アール・デコの邸宅美術館展◇於：東京都庭園美術館
◇会期：2015.7.18.（土）～ 9.23.（水・祝）
◇鑑賞日：2015.9.19.
*～*～*～*～*～*～*～*～*
美術館の "建物自体" を鑑賞する展覧会に、行ってきました。
東京都庭園美術館は、3年に及ぶ改修工事を経て、昨年11月にリニューアルオープン。
同美術館の本館として一般に公開されている旧朝香宮邸は、
今年の5月15日に答申が出され、7月8日に重要文化財に指定されています。
今回の展覧会では、同美術館が所蔵しているオリジナルの家具や、
調度品等を用いて、旧朝香宮邸本来の、邸宅空間の再現が試みられていました。
相変わらずの、会期終盤になってからの駆け込み鑑賞です。
しかも、平日限定で本館内の写真撮影が可能だというのに、
残念ながら時間が捻出できず、しかし、行けずに後悔はしたくないので、
先週末に、己れの目に焼き付けるよう、肉眼でじっくり堪能してきました。
とにかく、各部屋とも、天井から床まで、
意匠を凝らした造りになっているので、どれだけ見ても見飽きません。
天井デザインから付け柱の配置、部屋ごとに異なるこだわりの照明、
また、暖房器具を覆うラジエーターカバーまでもが、各部屋のテーマに合わせた
図柄になっていて、見る側も、細部まで入念にチェックする面白味があります。
床も、木目を特長にした寄木張りだったり、美しい模様を描くモザイク張りだったり。
銀引きフロスト仕上げのエッチング・ガラスで飾られた、大客室の扉も素敵でした。
写真を撮れなかったので、同美術館公式サイト内の「本館の各室について」を
見ながら、実際の様子を思い出しつつ浸っております。
足を運んで大正解♪、充実した時間を過ごせました。
