モーツァルト生誕250周年にあたる今年。
各種メディアで取り上げられたり、
CDショップでは特別コーナーが設けられるなど、
何かと賑わいを見せております。
私は、自分が 似非クラシック・ファン だという自覚を
十二分に持っているため、正直に言ってしまいますが、
モーツァルトの曲って、積極的に買い求めたことがあまり無いのです。
理由は ↓ こんな感じ。
1.楽曲数がたくさんあり、
どれから聴くべきかで迷ってしまう。
2.一方、どこかしらで耳にしたケースも多い超有名曲の場合、
たとえ題名と一致していなくても、すっかり聴いた気分となり、
なかなか食指が動かない。
3.ようやく、聴いてみたい曲が決まっても、
録音数が膨大で、どのCDを選んで良いのかわからない。
何ともトホホ ・・ な有り様です (--;)
お蔭で、我が家にあるモーツァルトは、
他の目的で購入したCDに一緒に入っていたものばかり。
そんな、ちぐはぐな状況下で
唯一、モーツァルト・イヤーの時流にのって、
まともに (苦笑) 記事にできそうなのがこちら ―
『 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 』 です。
*~*~*~*~*~*~*~*~*
1778年の春、当時パリに滞在中だったモーツァルトが、
自らフルートを嗜むド・ギーヌ公爵より、ハープを弾く彼の娘
( 手元の解説では、令嬢の音楽的才能はいま一つだったとか )
と一緒に演奏できる協奏曲を注文され、報酬を得るために作った曲。
作曲の経緯はどうあれ、
最初の一音が響いた瞬間から、いわゆるフランスの貴族文化とか、
ロココ的な典雅さが連想される、優美な旋律で綴られていきます。
イメージとしては、室内よりも、穏やかな陽光が降りそそぐ庭園にある、
四阿ふうの野外音楽堂での演奏が似合いそうな曲調です。
各種メディアで取り上げられたり、
CDショップでは特別コーナーが設けられるなど、
何かと賑わいを見せております。
私は、自分が 似非クラシック・ファン だという自覚を
十二分に持っているため、正直に言ってしまいますが、
モーツァルトの曲って、積極的に買い求めたことがあまり無いのです。
理由は ↓ こんな感じ。
1.楽曲数がたくさんあり、
どれから聴くべきかで迷ってしまう。
2.一方、どこかしらで耳にしたケースも多い超有名曲の場合、
たとえ題名と一致していなくても、すっかり聴いた気分となり、
なかなか食指が動かない。
3.ようやく、聴いてみたい曲が決まっても、
録音数が膨大で、どのCDを選んで良いのかわからない。
何ともトホホ ・・ な有り様です (--;)
お蔭で、我が家にあるモーツァルトは、
他の目的で購入したCDに一緒に入っていたものばかり。
そんな、ちぐはぐな状況下で
唯一、モーツァルト・イヤーの時流にのって、
まともに (苦笑) 記事にできそうなのがこちら ―
『 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 』 です。
*~*~*~*~*~*~*~*~*
1778年の春、当時パリに滞在中だったモーツァルトが、
自らフルートを嗜むド・ギーヌ公爵より、ハープを弾く彼の娘
( 手元の解説では、令嬢の音楽的才能はいま一つだったとか )
と一緒に演奏できる協奏曲を注文され、報酬を得るために作った曲。
作曲の経緯はどうあれ、
最初の一音が響いた瞬間から、いわゆるフランスの貴族文化とか、
ロココ的な典雅さが連想される、優美な旋律で綴られていきます。
イメージとしては、室内よりも、穏やかな陽光が降りそそぐ庭園にある、
四阿ふうの野外音楽堂での演奏が似合いそうな曲調です。
← フルートの音色をじっくり味わいたい時 ◇独奏 / J・P・ランパル ( フルート ) L・ラスキーヌ ( ハープ ) 演奏 / パイヤール室内管弦楽団 指揮 / J・F・パイヤール 録音 / 1963年? ※写真のベスト盤には第2楽章のみ収録 | |
ソリストとしてのフルート奏者で いちばん好きなのは、故J・P・ランパル。 特に、中~低音域にかけてを、軽やかでありながら しっとり艶やかに奏でるところが、とても魅力的です。 親日家で、数多くの来日公演も行われましたが、 残念ながら、私自身は一度も足を運ぶことはできませんでした。 そのため、録音でしか聴いたことはないものの、 ランパルの演奏で非常に面白いと感じられるのが、 伸びやかで、ふくよかに丸みある音の響きのなかに、 エッジに息があたっている様をリアルに思い起こさせるような、 一本、芯の通っている感覚を、常に意識させられる点です。 それでも、音の響きの豊かさは決して損なわれることがない、 二面的な要素が共に在る音色に、惹きつけられます。 氏が亡くなってから、来月で6年。 ショップの棚で、ランパル作品の占めていたスペースが、 少しずつ減っていくのを見ると、寂しくなります。 |
ソリストとオケ双方の音色を楽しみたい時 → ◇独奏 / H・バルワーザー ( フルート ) P・ベルゴート ( ハープ ) 演奏 / コンセルトヘボウ管弦楽団 指揮 / E・V・ベイヌム 録音 / 1957. 6. 6 | |
生誕250周年にあわせて、 ユニバーサル・クラシックスから発売された、 < モーツァルト歴史的名盤1200 > シリーズの1枚。 オランダのコンセルトヘボウ管弦楽団による演奏で、 フルートの独奏は、約35年という長きにわたり、 同オケに在籍した H・バルワーザーが手掛けています。 音色的に私がいちばん好きなオーケストラである、 コンセルトヘボウ管の首席奏者も務めた フルーティストということで、 期待していた通り、なかなか私好みの音でした。 半世紀前の音源で、第1楽章では所々、 録音の古さを感じさせる部分もあるのですが、 全体としては、ソロとオケの豊かな響きを 見事に捉えていると思います。 当時、同オケを率いていた名指揮者ベイヌムが振る、 活き活きとした協奏曲を楽しめます。 |
← モーツァルトが想定した音色を聴いてみたい時 ◇独奏 / L・ベズノシューク ( フルート ) F・ケリー ( ハープ ) 演奏 / エンシェント室内管弦楽団 指揮 / C・ホグウッド 録音 / 1986. 9. | |
現在、よく目にする オーケストラ等で使用されている楽器は、 モダン楽器と呼ばれるもので、 各々の楽器の誕生した時代から、 いろいろと改良を重ね、変遷してきたものです。 その為、何百年も前に使われていた楽器とは 形状や音色、奏法などにも違いが見られ、 曲を執筆する際に、作曲家たちが想定した響きも、 現代のそれとは違うのではないか ・・ という研究に端を発し、その後、 クラシック音楽の演奏形式の一つとして定着したのが 曲が作られた当時の楽器 ( レプリカ、時にはそのもの ) を 使用した、オリジナル楽器による演奏スタイルです。 エンシェント室内管弦楽団は、17~18世紀のバロック~古典音楽を オリジナル楽器を用い、原典にそって演奏することを目的に設立。 同楽団による、この曲のフルート独奏は、 むしろ、リコーダーの音色に近い響きを持っており、 清冽な印象のアンサンブルを聴くことができます。 |