメリカン・ヒーロだ。
驚くのは現在の状況を次々と伝える情報公開の姿勢と、アポロとヒューストンのやり取りが家族にも聞かせていることである。
次々とピンチに襲われ、右往左往する様子を聞いている家族の気持ちはどんなだったのだろうと思う。
見方によっては月面着陸を行ったアポロ11号より、このアポロ13号の方が誇れるのかもしれない。
それでも覚えているのは月面に初めて一歩を印した11号のアームストロング船長なんだけど・・・。
13号といい、発射されたのが13時13分だったり、事故を起こすのが4月13日だったりしているので、やはり13という数字はキリスト教徒にとって縁起が良くないのかもしれない。
生還が確認された時の家族の喜ぶ姿には、日本人の僕でも同じように感激してしまった。
ドラマだったらトム・ハンクスの船長が超人的な活躍をするのだろうが、実話だけにそれはない。
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