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親父のラパラ

2007年05月14日 | インポート

1101065_img 皆さん、こんにちは。本当は釣行記を書ければ良いんでしょうが、月末のイベントが無事に終了するまではどうしても一日釣行は無理。そこで”昔懐かしく、よくお世話になったルアー”を時折り、気が向いた時にだけ(笑)ご紹介させて頂くことにします。

1101066_img 初回はコレ、皆さんご存知!ラパラの13cm(アカキン)です。マグナム・フローティングと呼ばれていたモデルで、細身ではなく太く、重いんですよね。この一本は写真でもわかるように、ラパラでも旧型モデルです。’赤ベロ’とか’口紅’と呼ばれるラインアイ根元のペイントやベリー部分の仕上げが塗装でなく、白いテープのような貼りモノでフィニッシュさせているetc・・などが特徴ですね。

もちろんリップには’FINLAND’の文字が。ラパラは時代の変化と共に生産工場ををアイルランドなどに移転していきますが、この当時はフィンランド製。

実はこの一本、もともとは僕の親父のモノだったのです。

僕が小学生の頃。この頃ちょっとしたルアーブームが起こっていました。第一期ルアーブームとその後呼ばれた時期だったのかな?餌釣りから徐々にルアーに興味を持ち始めた僕。親父のタックルボックスに、ルアーがたくさん入っていることは知っていました。夜な夜な・・・親父のタックルボックスをコッソリ開けて妖しげな?ルアー達を眺めてはうっとり(笑)。

僕の親父は当時の大人にしては珍しく?餌釣りのみならずルアーもかじっていて当時の銀山などにイワナを釣りに出かけていたようです。今でもトビーで釣った銀山イワナの魚拓が親父の部屋に飾ってあったりします。

ラパラをはじめとする各種ミノー、メップス、ダーデブル、トビーetc・・・

その中でも一際、僕のお気に入りだったのがラパラ!存在感が違いました。大きくて、魚の形?をしていて・・・こんなルアーにどんな魚が食いつくんだろう??想像は、夢は野山を、、、いや湖河を駆け巡ります。

それから・・・親父のタックルボックスから一本、また一本とルアーが消えていったのは言うまでもありません(笑)親父はもちろん気付いていたでしょうが、一度も怒られた記憶が無いんです、不思議と。

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それからと言うもの、何処へ釣りに行くにもこのルアー達はいつでも一緒でした。当時はバス相手でしたよ、最初の数年間はまったく釣れませんでしたね。

一番最初にラパラで釣ったサカナはシーバスだったと記憶しています。自転車で30分も走ると横浜港です、よくハゼなどを釣っていた埠頭で夕マズメに適当に投げていたラパラの確かF7かな?に釣れたくれたシーバス。いや正確に言うとセイゴ(笑)。嬉しかったな、そのサカナ、勿論持って帰ったと思いますよ(笑)ハッキリと覚えてはいませんが。

13cmなのにフックが2ヶ所というのも潔くて素敵ですよね。

この当時のラパラ達、もっとたくさんあったんですが(盗み出したとも言う)あちらコチラで乱投するうちに徐々に減っていってしまい、今ではこの一本だけになってしまいました。アレ?!’親父のラパラ’、あと一本しかないんだ!それに気付いた時からはほとんど投げていません。現行のラパラは別にして。

僕は、幸運だったんだな。

今の自分が、釣りを好きでいられるのも、こうやってまがりなりにもルアーの世界で仕事をさせて貰えているのも、釣りの好きな親父がいたからこそ。よく一緒に釣りに行きましたよ。大晦日に2人で釣りに行って夜遅くまで戻らず、カンカンのお袋に家に入れてもらえず外で震えていたり(笑)・・・

そんな親父が先日、脳梗塞で倒れました。

今も入院してはいますが、幸い早い処置のおかげで命は取り留め、ゆっくりと回復に向かっています。

左半身に麻痺が見られるのが心配ですが、今後のリハビリ次第でしょう。

親父、ちゃんとリハビリしてもう一度!いや何度でもまた一緒に釣りに行こう。

このラパラ持ってさ!


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