約束は守ろうね

先日、ゆうやは「ヘルパーさんの事務所に遊びに行きたい。」と言いました。

以前は時々遊びに行かせてもらって、一緒に写真を撮ったりおしゃべりをしていました。
ただ、コロナが流行り出してからは、事務所訪問は止めていました。

ゆうやもコロナのことで事務所に行けないというのは、わかっていました。
「お母さん、いつになったら遊びに行けるの？」
「コロナがおさまったらね。」
「いつおさまるの？」
「さあ、いつかなあ。早く遊びに行けるようになるといいね。」

と言っていたにも関わらず、ゆうやは先週、ヘルパーさんに事務所に連れて行ってもらったのでした。
その日の朝も、ゆうやには事務所に行かないように、と言っていました。

ヘルパーさんもいつもなら事前に連絡をくださるのですが、その日に限って連絡をくださいませんでした。
ゆうやが強く希望したとのことで、そのまま事務所へ向かったのだそうです。

ゆうやは帰宅してすぐに「今日は事務所に行かせてもらった〜♪」と嬉しそうに帰ってきました。
気分良くしているところを悪いけれど、私はゆうやに注意しました。

「ゆうや、今日、お母さんは何て言ったか覚えている？」
「覚えている。」
「じゃあ、どうして遊びに行ったの？」
「遊びに行きたかったからー。」

「事務所にも迷惑がかかるし、今の時期はやめようね、って言ったでしょう？」
ゆうやをひとしきり叱ると、ゆうやも反省の色が見られました。

「約束は守らないと。」
「わかったー。ボク、約束を守ります。」

ヘルパーさんにもこれからは事前に連絡をしてほしいとお願いをしました。
その日以来、ゆうやは挽回しようと、とても努力をしています。

約束は、きちんと守りましょうね。


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