末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

ルノワール展 オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵

2016-08-03 23:50:14 | 日々のはなし
  ルノワール展
     ~ オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ~

  ◇於:国立新美術館

  ◇会期:2016.4.27.(水)~8.22.(月)

  ◇鑑賞日:2015.7.15.

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"色彩は「幸福」を祝うために" ― ルノワール展に行ってきました。

展覧会の構成は、以下の通り
(印象に残った作品は、タイトルとプチ感想を記します)。

 1章 印象派へ向かって
  ■展示作品:2点

 2章 「私は人物画家だ」:肖像画の制作
  ■展示作品:14点

 3章 「風景画家の手技」
  ■展示作品:8点
    ◇草原の坂道(1875年頃)

 4章 "現代生活" を描く
  ■展示作品:24点
  ①「現代的な側面の幸福な探求」
    ◇ぶらんこ(1876年)
      * 今回の展示作品の中で、一番好きな作品です。
       緑の木蔭、木漏れ日、ブランコに手をかけている少女の髪とドレス、など
       この作品の織りなす色合いが、すごく好みです。
       あと、この絵を見ていると、ルノワールの次男ジャン・ルノワールが監督した映画、
       「ピクニック」のメインビジュアルである こちら が、個人的には連想されます。

  ②モンマルトル、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会にて
    ◇ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会(1876年)
      * このコーナーでは、[舞踏会、"現代" の田園詩?][モンマルトルの丘と祝祭]
       [ダンスホールと酒場][舞踏会、パリの社交生活]の小テーマに区分され、
       それぞれのテーマに沿った、ルノワール以外の画家(ゴッホなど)の作品もありました。
       また、息子ジャン・ルノワール監督作の映画も3本、「ナナ(1926年)」
       「フレンチ・カンカン(1954年)」「恋多き女(1956年)」に登場するダンスホールの場面が
       上映されていて、「恋多き女」では主演のイングリッド・バーグマンの姿も見られました。

  ③ダンス
    ◇田舎のダンス(1883年)
    ◇都会のダンス(1883年)
      * ルノワールのダンス三部作の内、2点が並んで展示されていました。
       なお、三部作の残り1点である「ブージヴァルのダンス」は、
       2016.3.19.(土)~8.21.(日)まで、名古屋ボストン美術館にて開催中の
       「 ルノワールの時代 近代ヨーロッパの光と影 」展で見ることができます。

 5章 「絵の労働者」:ルノワールのデッサン
  ■展示作品:14点
      * ルノワールが実際に使用していた、パレットや油絵具、筆、絵具箱などが飾られていました!

 6章 「子どもたち」
  ■展示作品:11点
    ◇ジュリー・マネ あるいは 猫を抱く子ども(1887年)
      * 少女の表情も良いですが、何といっても、安心しきってくつろぐ猫の顔♪

 7章 「花の絵のように美しい」
  ■展示作品:4点

 8章 《ピアノを弾く少女たち》の周辺
  ■展示作品:4点
    ◇ピアノを弾く少女たち(1892年)
      * そう言えば、この絵のポストカードが、実家のピアノの上に飾ってありました。

 9章 身近な人たちの絵と肖像画
  ■展示作品:11点
    ◇コロナ・ロマノ あるいは バラを持つ若い女性(1913年)
      * この作品に影響を受けたという、ピカソの「白い帽子の女性(1921年)」と
       隣り合って展示されていたのが印象的。

 10章 裸婦、「芸術に不可欠な形式のひとつ」
  ■展示作品:11点


のんびり、時間をかけながら見て回りました。良いひと時を過ごしたと思います。

また、記念講演会のひとつ「服飾史から読み解くルノワール」はとても興味があったのですが、
日程的に行くことができなかったため、同講演の講師による公式サイト内コラム、
ルノワールとパリのモード 」は、たいへん面白く読みました。

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